企業も気付き、動き始めた。 #09
凄く長いです。長くなっちゃいました。
ですがきっと役に立つはずです。
そう信じてますので是非最後まで読んで下さい。
2021年6月22日
この日はNPO法人減災教育普及協会理事長 江夏さんが減災アドバイザー契約をしているトヨタユナイテッド静岡株式会社本社へ同行取材させて頂きました。
この日の目的は毎月行われる減災対策への進捗報告と確認及び理解度の確認。
本社から避難施設までの時間確認。
静岡トヨペット榛原静波店での事務所及びメンテナンス工場内の減災処置場所の確認・避難施設までの時間確認。
牧之原市役所、危機管理課へ災害時対策の情報収集及び情報共有。
そして地元でシェルター船を所有していると言う会社への訪問でした。
一つ忘れてました。もう一つトヨタユナイテッド静岡本社へ災害時に使用する非常用バッテリー会社のプレゼンが有りそれが必要か否かのアドバイスが有りました。
まず驚いたのはとてもオープンな場所で会議をしている。です。
大抵、この手の案件は会議室など閉鎖された場所で行われる事が多いのでそのつもりでいましたが普通に社員が通る場所で会議が始まりました。
これは社員でのアピールなのだろうと思っていましたが通りすがる社員の殆どが江夏さんに笑顔で挨拶に来ると言う驚き。
これは会社の本気度が伺えると同時に決して強制では無く必要だと考える事が出来ている証では無いかと感じました。
会議の中では現状報告の中でまだまだ理解し切れていない箇所があると相手が何故その様な理解をしているのか。その場合分かりやすく想像できる様にアドバイスが進んで行きます。とても真剣に穏やかに。
下の写真は江夏さんのアドバイスの元、実際に耐震施工された一例です。
会議が終わると直ぐに非常用バッテリー会社のプレゼン同行です。
社員数人も立ち合い説明を聞いたのですが質問があまり多く無く、あれ?なんで?と思い、プレゼン後江夏さんに聞くと「しっかりとした減災・防災の知識が有るから説明を聞いただけでその効果を判断出来ている証拠。まだまだだけどね。」と微笑んでいました。この微笑みは確実に減災の知識・認識が浸透している事が嬉しかったのでは無いだろうか。
プレゼンが終わるとシェルター船を所有している会社訪問。
これはとても衝撃でした。(個人的な感想です)
毎回家から現場へ行く車中江夏さんと減災について話を伺い自分なりの意見をぶつけたり、行く地域の情報を共有して貰っているのですが、その車中で地震の際の行政が発している予想想定被害を教えて頂いてます。
その情報は近年起こった災害の教訓からアップデートされている情報で南海トラフ地震を想定した基に作られた情報で
今回行く地域の津波の想定は1メートル5センチ
と言う事でした。
それを聞いた私は「え?そんなもんなんですか?海から数百メートルも離れてませんよ」と。それって間違って無いかと質問を投げました。
すると「南海トラフ地震はこれから起こるであろう今現在最悪とされる地震の事でこれは東北での地震を遥かに上回る地震として予測している情報で発生する場所で勿論、到達時間などは変わってくるが海の近くだからと言って必要以上に津波を恐れる必要な無い」と説明頂いてました。
「そうなんだ。知らなかった。」改めてその情報を広範囲で見るとエリアによって様々である事が分かった。当然と言えば当然なのですが漠然と大地震=大津波が来ると思っていたので無知による行動が如何に危険なのかを自分自身知る事が出来ました。
その中でシェルター船を所有する会社取材をしたのですが、、、
その会社の津波想定は3メートル以上。
津波到達時間は数分も無い。
半年に一度避難訓練をしていて近隣施設への避難訓練も半年に一度行っていますとの事でした。
市役所などの情報は確認していますかの問いに「知りません」と。
シャルター船のドアは南京錠で施錠。ワイヤーで地面に固定。
もし、私自身この会社の社員で今の情報知識が無かったとしたらこれだけの事をしているから安心だし会社愛が増しただろう。
今の自分であれば絶対に使わないし真っ先に避難施設へ走る。
購入した設置した経緯は不明だったがこれは意識は高いが知識・認識が薄いが故の行動なのだろうと私は感じました。準備が決して悪い訳では無いですけど....
付け加えますがこの会社だけでは無く殆どがこの様な考えだと感じています。むしろ考えていないより良い方なのかな?と。
欲を言えば目の前にアドバイザーがいるのだからそれこそアドバイスを聞けば良いのになぁと。(個人的感想です)
牧之原市役所、危機管理課へ
これはトヨタユナイテッド社員が自主的に情報収集する訓練も兼ねていたのですが牧之原市役所職員の対応に驚きでした。
しっかり情報を把握している事と活動、避難施設を自分自身で確認していなければ出せない解答と自治体だけでは十分では無い現実、企業がその様な取り組みをし情報共有する事への歓迎。
これは本当に驚きました。
と言うのも数回ですが同様の取材に同行しているのですがその様な対応をした自治体は皆無だったからです。
長くても10分20分程度で終わるだろうと思っていましたが質問に対してその場に無い資料が有れば積極的に資料提供をしていました。
海にほど近いという地域性もあるのかも知れませんがこれには感動すら覚えた位でした。と同時に
今度はこの情報を地域の人たちがどれくらい知っているのだどうか。
言う考えが多少なりとも知識を得た自分が居て少しばかり心が苦しくなるのを覚えました。
知って欲しい。
トヨタユナイテッド静岡株式会社の減災担当者はある意味ラッキーだなと。
この様な対応はこれから先私自身関わらせて頂くとして何回お目に掛かる事があるだろうと思ったほどだ。
それが終わるとあと2箇所。
静岡トヨペット榛原静波店でへの設置確認と避難施設への経路動画撮影。
静岡トヨペット榛原静波店でも減災意識が浸透している様で江夏さんとの会話はとてもスムーズで今後の予定など話をされています。
最後にトヨタユナイテッド静岡に戻り避難経路の動画撮影。
道中細くブロック塀に囲まれた所を通る事を余儀なくされるがたとえブロック塀が崩れたとしても女性でも超える事が出来る範囲である事が確認出来た。歩いて何分で到達するのかetc.....
業務が完了しミーティングをして終了となったが企業がここまで本気で対策と改善をしているのはきっと社員も心強い事だろう。
防災・減災対策に100点は無いと認識している心得はとても重要である。
ここまでしているから安心。は油断を生み判断を誤る事に繋がると認識しているトヨタユナイテッド静岡はきっと多くの命が助かるだろう。
最後に皆さんの住んでいる地域、会社の場所の各自治体が発表する地震被害想定を一度確認したら良いですよ。
各自治体ホームページに掲載されています。
次回では地震対策について学ぼうと訪日した海外視察団のお話しを書いて行きます。
皆さんにもこの勉強会を受けて欲しいと思っています。
実績はあるの? あります!(下のプロフィールをご覧ください。)
行政・企業に勉強会は行われていますしその後専門部署を立ち上げている企業もあります。
非常に残念だと思う事はコロナ渦で人数制限が掛かってしまう事。1人でも多くの人に聞いてほしい。
興味があれば私に連絡でも構いませんし、直接問合せして頂いても全く問題ないです。
NPO法人減災教育普及協会
https://gensai.or.jp/hinankunren2/
#減災 #地震 #減災教育
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