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質の良いキャットフードの選び方
📃成分表(裏ラベル)を見る
パッケージの成分表(裏ラベル)を見れば何が入っているか一目瞭然です。
原材料は基本的に『含有量が多い順』に表記されています。
🌾最初の表記が『肉類・魚介類』ではなく『穀類』の場合
値段の安い加工穀類や脂肪で水増しした粗悪品である可能性があります。(それぞれの正確な含有量までは記載されていません)
穀類の含有量が全体の30%程度なら問題ないですが(むしろバランスが良い)、あまりにも肉・魚の含有量が少ないものは避けた方が良いでしょう。
粗悪品は開封後に袋の中がヌルヌルになったり、油分が酸化してムカムカするようなニオイを発することがあります。メーカーの言い分だけを鵜呑みにせず、五感も使って判断しましょう。
💡シニア用・療養食は消化優先で穀物の割合が多くなっています
穀類=消化できない=ダメではない
肉食動物じゃなくとも『非加熱の穀類』は人間でも消化できません。
(小麦粉そのもの・茹でてないパスタなど)
しかし、ペットフードに使われている穀類は加熱処理(糊化)された『でんぷん』です。非常に消化吸収しやすい状態になっていますので問題ありません。
🍖グレインフリー(穀物不使用)は微妙
穀類がまったく入っていないフードが良いのかといえば、一概にそうとはいえません。穀類は吸収の早い『糖』をはじめ、食物繊維・ビタミン・ミネラルを多く含みます。
『動物性タンパク質のみ』で構成されたフードはバランスが悪く、消化吸収に多くの栄養素を消費してしまいます。
得るものより、得るまでに必要なコストが上回ってしまうのです。
特に高齢猫(9才〜くらい)は消化能力が下がります。
(若くても持病を持っていたり、療養中の場合も同様)
グレインフリーオンリーは避けるか、他と混ぜるなどして上手に使いましょう。
💡排泄物の状態をよく見て、ウンチがやけに硬かったり、頻度が少なく便秘気味なら他のフードに変えてみましょう。嘔吐が多い場合もカラダに合っていない可能性があります。
✨使われている素材の品質が高いもの
・原材料の原産地・農場などが明確に表記されている
・『おいしい!』などの主観ではない、客観的事実が多いパッケージ
・公式ウェブサイトがあり自慢・こだわりが沢山書いてある
・動物病院で取り扱いがある
・保存料・香料・着色料など添加物が少ない
保存料に関しては、開封後の劣化を防ぐ目的がありますので『完全に無添加』というのも考えものです。
小容量をこまめに買うなら良いですが、お得感を優先して大容量を買う場合、途中から必ず劣化しますので、保管環境も合わせて考慮しましょう。
平飼い、明確な産地、契約農場、人間が食べても大丈夫 など、自慢できる点があればメーカーは必ず大きくPRします(他社商品との差別化のため)
自慢が多いほど信念のある商品ということ。
『言いたいことが多い』のも一つの目安になります。
⚠家禽ミールについて
肉類・魚介類・穀類ではなく、原料に『家禽ミール』と書かれている場合があります。この家禽ミールの定義は日本とアメリカで大きく異なります。
アメリカの家禽ミール
AAFCO(米国飼料検査官協会)という団体が定める、ペットフードの栄養基準やラベル表記についてのルールがあります。これは世界的にスタンダードなもので日本でも取り入れられています。
欧米の家禽ミールは『不衛生な部分を除去した肉・骨・皮を混ぜたもの』となっていますので、クチバシ・糞尿・内臓・頭は含まれていません。
ただし、上記の部位さえ含まれていければOKなので、家畜自体のクオリティまでは言及されていません。
劣悪な環境で育ち病死した家畜の肉、薬漬けの肉である可能性もあります。
日本の家禽ミール
ペットフードの安全基準やラベル表記については農林水産省が担当していますが、家禽ミールについての記述はなく、明確なルールがない状態です。
欧米のものですら不安が残るのに、日本は何でもアリ状態。
病死肉、薬漬け肉、さらに廃棄すべき部位が混ざっている可能性もあります。
『国産かつ家禽ミールが多く含まれたフード』は避けた方が無難でしょう。
💹価格参考
良質なフードは、最低でも 100g / 100円以上の価格 です。
500gなど少量からも販売されています(少ない方が割高)
高ければ良いという訳ではありませんが、安いフードには『それなりのワケ』が必ずあります。
殆どの店舗において、格安フードとプレミアムフード&医療用フードは『別コーナー』に陳列されているので、間違えることは少ないでしょう。
※AAFCO基準をクリアしないとプレミアムフードを名乗ることはできません
パッケージデザインの傾向
安物:原色・猫写真・主観CP・派手・ポップ・テカテカ
高級:アースカラー・イラスト・客観CP・シンプル・エレガント・マット
🔺であることが多いです
💸高い?安い
格安フードとプレミアムフードでは、数倍〜10倍以上の価格差があったりします。しかし、若いうちに蓄積した『負の遺産』は、病気や高齢になった時に表面化します(ある時、突然に)。
人間とちがい、健康保険のないペットの治療は基本的に高額です。
初めから健康に投資するか、後悔しながら医療費を積むか・・・。
最終的な支出額はさほど変わらないかもしれません。
♻️複数の種類を揃える
毎日まったく同じフードでは猫も飽きてしまいます。
ただでさえ、完全室内飼いの猫は刺激のない生活(退屈)がストレスになりがち。複数のフードをローテーションしたり、混ぜ合わせり、トッピングやオヤツを上手に使うなど、楽しい食事時間になるよう配慮しましょう。
我が家で買っているフード(2種類)
マーちゃんは10歳とシニアステージに入りつつあり、健康診断で一部数値に心配があったので腎ケア食にしています。
(2019年11月現在)
ロイヤルカナンの腎臓サポートは3種類あるのですが、すべて試した結果『セレクション』が一番合っているようでした。劣化を防ぐため500g単位で買っています。
🥣器について
猫は皿に鼻を押し付けるようにして食べるので、底が平面だと粒が周りに散ってしまい、器の隅っこに粒が残ってしまうことがあります。
中央に向かって凹んでいる形状だと、自然と粒が口元に集まり食べやすいのでオススメです。
また、チンチラなど平たい顔の猫種は、15度ほどの傾斜がついている器だとより食べやすくなります。グッっと俯かなくてもいいように『少しだけ高い位置』に置くとより食べやすくなります。
人間用のお椀は軽くて倒れやすいので、床に散らかす可能性があります。
ある程度重さがある『末広がりの形状』は安定感がありオススメ。
よくある『水入れとフードが連結している形状』は、高確率でフードを水にこぼしすのでオススメしません。
(水ではなくおやつ入れにするならアリ)
ウェットフードを盛った後は雑菌が繁殖しやすいので洗浄しましょう。
(おやつ専用皿を別に用意するとラク)
ドライフードも油分が付着するので、たまに洗浄しましょう。
我が家で使用している器
その他おすすめの器
🙂あとがき
ライフステージ、体調、性格、遺伝・・・最適解は猫の数だけあります。
正解は常に変わり続けるものなので、猫の様子を日々観察することが何より大切です。
販売サイトのレビューはサクラも多いので、SNSの猫コミュニティなどで色んな飼い主の声を直に聞くのも有効です♪
🐾🐾🐾
当マガジンでは『猫飼育の超基本』をリスト形式で掲載していきます。
あくまでマニュアル・実用的な内容なので、エモい部分はありません。
おやつを買い与える、おもちゃを買い与える、そうしたプラスアルファの愛情を注ぐ前に、まずは『してはいけないこと』を知って欲しい。
後悔先に立たず。
愛情が毒にならないように。
🐾🐾🐾
『このフードいいよ〜!』というオススメがありましたら、是非コメント欄にお願いいたします。
自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します