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飲み水の管理・あげてはいけない水

📍基本事項

・24時間好きな時・好きなだけ飲める様にする
・常に新鮮な水を用意する(できれば毎日取り替えましょう)
・水垢がつかないよう、器を清潔に保つ(特に夏場)
・湯冷まし・浄水はカルキの抗菌作用が失われるので必ず毎日取り替える
・ホコリや砂埃が入りにくい、直射日光のあたらない場所に置く
・ひっくり返しにくい形状、割れない素材の器を使う
・蹴飛ばしたり、落として割ったりしない、安全な場所に置く
・可能であれば複数箇所に置く
・飲み水の近くでスプレーなどを使わない(使ったら必ず洗浄・交換)

⛔️あげてはいけない水

・ミネラルウォーター(特に硬水)
・アルカリイオン水
・井戸水

ミネラルウォーター・アルカリイオン水

人間には健康に良いもの。
しかし、猫が体内で分解できないミネラル分が多いので『尿路結石』や『泌尿器科系』の病気を発症する可能性があります(特にオス)

💡尿路結石は重症化するまで発覚しにくく、重症化して『尿毒症』になると命を落とす危険性が高いです

井戸水

周囲の環境によって水質(品質)が大きく変わります。
土壌にしみこんだ有害物質・化学薬品・農薬などが流れ込むからです。

水道局による品質保証がないため、実は飲料に適さない井戸が7割を占めます(発癌性のある有機塩素系溶剤やヒ素が検出されています)

🚰水道水から直接飲む場合

水道からチョロチョロ出る水を飲みたがる猫は少なくありません。もっとも新鮮な状態なので、飲みたがる時に好きなだけあげましょう。

洗面台に流れる水を舐めるスタイルの場合、洗面台が石鹸カス・歯磨き粉・ヘアスプレーなどで汚れていないかチェックしましょう。

😶お水を飲んでいる時は空気になる

飲食・排泄時は『もっとも無防備な時』なので、構われることはストレスになります。

水を飲んでいる時は声をかけず、触ろうともせず、ジッと見守ります(大きな物音などたてると飲むのをやめてしまいます)飲み終わったら盛大に褒めてあげましょう。

🥣おすすめの器

お茶碗など『下に向かって脚が細くなる形状』は倒してこぼしやすいので、寸胴(または末広がり)かつ、厚みと重さのある器が安心です。

1日にそう多くは水を飲まないので、やたら大きなボウルを使う必要はありません。

我が家ではヘルスウォーターボウル(S)を2つ使っています。

🌊自動給水器について

ペットボトルを逆さまにするタイプの重力式

ペットボトル内の水垢は洗浄しにくく、すぐ不衛生になります。常に水が張っていて、器自体の洗浄もおろそかになりがちなのでオススメしません。

ハムスター等が使うウォーターノズル式

『ノズルの先端を舐めると水がでてくる』という構造を理解できず、使ってくれない猫が殆ど。道具を押しつけず、普通の器にかえましょう。

⛲️ハイテクな流れる自動給水器

噴水のように水が循環するアイテムで、水道直飲みが好きな猫ならウケが良いと思います。

雑菌の繁殖を防ぐ為、定められた期間で必ず『フィルター交換』をする必要があります。マイナーな商品はフィルターが廃盤になることもあるので、なるべくメジャーなブランドの商品を買うと長く使えます。

夏場は水が腐敗しやすいのでフィルターを過信せず、水垢チェックをしましょう。

💡電源が必要なのでコンセントの近く&水場の近くに置くのが手軽

🙂あとがき

猫はごはんほど積極的には水を飲まない生き物。そのくせ日向ぼっこは大好きなので『かくれ脱水』になりやすいです。

猫は叱られてもわかりませんが、褒められていることはわかります。お水を飲んだあと『いっぱい飲んでえらいね〜!!いい子だね〜!!』と褒めちぎりましょう。

マロは『お水=いいもの』と覚えたのか、飲む回数が増えました。

🐾🐾🐾

当マガジンでは『猫飼育の超基本』をリスト形式で掲載していきます。
あくまでマニュアル・実用的な内容なので、エモい部分はありません。

おやつを買い与える、おもちゃを買い与える、そうしたプラスアルファの愛情を注ぐ前に、まずは『してはいけないこと』を知って欲しい。
後悔先に立たず。愛情が毒にならないように。

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『うちの子はこんな器が好き!』というオススメがありましたら、是非コメント欄にお願いいたします。


自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します