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『好き』の解像度を上げてみたが、初恋の『好き』は『好き』しか見つからない

昨日に引き続き、『好き』という感情を考えてみようと思います。

◆前提

前提①

ここで語る『好き』は、恋愛の『好き』です。

前提②

『好き』を考えるといっても、他人ひとの心は分からないので、僕の心を探ってみます。
潜在意識を探る作業なので、どこまで考えたところで所詮しょせん想像でしかなく、信ぴょう性の高い見識などではありません。

前提③

僕は、小学2年生から高校2年生まで、【可愛い女子脳内ランキング】を定期的に開催していました。
「今、1番可愛い女子は誰かな」
という思考を、ひとりでコッソリ行なっていたのです。かなり真剣にです。

脳内ランキング開催の目的は、そのときの1位を明確にしたかったことと、1位になりえる女子を見逃さないことでした。
なので、1位と2位、多くて3位までを決めるだけでした。


◆中学2年生

可愛い系の顔で、やさしそうな先輩でした。
南川さんです。南川さんは仮名です。

田舎の中の田舎の中学校で、修学旅行は2学年で行われました。
それでも、生徒数が50人程度なのです。

劇場で何かを観たとき、南川さんの隣になりました。
僕は、一瞬寝落ちしました。僕の頭が南川さんの肩に触れそうなほど傾いていて驚きました。

そこで、南川さんの肩で寝るというイタズラを思いつき、良く考えもしないで実行したのです。
「ちょっと」とかなると思ったら、南川さんは何も言いません。肩を動かすこともないのです。
そうなると僕は、目覚めるキッカケがありません。引っ込みがつかなくなっちゃいました。
狸寝入りで、長いこと肩を借りることになったのです。

このアクシデントから、僕は「南川さんを好きになろう」と決めました。

修学旅行が終わって、2ヶ月くらいでしょうか。
南川さんに彼氏ができたのです。南川さんの同級生でハンサムな先輩でした。

僕は、誰かに「南川さんが好きだ」なんて言っていません。南川さんに告白もしていません。
でも、南川さんが好きなのだから、僕は「落ち込むべきだ」と考えました。
すごく落ち込めば落ち込むほど、すごく好きだったという証になる、と考えました。

そして、学校では学年が変わるまで、つまり南川さんが卒業するまで、誰とも何も話さないという苦行を行いました。

僕はおしゃべりなので、あれは辛かった。

結論

恋に恋しました。



◆高校1年生~ミホちゃんが結婚するまで

クラスのマドンナの美しさに、その可愛らしさに、僕は心奪われました。
ミホちゃんです。
ミホちゃんは仮名です。

僕は、心奪われると同時にあきらめていました。


僕の無意識の命令は強烈でした。
ミホちゃんは『殿堂入り』であり、好きになってはいけないという命令が、秘かに、しかし徹底的に行われました。

僕の無意識が、
「おまえごときが好きになって良い女子ではない!」
「うせろ!」
「近づきさえするな!」
と、厳重注意を出し続けました。

この無意識を分析すると、
「せめて嫌われるな!」
「何がなんでも『クラスメイト』『知り合い』『友人』を死守せよ!」
ということだったのでしょう。

結論

ミホちゃんこそ、僕の、真の初恋でした。


◆高校1年生~ミホちゃんが結婚するまで ②


脳内ランキング2位か3位の、やさしそうな女性や可愛い女性を好きになりましたが、恋焦がれて「切ない」とか「苦しい」などということはありませんでした。

自分が1番好きなのは、相も変わらずミホちゃんだったからです。

ではなぜ、別な女性を好きになったのか?

やさしそうな女性を好きになったのは、癒しを求めていたと思います。
僕という『男』を、「認めてほしい」という承認欲求です。

可愛い女性を好きになったのは、所有欲や独占欲ですね。その可愛い女性を独占してみたい、という気持ちです。

結論

僕の『好き』の正体は、承認欲求、所有欲、独占欲などが多いようです。
当然ですが、『好き』と、『承認欲求、所有欲、独占欲』は似て非なるものです。

疑問

真の初恋であるミホちゃんへの想いが、まだ正確に言語化できません。
本当の『好き』は、『好き』以外の表現が不可能なのでしょうか。


◆〆

『好き』と、『承認欲求、所有欲、独占欲』は似て非なるものです。
と書きましたが、世間で言われている多くの『好き』は、『承認欲求、所有欲、独占欲』なのかもしれません。

僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです。

この『大好き』は、『承認欲求、所有欲、独占欲』ではありません。
神に誓えます。

可愛い子猫が大好き! の『大好き』に、非常に近い『大好き』です。
無理やり『好き』以外で言語化するならば、「すごく愛おしい」という言葉が近そうです。

繰り返します。
僕は、ゆかりちゃんが大好きです。



おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第644話です

◆昨日の記事です


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