第508話 大らかさって、隣にいる人を幸せにするなぁ
※ この記事は2020年5月の記事の書き直しです。
ゆかりちゃんはよく歌います。
本当によく歌います。
しょっちゅう歌います。
いつもです。
毎日です。
そしてそれは必ず、ワンフレーズだけなのです。
今日も歌っています。
「レディゴ~~~♪」
「レディゴ~~~~♪」
「フフン♪フフンフン・・・」
今日も、歌詞が浮かびません。
歌詞が続かないのです。
素晴らしいのは、それを、まったく気にしないところ。
少し間があいて、また歌います。
「ありの~♪」
「ままの~♪」
「姿~フフンフフン・・・」
同じです。
日本語にしてみても同じでした。
歌詞が続かないですし、そして、気にもしません。
とっても楽しそうです。
ちなみに僕は、こういうの、ダメなのです。
【歌詞人間】なので、続きの歌詞が頭に浮かんで気になります。
なんらな教えたくなります。
僕が歌詞を思い出せなかったなら、メッチャ気になるので、即、歌詞を調べます。
でも、ゆかりちゃんは、なんとも思っていません。
のどかです。
大らかです。
歌詞なんて、そんな些末なことは気にもしないのです。
ひょっとしたら、歌ってたことさえ覚えていないのかもしれません。
*** *** ***
眠りにつく直前、となりのゆかりちゃんが歌いだしました。
「いつも♪ いっしょに~♪」
「い~たかぁった~~~♪」
「・・・」
終わりです。
ゆかりちゃんがカラオケで良く歌う、プリンセスプリンセスさんの『M』です。
ゆかりちゃんは、iPhoneで動画を観ています。
が、歌詞を調べようとはしません。
僕は、僕の仮説をゆかりちゃんに言ってみました。
「ゆかりちゃん」
「歌詞見ないで歌える曲、って・・・ある?」
「ん?」
「あっ!」
「あはははははは~~~!」
ウケました。
ゆかりちゃんにも、歌詞が思い出せないという自覚があったようです。
「1番だけでイイんだけど、ある?」
「ないんじゃない?」
「そんなことないよ!!歌えるよ~!」
「例えば?」
「M!」
「さっき歌えなかったじゃん」
「じゃあ~」
「糸!」
「いくよ~」
「な~ぜ~♪」
「巡り会うのかを~~~♪」
「私たちは~~♪」
「んふふ~♪」
「知~らない~~~♪」
「ぶぶー。『んふふ~』は、ダメ~~」
「ははは、おかしいなぁ~」
「そうだ!」
「ひこうき雲!」
「うん、カラオケの十八番だね」
「いくよ~!」
「んんん~♪」
「坂道が~♪」
「え~⁈ いきなり~~~⁈」
「にゃはははは~~~」
「おかしいなぁ~」
「これは、やはり・・・なさそうだなぁ」
「そんなことないよ!!」
「失礼な! ぷんぷん!」
さんざんチャレンジして、ワンコーラス歌詞をちゃんと歌えたのは、
『カエルの歌』
でした。
僕は、そんなゆかりちゃんが大好きなのです。
PS.似たような記事を、別なタイトルで書いた気がしますが、おおらかさは隣人を幸せにしますので、気にせずに投稿します。
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