人生の先輩から学ぶ
今日は昨日、誕生日を迎えた父の誕生日祝いをしました。
現役を引退してから2年、すっかりじぃじとして大活躍してます。
そんなこともあって、労いも含めて旧来から行きつけのホルモン屋へ誘い、場を企画しました。
普段はサラッとした会話しかしませんが、この時ばかりは結構深掘りした話をと胸中に秘めています。
乾杯後は早速、近況報告について情報交換しました。
今回は父の実家の話を深掘りしました。
父の実家は地方の農家で、稲作を中心に果物や野菜を育てて販売しています。
今まで農家の生活について深掘りした話はしていなかった(いまさらかい!)けど、興味があったので色々聞いてみました。そして、今まで知らなかった農家の現状を知ることができました。
その話から分かったことは
1.農家は収穫までに肥料や消毒剤などの費用を前借り(ツケ)して生活している。
2.過疎化により跡継ぎ、次世代の担い手が不足している。
3.現場「スマート農業」化は少しずつ進んでいるようだが、高齢者が多く使いこなせる人がいない。
1については、売り物を作るまでに時間と費用がかかるため、収穫し販売した売り上げから借金を返済し、残った分が売り上げとなる。そのため、日常生活の運転資金は貯金や季節野菜の販売利益、又は時給自足となります。
2.については、次世代の人間が都会へ流れてしまったり、継ぐ人間のパートナーがいなかったりしているようです。
3.スマート農業は、ドローンやGPSを利用した無人農業ロボなどが消毒や収穫の場面で大きく貢献しています。しかし、使いこなせていない人が多いことやそもそも次を担う人がいないことが問題視されています。
また、稲作に関しては田んぼを持っていても、稲作しなければ国から保証金がもらえるようです(話の中でなので異なっていたらすみません)。それによって、国が米の生産量を調整していると聞きました。
これらのことを踏まえると、まず大事なことは「人」です。
どうやら旗を振ってこの状況を打破しようとしている人が少ないようです。もちろん、他の地域では旗を振っている人がいるかもしれませんが、少なくとも父の実家では、先に述べたような状況のようです。
父の話からも
「最終的にはモノ作りが勝つ」
と熱弁する場面がありました。
人が生きていくための「食」のノウハウを持った農家は生き延びられる。まさに。
改めてモノ作りの価値について考えさせられました。
また、ドローンやAIなど「テクノロジー」の可能性は今後、農業に限らず生活や仕事のあらゆる場面でその概念を変えていくでしょう。
スマートオフィス、テレワーク、オンラインミーティングなどコロナウィルスの影響もあり、テクノロジーの可能性を加速させました。
今まで考えていたけれど動かなかったものが一気に動き出し、短期間で一つの『時代』を作り上げました。テクノロジーの革命が起こり始めたと言ってもいいと私は思います。
「人」と「モノ」を繋げる「テクノロジー」
そのような構図が2020年以降のスタンダードになるような気がします。
父の話は他にもあります(会社の人事やら人間関係やら…)が、やはり農業には課題がある分、可能性もたくさんあるなーと思いました。
明るい未来を全員が迎えるために何ができるか、今からたくさん考えて、たくさん試していきたいと思います。
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