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みそかイブ

こんばんは。

クリスマスからの大晦日が早過ぎて、クリスマスが終わらない。クリスマスこじらせてる。

なんか左右の靴を履き違えて来てしまった時のような、ちぐはぐに気が付きながらもどうしようもない、あの気分です。


みそかイブもあと12分で大晦日に。


✳︎


今日はとても嬉しいことがありました。

というか気分の良い場面を沢山見られて、良い感じ。


電車で出会った少年の話。

スーツケースにお習字道具をぶらさげて、「一人で親戚のおうちにいくのかな?」と思える姿がとても可愛いかったのだけれど

私を見た瞬間にサッと席を譲る姿、最大限にこれでもかってくらいにペッタリ壁に寄ってくれて。

その瞬間、足下にどなたかの忘れ物と思わしき折り畳み傘を見つけたようで

一生懸命、「すみません、これ違いますか?」て聞いていた。

私達が座る席以外はボックス席になっていて、その壁越しにまで尋ねている少年を見たら、なんだか「こんな綺麗な子がいるんだなあ〜」と胸がじんじん。知らない大人に話しかけるの、勇気いるよなあ。


お友達に恵まれて、学校も楽しく行けていたら良いなあ。


て思っていたら、最後のターンで隣に座る私に来た。まさかの私が、隣の私が、まさかのラスボス。かわいい。


少年「これ、違いますか?」

私「あ、違います」


瞬間的に、あっさり言い過ぎちゃったかなと反省の念にかられていたら

「どうしよう…」と首傾げながら、折り畳み傘に名前書いていないかチェックしてみたり一生懸命。その姿、胸が痛む。


その場にいる誰のものでもないことがわかっても、折り畳み傘ぎゅっと握って。思いがけず十字架背負った少年の困惑した姿に、より一層の「ごめん」が湧いた。


それ、駅員さんに届けておきましょうか?私は次で降りるから。


って言った時の、少年の安堵する表情が忘れられない。こちら向いた瞬間、眉はハの字になっていて「え、いいんですか?」って、沢山の気持ちがこもったお礼の言葉を私にくれた。


どれだけ負担だったのか。

5分弱の出来事だけれど、少年にとっては傘1本が重要な責務になって、色々な知らない大人に声かけて、隣の女(私)もあっさり 違う 言うし、どれだけバクバクしたんだろう。ごめんねって思っていたけど、少年の様子を見たらちょっとお役に立てた気がしてすごく嬉しかった。


大寒波、大晦日、素敵な少年。

今日は沢山良いことあったけれど、少年が私のハイライト。

新しいお仕事も決まり、良い年末や。



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