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【Webデザイナー】未経験アラサーの転職リザルト&参考noteまとめ① ~準備編~

こんにちは。先日転職活動を終えたmoneといいます。

同じように未経験からWebデザイナーを目指している方へ向けて、転職結果の内訳や、転職活動中にやったことをまとめました。


スクールの卒制に関するnoteのあとがきに「もうこんなに長いnoteは書かん」と書いたにも関わらず、また同じ位の文字数になりそうな予感がしてきました。

「長いnote書かん」の誓いを守るため、今回は2つに分けます。


このnoteが少しでも誰かの参考になれば幸いです。



自己紹介

はじめに、私のプロフィールを記載しておきます。

年齢:アラサー
学歴:大卒(文学部)
職歴:Web広告会社 → 無職
デザイン経験:無し

元々Web業界にはいましたが、デザイン経験は無し。
年齢も、キャリアチェンジにしては遅い方だと思います。

身バレ防止の為、一部事実を改変して書きますが……。
朝礼で社長から、「俺は世界を股に掛けるDJになる。会社を畳んで夢を追いかける事にした。3日後に退職してくれ」と言い渡されて突然無職になりました(円満に退職してます)。

その時にキャリアの棚卸しや、自分がやりたい事を整理した結果、デザインがやりたいと思うようになり、デジハリに通って今に至ります。

デジハリには9ヶ月間通い、WPのオリジナルテーマ構築まで学びました。在学中にクライアントワークを3件、デザインから実装まで行っています。


転職リザルト

転職活動の結果は下記の通りでした。

期間:1月半(3月下旬~5月上旬)

応募:62社
書類選考通過:12社
一次面接落選:6社
辞退:4社
内定:2社

使用した求人媒体の内訳は下記の通りです。

応募数 / 書類選考通過数
Green:6社 / 1社
en転職:5社 / 3社
企業サイト:6社 / 1社
リクルートワークス:43社 / 5社
スカウト:2社

まずは沢山応募して感覚を掴みたいな~と思い実行しました。
面接を辞退した理由は「選考期間中に、第一志望の企業から内定を貰ったから」です。

Greenen転職は求人広告が見やすく、企業とのやり取りもしやすいので利用していました。

短期間でこれだけの求人に応募できたのはエージェントサービスのサポートが受けられたこと、掲載求人数が多い時期だったことが大きいと思います。


準備期間にやったこと

リザルトの期間は「1月半」としていますが転職の為に動いた期間は3月初旬からの約2ヶ月です。3月の前半は準備期間に充てました。
準備期間にやったことは下記の通りです。


転職活動ですべきことを知る

まず、転職活動で何をすべきかリサーチしました。

具体的には、同じように未経験から転職したデザイナーの方のnoteを沢山読みました。特に参考になったnoteは下記の2記事です。

美大卒&実務経験有&第二新卒と前提条件は大きく異なりますが、大まかな手順や面接対策は、鮎さんのnoteが大変参考になりました。
のんさんのnoteは、特に面接に臨む際の姿勢や、未経験の状態から自身を売り込むマインドが参考になりました。

そのため、このnoteは、一部上記の内容を踏まえたものになっています。単体でも読める構成にはしていますが、上記のnoteも合わせて読むことを強くお勧めします。


また、合わせて下記の書籍も参考にしています。
「面接」とタイトルにありますが、職務経歴書など書類の効果的な書き方も具体例を交えて書かれています。
形式や作法の説明ではなく、「自分のキャリアをどのような切り口から見せれば企業のニーズに沿うか?」という戦略面の「書き方」です。
転職活動全体を通して役立ったので、この段階で紹介します。


選考通過率を把握する

実際問題、未経験からのデザイナー就職は難しい。
書類選考もなかなか通らず、沢山の企業から落選の連絡が連日届きます。

では実際、どの位の求人に応募すれば、どの位通過するのか?
どの位落選するのか?

把握するために、書類選考の通過率を予め計算しました。

これもnoteやSNS上で公開されている転職結果を見て計算しています。
年齢が近く、未経験から転職した方に絞ると、平均値は大体10%前後でした。10件応募して1社と面接できる計算です。

この数値を把握していたお陰で、無暗な気分の浮き沈みを抑える事ができました
求人応募をする際に過度な期待を抱かなくなり、落選しても「今のところ20社しか応募してないし、書類通過2社くらいだもんな~」と根拠をもって流す事ができます。目の前のやるべき事に集中し、1社ごとの攻略を淡々とできたので良かったです。

因みに、一次面接の通過率は30%程度、最終面接の通過率は50%と言われています。なので、応募した企業から内定をもらえる確率は……

0.1 × 0.3 × 0.5 = 0.015 (1.5%)

で……合ってますか?(計算苦手)
私が応募した62件だと、内定を貰えるのは0.9社という計算になります。
(実際は2社から内定を頂いているので、確率は3%でした)

面接の回数などが企業によって異なること、デザイン職は面接よりもポートフォリオの比重が大きいことから、この数値はあまり参考にしていませんでしたが、参考までに記載しました。


ポートフォリオの作成

これが無いと転職活動が始まりません。

作成に備えて、デジハリ在学中、通っていたSTUDIOにあるポートフォリオは全てに目を通しました。いずれも紙&自由形式で制作されたポートフォリオでしたが、構成や書くべき内容など、勉強になりました。

デジハリ在学中でこのnoteを見ている方がいたら、先輩方のポートフォリオは一通り見ておくことをお勧めします。


ポートフォリオは、MATCHBOXを利用して作成しました。
テンプレートに沿って制作するタイプなのであまり自由は効きませんが、正直このサービスをフル活用したお陰で良いポートフォリオを作成できたと思っています。

利用した決め手は下記の2点です。

・ポートフォリオ作成のスピードと手軽さ
・実績をしっかりアピールでき、見やすい構成

ポートフォリオサイトの制作も考えましたが、悲しいかな1年間無職のため、経済的な事情から悠長にしていられませんでした。

また、デジハリ在学中に多くのトレーナーさんが「ポートフォリオがwebサイトの形式だから選考通過率が上がる、なんてことは無い」「採用担当が見ているのは、実績の内容と見せ方」と仰っていました。
そのため、実績をしっかりアピールできるポートフォリオを、素早く作る事を重要視してサービスを利用しています。

MATCHBOXはテンプレートに沿っていくだけで、効果的な実績の見せ方ができるので良かったです。反面、より良いポートフォリオを目指すため、テンプレートをいかにフル活用できるか考える必要もあります
そこに関しては、MATCHBOX上で公開されている先輩方のポートフォリオが参考になります。


ポートフォリオには、この辺りを意識して書きました。

・クライアントにどんな課題があるのか
・それをデザインでどう解決したのか
・クライアントとはどのようにコミュニケーションを取ったのか

どのような試行錯誤があったのか、困難をどのように乗り越えたのか、クライアントや課題とどう向き合って、どのようなアプローチをしたのか……という、制作業務に対する姿勢が分かるポートフォリオを目指しました。


また、MATCHBOXのアカウントを作成すると、下記の転職サポートを受けられます。いずれも登録してから知りましたが、個人的にはこれが簡単・手軽を超えたメリットになりました。

・転職対策用のセミナー
・ポートフォリオ等の書類添削
・スカウトが受けられる「オファー機能」

転職対策用のセミナーでは実践的な内容を教えてもらえるので、ブラッシュアップ時にはセミナーの内容をかなり参考にしましたし、面接対策などにも役立ちました。


書類添削は不定期に開催しています。登録すると、MATCHBOXの運営の方に添削していただけます。個人的にはこれが大変助かりました。

私の場合、構成や内容に問題は無いものの、サイト制作の結果について記載していませんでした。
公開前のサイトが多く、効果測定ができない事を伝えたところ、「定性的な結果でも、載せておくとプラスになる」とアドバイスいただいたので、クライアントから感想文を頂いて掲載しています。

このように、かなり具体的な指摘を受けられたほか、転職活動全体に関わる不安についても相談に乗っていただく事ができました。とても親身にお話を聞いていただき、ありがたかったです。


オファー機能は、登録するとスカウトを受けられます。マイナビワークスが作ったサービスだからか、ポートフォリオを登録企業に公開できるようです。私はMATCHBOX経由で1社スカウトを受け、面接の機会を頂けました。


回し者みたいになりましたが笑
MATCHBOX、おすすめです。


自己分析・面接対策

自己分析と面接対策はセットで行いました。
具体的には下記の手順で行っています。

1. 考え得る限りの質問を全て書き出す
2. 回答内容を考える
3. 追加質問と回答をセットで考えて深掘りしていく

自問自答形式で、ひたすら一人面接をするイメージです。

質問内容は「webデザイナー 未経験 面接 質問」等でググってひたすら網羅しました。また、鮎さんのnoteの有料部分に面接の問答集がまとめられているので、そちらも参考にしています。

質疑応答は全てスプレッドシートにまとめています。右に進むにつれて内容が深掘りできる形式になっています。

緑のセルに質問内容、右に回答、更に右に追加質問と回答……といった具合


加えて、下記のnoteにも目を通しました。
ざっと目を通して、答えに詰まりそうだなと思った質問はスプレッドシートに書き足しています。

逆質問はこの記事が参考になります。

合わせてこの記事も参考にしました。何を見たいのか知りたいのか、面接官の立場に立って考えることが、対策では効果的だと思っています。

追加質問は検索して調べた他、自分で「ここ突っ込まれそうだな」と予測を立てていました。書いた回答を読み込んで、以下の事について考えてみるだけでも違ってくると思います。

・より具体化できないか?
・曖昧な表現は無いか?
・なぜその回答をしたのか?

「つまりそれってどういうこと?」「具体的には何をしたの?」と突っ込まれそうな余地がないか、面接官の立場になって考えていきました。また、「どうしてそう思うの?どうしてそうしたの?」と聞かれた時にも答えられるよう準備していきました。

合わせて、言葉の定義が曖昧なまま、何となく使っている言い回しがないかどうかも自問しておくと、後々突っ込まれた時にちゃんと対応できます。
例えば、「人の気持ちに寄り添うデザイナーになりたい」のであれば、「人の気持ちに寄り添う」の定義を自分なりに話せるようにしておくと困りません。

また、上記のポイントに沿って考えていくと、合わせて下記のような追加質問が予想できます。
・「人の気持ちに寄り添う」ために必要な要素、スキルは何か
・そのスキルを養うためにすべきことは何か
・人の気持ちに寄り添う事で何かを解決した経験や具体例について
・何故「人の気持ちに寄り添うデザイナーになりたい」のか


また、上手い言い変えはネットで公開されているテンプレを参考にしたりしましたが、いずれもちゃんと自分の言葉で語れるようにする事を意識しました。
そのために大切なのは下記の4点だと思います。

・デザイン、実装に興味を持ったきっかけは何か
・応募企業の業界に興味を持ったきっかけは何か
・仕事における自分にとっての幸せとは何か(根拠も明確にする)
・その職業と、転職先の企業に求めるものは何か

要するに原体験仕事の軸ですね。
ここを徹底的に考え抜くことで、全ての回答が自ずと決まり、話す内容に一本筋が通りました。フワフワしていた数年後のビジョンも、ここが固まっていくにつれ、連動するように定まっていきました。


応募企業の条件を決める

自己分析ができたら、応募する企業の条件を決めていきます。

私の場合、下記の6点でした。優先度が高い順に記載します。

・スキルアップが望める(先輩デザイナーのフィードバックを受けられる)
・エンタメジャンルの案件に携われる
・エンジニアと密にコミュニケーションが取れる
・Web以外のデザインにも挑戦できる機会がある
・社員数がある程度多く(20人以上)、安定している
・副業ができる

エンタメ業界の案件に携われる所は人気企業が多く難しいと思っていましたが、「異なる業界の案件が主な会社へ就職してしまうと、望んでいた業界で求められるデザインのノウハウが実務で得られない」と、所属しているデザイナーサークルの先輩が仰っていたので妥協せず頑張りました。

また、応募企業の条件を決める際に、合わせて「何故その条件を選んだのか」をある程度語れるようにしておきました。
上記の6点は、全てが自身の原体験だったり、前職での経験だったり、描いているキャリアパスに基づいて決められています。

これをやっておくと、応募する時に志望動機を考えずに済むので楽でした。
応募する企業は必ず上記の条件に当てはまっているはずです。企業調査をしながら、中でもマッチング度の高い条件は何かを考えることで、下記のテンプレートに沿って志望動機を作成できました。

「〇〇なので貴社を志望しました。私は原体験(前職)の〇〇を経て、〇〇なデザイナーになりたいと思っています。〇〇な貴社であれば、それが叶えられると思いました。前職で得た〇〇のスキルも活かして、〇〇なデザイナーとなり貢献したいです。」

※〇〇にはそれぞれ異なる内容が入ります

短期間で沢山の企業に応募する必要があることは、書類通過率からも明らかだったので、このように志望動機作成に困らない仕組みを予め作っておくと楽だと思います。


エージェントサービスの利用申し込み

準備期間中に、合わせてエージェントサービスの申し込みも行いました。

エージェントサービスの転職サポート自体は、正直期待していませんでした。クリエイティブ職の場合、「未経験者には紹介できる求人が無い」と言われることが大半だからです。

それでもエージェントサービスを利用するメリットは、初回カウンセリングにあると思っています。

初回カウンセリングでは職務経歴や転職活動の軸を尋ねられますが、それが自己分析・面接対策に役立つと思いました。実際に人と話してみる事で見えてくることもあります。
また、カウンセリング時に書類の添削をしてくれたり、相談に乗ってくれたりもするので、不安な事は事前に全て相談して解消しておきました。

エージェントサービスは5社ほど利用しましたが、中には求人紹介を受けられたサービスもあります。参考までに利用したサービスについて記載します。


デジハリが提携している転職エージェント

デジハリはエージェントサービス2社と提携しているため、卒業した方はこの2社のカウンセリングを受ける可能性が高いのではないでしょうか。実際私もそうでした。

が、私はうち1社からサポート不可の返事を頂いています。
「未経験者には紹介できる求人が無い」という事でした。

提携エージェントは今後ずっと利用できるので、それを見越しての提携なのだと思います。また、グラフィック等のデザイン職からWebに転向する方なら、卒業直後からサポートを受けられるかもしれません。

もう1社は厳密にはエージェントサービスではなかったので、カウンセリング時にサポートを辞退しました。


リクルートワークス

デジハリ入学前にもWebデザイナー職の転職活動をしていたのですが、その時にサポート不可の返事を頂いているサービスです。

なのでサポートは期待していませんでしたが、「未経験だけどこれなら求人紹介できる、頑張りましょう」とお返事をいただきました。
最終的に40社ほど求人に申し込み、5社書類選考を通過しています。


マイナビワークス

こちらは準備期間中に利用したエージェントサービスではありません。
MATCHBOX経由でスカウトが来た時に連絡があり、カウンセリングを受けました。
転職活動の終盤に利用したため、サポートを受けたのはスカウトを受けた1社のみでした。

少ないながら求人の紹介もして下さったので、未経験者でも利用できるサービスなのだと思います。


Greenのキャリアサポート

こちらも転職活動の中頃に受けたサポートです。
厳密にはエージェントサービスではなく、キャリアカウンセリングなのですが、サポート面だけで見ると個人的にはここが最強でした。文句無しの圧倒的1位です。

キャリアカウンセリングでは、キャリアサポーターの方に直接キャリアの相談ができます。サポーターの方は、Greenを運営している株式会社アトラエの社員の方です。
また、Greenから申し込んだ企業ごとに、求められる人材、アピールすべきポイント、面接で払拭すべき懸念点、想定質問をみっちりと教えてもらえました。
資料も頂けましたし、再現性のあるノウハウも合わせて伺えたので、Green以外の媒体での転職活動にも役立つと思います。

また、会話の中で、サポーターの方が感じた私の「強み」を的確に言語化していただく事ができました。
面接で長所を尋ねられた時の回答にはしづらい内容でしたが、「そこが自分の強みだったのか」と気付く事で、面接中、自覚的にその長所をアピールする事ができるようになりました
個人的にはここが大きかったです。

カウンセリング後も「何かあれば相談してください」と言っていただけて、個人的に相談にも乗っていただきました。

このキャリアサポート、こちらから申し込みができないっぽい(2024年5月現在)のが最大のデメリットなのですが、Greenを利用していれば、「相談してみませんか?」の連絡が来ると思います。
私は3社応募した段階で連絡がきました。

キャリアサポートの方とお話するだけでも大変ためになるので、Greenの利用はとてもお勧めです。


ポートフォリオが完成し、
自己分析、面接対策を済ませ、
応募企業の条件が決まり、
エージェントからのサポートでそれらをブラッシュアップできたら、後は応募するのみです。


という事で後半の執筆を頑張ります(つづく)。

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