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不細工な自分を誇れ


毎月25日が近付くと、あーなんだか1か月ってあっという間だなぁって思うんです。思ってたんです、2か月前まで。
慌ただしく日々を過ごして、何か目標をもって活動していると毎日があっという間で、目が回るようなんですよね。

今、そこそこに何もないんです。何もないわけではないんですけど、稽古はないし、本番もないし毎日がゆっくり過ぎているんです。

しばらくバタバタ過ごしていたので、こうやって毎日をゆったり過ごすのもすっごく楽しくて充実しています。ちょっと飽きてきましたが。

4月からアルバイト先を2つ増やしました。やりたい!と思うことは何でもやりたいタイプなので人から紹介されたものをやりたいやりたい言っていたら、結果的に6個くらい掛け持ちしていて、焦って今少しずつ減らしているところです。
長い事お世話になった場所もあるので、寂しい気持ちもありますが、飽き性なもんで。

何度かここにも書いていますが私は昔から、子どものための演劇をやりたいとおもっていました。自分が昔から習い事としてミュージカルをやっていて、実力はなかったけど居場所があって、学校にうまくなじめなかった時も、家族とうまくいかなかった時も助けてもらったからです。

偏見ですが、文化芸術に関心があったり、それを学んだり、日常的に触れている人に悪い人いないんです。多様性を受け入れ、人の話を否定せずに聞く。簡単そうで難しい事ですが、演劇人(賛否両論ある言い方ですが)は常にそれをしているのです。全員で何か一つのものを作るうえで、チームワークが大切で、否定ばっかりする人がいたら進まないじゃないですか。だから、yes andをする。
いいね!じゃあこれはどう?ということです。
否定ばっかりしてくる人もたまー-------にいますが、苦手です、ほんとに近づかないでください。

みんながyes andしたら、毎日が楽しくない?っていうことです。私が言いたいのは。
だから!子どものころからそういう環境に少しでも触れられたらいいね。その機会を作る側になりたい!と、子どものためのワークショップをやっている劇団に入ったのです。

まぁ子ども苦手なんですけどね。

ということで4月に学童の仕事を始めました。小学生くらいの子どもってもう立派に大人だし正直怖くって、勉強のために。

なにせいっぱい掛け持ちしてるので、毎日とはいきませんが週2~3回、行っています。想像以上に楽しくて、想像以上に大変。
学校の先生とも違うし、友達ともちがう。そのちょうどいい関係が難しい。

生き生きと遊ぶ子どもたちに翻弄されながら、周りの先生に助けてもらいながら、なんとかやっています。

毎日たくさんの学びがあるんです。子どもって、自意識が少ないから好き勝手に生きるじゃないですか。それがうらやましい。

自意識過剰のプロの私は、そんなことできない。できないよ。廊下でスライディングなんて。危ないからやめようね。

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中学生のころから、マジで自意識が止まらなくて、誰かに見られていたらいやだ。恥ずかしい。誰も見ないで。と思って生活していました。
給食を班になって食べるのも嫌で、うどんをすするのは恥ずかしくて折りたたんで一口で食べてました。揚げパンはポロポロ落ちるし一口がでかくて恥ずかしいので残してました。


はしゃぐのも嫌だった、発言するのも嫌だった。一人で何かをするのも、体育の授業も、歌のテストも。歌のテストはまぁまぁいい成績でしたが、震えが止まらなくてビブラートがいきすぎて演歌みたいといわれていました。

友達少なかったので、男の子には苗字にさん付けで呼ばれてましたし。

とってもインキャでした、しかもイキリの。

しかもものすごい不細工だったんです。いまはそこそこ可愛いと自負していますが、このイキリインキャ時代って、性格が顔に出てるというか。もう何回も言っちゃいますけどすごい不細工だったんです。

イキリインキャの上に不細工だということは薄々気付いてはいましたが、恋愛も興味なかったし、こんな自分に未来はないと思っていたので何もしませんでした。

高校生の時にアルバイトをはじめて少しづつ、社会になじんでいったというか。頑張って明るくなるように、笑顔で人と話せるように、勇気を出して声をかけてみたりしているうちに、ちょっとずつ変わっていったんでしょうね、意識も性格も。いまだに人と話すと大体変な感じになりますが、それは私の根底がイキリインキャだからです。

自意識の強さは当時と全く変わってないですけども。
人前で何かをしたり、怒られたり、滑ったりするの本当に嫌なんですもん。

最近初対面の人に会うことが多くて、話すと絶対に変な感じになるのでアレレ?久しぶりの感覚!と思い改めて考えてみたら、いつも仲良くしてくれている人はこれを面白いとか、わたしらしいとか認めてくれていたんだな。という事に気づきました。
だからこの世界が好きなんです。人を否定しないで個性として認めてくれる。そんな世界をもう少し広げていきたいな。

普段自分としてはしゃげないから、舞台の上で他の誰かとしてはしゃぐのが楽しいんです。
この逃げ道がなくなったら私は生きていけるのかな。じぶんとして生きるのはすごく難しくて、自分の事よくわからなくて、生き辛いのに。

改めて今この道を選んでくれた自分にありがとうと言いたいです。
幼少期から演劇に触れさせてくれた家族にも。

自分らしく生きるために、私は演劇をやっている。
イキリインキャな自分を誇るために!




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