見出し画像

変わってしまうし、変われない

慣れない事をやってみる。
いつもは家でコソコソ書いているこのnoteを、ドトールで書いてみる。
誰にも見られてないけど、なんか恥ずかしい。

もうほんと、何でもかんでも隠したいタイプなんです。
作り上げる過程は見せたくない。最終確認までして、間違いがないか、問題がないか確認して、自分が納得してから世に出したい。タイプです。

寝起きすっぴん見られたくない、みたいな事ですよ。
起きて歯を磨いて、メイクをして、服を着替えてから人に会いたい。

ダンスとか、歌とかも。そうです。
できることなら、誰もいない、家とかで練習したい。そんで完璧にできるようになったら稽古場に来て、披露したい。

ピアノやギターも、こっそり練習したい。間違えるところを見られたくない。できない事を知られたくない。恥ずかしい。

でもそうはいかないんですよね。

役者って、稽古場で間違えてナンボ!みたいな。いくら恥をかけるかの勝負 みたいな。稽古場はチャレンジして、失敗する場所。正しい事をやる場所じゃない。ってよく言いますでしょ。

そういえば、それを知ったのは桐朋学園芸術短期大学に入学したときでした。

ある演出家の先生が、恥ずかしいを楽しんで!みたいな。リスクとって!みたいな。なんだっけ。そんな事を言ってきたんです。
そして、演劇に貪欲な同級生たち(当時はそう見えた)が、失敗を恐れずに挑戦するんです。
ウゲェって思いました。私今までそんな生き方してない!って。
でも周りがそうやってやりだして、なんかちょっと諦めがついて。
恥ずかしい を楽しむようになったんです。

それが桐朋時代。結局何学んだかわからないけど、そういう根本の人間性が少し変わったのでした。

卒業してそろそろ5年が経ちます。
あの頃が楽しかった っていまだに思うのはなんでなんだろう。
今また恐れを感じています。人の前に立つことに。間違いを見られることに。

あーーん若い頃のアタシー!助けてー!

とかなんとか思っていたら!ある連絡が来まして!

なんと!
桐朋時代の一つ上の先輩が立ち上げた劇団 無限のネコ定理 のラボラトリー公演に誘っていただいたのです!!

メンバーは在学中にものすごくお世話になった先輩たち。そして、それこそ自由で個性豊かな、雲の上の存在だった皆さん。
声をかけていただいたことがとても嬉しかったし、同時に、今の私にできるのか。。?という不安がありました。

だって

なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんにも 決まってないんです。
当日、お客様にお題を書いていただいて、状況や場所などがランダムに選ばれます。
さらに 脚本、演出 未定!※当日決まります。
音響も、美術も、衣装小道具も。※当日決まります。ですよ!?
一つの芝居が出来上がるのに、どんな事が起きているのか。
それをまるっとお見せします。って!

こういう実験的な公演て、マジでリスキーでしょう。そういうことができる先輩たちが本当にすごいなって。無限のネコ定理は本公演もすごく面白いんですよ。

脚本書いたことないし、演出したことないし、音響もしたことない、美術とか考えたことない。そんな人間もいるんですよ。ここにね。

でも当日何になるかわからない。脚本になるかもしれないし、演出になるかもしれないし。怖いでしょ。やばいでしょ。

それこそ、間違いも正解もない!だってまだ何も無いんだもん。
その場で生まれた事がすべてです。

そんな公演。怖いけど、なんか楽しそうで、参加することになりました。

もうあっという間に本番です。
すでに2日の稽古を終えていますが、まだ慣れない。

初めて脚本を書きました。むずすぎ!この公演、脚本書いて終わりじゃないんですよ。2時間半で、脚本出来上がって、稽古して、本番までやるんです。だからセリフも覚えなきゃいけない。

できるだけ完結に、わかりやすく。って考えても全然できない!結局うわああって書き上げて、完成したものを読んで、意外といいじゃない。と。
これが面白い、意外となんとかなる感じ、そして稽古が始まって、演者の声を通すと一気に色がつく。
最後まで他人事として見たいなと思うくらい面白い時間が流れています。


稽古場にいる全員があの頃とは違うのに、あの頃と変わらない空気が流れている。少しづつ心が解きほぐれていくのを感じます。

当日、うまくいくのかな?という不安はありますが、まずはこの空間に身をゆだねてみます!よ!


ということで、



無限のネコ定理 ネコラボvol.2
『芝居のつくりかた』


2月25日
昼の部 12:00~14:30 
夜の部 16:30~19:00

会場
SOOO dramatic!
(東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩1分)

チケット代 1500円
全席自由

出入り自由、飲食自由、撮影も自由!!

ご予約は私まで🌱

やじ飛ばしていただいてもいいですよ。

それでは、お時間ある方はぜひぜひ!!!!!!!!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?