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式子内親王 乙女の袖をみがく月かげ

あまつ風
     氷をわたる
          冬の夜の
              乙女の袖を
                   みがく月かげ
                      
                         (新勅撰1111)

冬の五節の舞の夜
内裏の中は、氷のような冷たい風が吹き抜けている
舞姫の袖には月影がキラキラと輝いている

冬の夜の内裏
緊張感とともに、華やかな五節の舞が繰り広げられている。
上気して踊り続ける若い舞姫たちの、美しく色あでやかな袖に月の光がきらめいている。

冬の叙景歌としては、最上級に位置すると思う。
こんな冬のキラキラ感は、なかなか表現できない。


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