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#11 個人で仕事をするということ 〜覚悟編〜

インスタグラムなどで「開業・起業したい」と個別にご相談を受けることがあります。
最近は、サロンの運営について少し発信をしたり、
補助金で採択して頂いたことをきっかけに、仙台市の方との関わりが増えたことなどもあり
ご相談いただけるようになったのかもと思っています。


私は、元々「どこかの会社で働いていて独立」という形ではなく
本当の意味で「0/ゼロ」からのスタートだったので、
やりたいけどどうしていいかわからない…
なにから始めればいいの?
という目の前にある大きな壁がどれだけ大きいのかわからず
想像がつかず、途方に暮れる気持ちが痛いくらいわかります。笑

なので、
リアルな起業前〜起業後の事情について
もし、これを読んで背中を押す(もしくは一度踏みとどまって考える)きっかけになれたらと思い
シリーズで書いていこうと決めました✍️


自分の特技を生かして仕事をしたい
独立をしたい
自分で自分の人生を歩みたい

などお話を伺ってみると様々な背景がありますが
私は開業や起業支援のサポートをお仕事にしている訳ではないので、
「中途半端なことはお伝えできないけど・・」と正直にお話をさせていただきます。

しかし、元々全く違う畑から今の仕事や立場になり
起業前〜起業後の大変さは、大体経験したのでは?と思っています。笑

起業前は「物件探し」「資金」
起業後は「PR活動」「業績管理」と…「資金」

常に『資金』がネックになります。

あとは、『精神力』
軽く聞こえますが、
個人で仕事をすると、何事が起きても決定するのは「自分」。
責任も「自分」
昨今のコロナのようなことがあっても、方向性や会社/店舗の運営をどうしていくかを決めるのは「自分」
売上が落ちていっても、どうにかしなければいけないのは「自分」

そう、全てが「自分」であり「自分の責任」なんです。
不安で眠れないこともあるし、夢に出てくることなんて日常茶飯事。笑

脅しているわけでは無く、これが現実。

私は、ここまで想像をしていなかったので
苦しんだし、辛かったし、正直「なんで始めたんだろう」と後悔したこともありました。

しかしその分「嬉しさ」もたくさんありました。
苦労したからこその「達成感」
踏ん張ったからこその「成長」
これは何にも変えられない財産です。

なので、最初に
どこまで覚悟できるか
どの位置に目標を掲げるか
これが重要だと思います。

もう一つは相談できる相手を見つける。
楽しい話をする友人などではなく
一緒に事業のことについて語れたり
事業について話せる人。
この存在がいるか、いないか、で先程お伝えした苦労は少しだけ軽くなります。

私にとってはそれが「主人」でした。
実は主人は元々専門商社→経営コンサルタントという職歴を持っていて
数字や経営に関する知識が豊富でした。

「経営コンサルタント」と聞いて、あまり良く思わない方が少なくないことも知っています。
しかし、一口に経営コンサルタントと言っても、いろいろな考えの方がいらっしゃって、
関わり方も、業績に対する考え方も、事業に対するアドバイスも違います。

主人は、開業前からの私の心身ともに大変な時期も見ていて、
「個人」はこういうところで苦労するんだということも痛いくらい見ています。

なので、
「これがあったら安心なんじゃないか」
「毎日これだけ入力すれば、収支がわかりやすくなるよ」

と数種類のエクセルファイルを作ってくれました。

数式が細かく入力されていて、
当時エクセルなんて全く使えなかった私の仕事は「入力するだけ」。
そうすると自動的に計算されて、ひと目で日々の状況や課題、先々の大まかな動向がわかるようになりました。
日々の状況がわかって、先々が数字として見えるようになったことで、
「見えない」ことがどれだけ不安とストレスに繋がっていたのかに気づきました。

事業者となればエクセルもできなければいけないので
最低限のことを教わり、あとは自分で「ググる」。
一歩ずつできるようになっていった感じです。


あとは、開業時の「資金」について
ほとんどの方が「融資」をしてもらう形になると思います。
そのときに必要なのが
「事業計画」というもの。

事業をはじめたあと、どのように事業として成長していくか
日々の売上や経費を仮定し、それを毎月の「数字」として提出し

「この事業は本当に続くのか」
「この事業者は返済能力があるのか」

を審査されます。
このときにも、主人には助けられました。
当然私には、こんなことをやっていきたい!という強い想いはありますが、
それを客観的にわかりやすく、納得性がある形で表現するのはとても難しい。
また金融機関の方との「共通言語」となり「審査項目」となる数値計画も、
いざ作ろうとするとどこから手を付けて良いかわからない。

なので、
起業をすると決めて、融資を考えている方は
まずは専門家に相談をしてみることをおすすめします。
知り合いの先輩経営者でも良いと思いますし、主人のような経営コンサルタント、各自治体の起業支援センターなどでも良いと思います。

「融資」については、
また次回書きますね。
「見る人の立場に立つ」これが重要になってきます!)

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