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子どもが泣くワケ

「子どもの泣き声を聞くと、辛くて…」
「うちの子、泣いてばかりでうんざりします。」
「も~!なんで泣くの!いいかげんにして!」

お母さんたちのそんな言葉に切ない気持ちになります。
私自身、身に覚えのある言葉だから…。
お母さんになりたての頃、子どもの泣き声が本当に辛かった。

保育士として、子どもに関わってきたはずなのに、我が子のことになると、自分の感情がコントロールできなくなることがたくさんありました。
子どもに泣かれるのがこわかったからです。

母親にとって、我が子の泣き声は特別なもののようです。
理屈ではなく琴線に触れるもののようです。
だから、泣かせないように一生懸命になるのが親心…。
でも、がんばればがんばるほど、イライラしてしまう。
イライラして、結局子どもにあたってしまう…なんだか切ないループですよね。

でも、そんなループからは抜け出せます!
そう、子どもが泣くのには、ワケがあります。だから辛くなることはないんです。『子どもが泣くワケ』を知って、ループから抜け出しましょう♪


子どもが泣く理由の1つは欲求や不快を訴えること


赤ちゃんは泣くという表現で空腹や不快を伝え、自らの困難を克服しようとします。これは、赤ちゃんの主体的な行動です。

親はその訴えに応えて、お腹を満たしたり不快を取り除いたりしますね。赤ちゃんは泣けることで健やかに育つことができます。
だから、子どもが泣いても「泣き止ませないと!!」と焦らなくても大丈夫。「ちゃんと伝えられたね~」「泣けてよかったね~」でいいのです。


もう少し大きくなると、何でも自分でやってみたい!チャレンジしたい!という時期になります。
でも、うまくできない~ 思うようにならない~
そんな思いからグズグズしたり癇癪を起す子もいますね。
でもそれは、お子さんが『成長したい!』と思っている証拠。
「うまくいかないね~」「泣けてよかったね~」でいいのです。


『泣くこと=悪いこと』ではありません


そして親は『泣きやませる』役ではありません。

親は、子どものサポート役として対応します。
子どもが、自分で解決していけるように、お手伝いするのです。
親は我が子のことを、なかなか人ごとにできないけれど、
少し意識して、『自分ごとにしない』ことが大切です。
あくまでも、親は子どもが 『自分の人生を自分で生きていく』 為のサポーターであること。


泣いて訴えるしかなかった赤ちゃんが、だんだんとその他の身振り手振りや言葉でのコミュニケーションを習得し、たくさんの人の力を借りながら、自分のことは自分で解決することを覚えていきます。
そうした、失敗や回り道を含めた 子ども自身の成長の機会を、親が代わりにしてしなわないこと、取り上げてしまわないことが
『子どもの主体を尊重する子育て』なのではないでしょうか。


子どもが自分の気持を主張することは◎
ゴネる、泣く、叩く、暴れるは△(別の方法を一緒に考えましょう)
従順で主張なし✕

というくらいに考えて、子どもの泣き声で自分を責めないようにしましょう。主体を起こして、自分を気持ちよく主張し、人と共同、協同できるようになると良いですね。


それでも、反射的に必死に泣きやませたくなる親御さんへ


簡単な(いや、簡単ではないか!)3ステップを紹介します。

①まず、主張自体は認める。「〇〇したかったんやね、〇〇と思ったんやね」(泣けてよかったね~)

②内容については、自分で責任がとれることか(その子の課題か)親の責任範囲(私の課題か)を基準に、相互尊重の上聴く。聴く側の自分軸が重要。
【ミラクルワード】
「そうか~、で、○○ちゃんはどうする?どう思ってるの?」

③そのうえで、気持ちの良い主張のしかたをIメッセージで伝える。
「泣かずに言ってくれるとよくわかるな」「怒らなくてもお話聴くよ」「ゆっくり気持ちを教えてくれたらわかるよ」など


…難しいですね。でも一歩一歩、ボチボチ取り組んでみてください。
ふと振り返ると、気持ちも軽く、親子関係も良好になっているはず!
詳しく知りたい方は、森のようちえんどろんこ園HPに記載のマイマイのアドラー心理学講座で一緒に学び合いましょう(^^♪

自分も相手も尊重し、気持ちのいい人間関係を。
まずは夫や子ども、大切な家族から…


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