誰にでも訪れる、その時

noteを書くんは久しぶり、ずっと、書こうと思いながらなかなか時間がつくれんかったん。

私の乳ガンとのお付き合いは、比較的穏便に、手術から2年半後の検診でも以上なしでした。
1年前に報告した、痔は一度悪化したので、また内科で診てもらって薬を使ったらあっという間によくなりました。
でも油断したらまた再発しそうやから、酸化マグネシウムは手放せません。

今日、書こうと思ったのは、10年くらい前に劇団員として活動してた時に共演した友人が、ガンで亡くなったからです。
私とほぼ同世代。
公演後、メッセージのやり取りとか、SNSでの近況を見てて、彼の人となりに触れ、特異な出自も含めてかっこいい、面白い人やなと思っとりました。
数年前、私より先にガンにかかり、抗がん剤治療でつらい思いをしていたのをSNSにも投稿しとりました。
最近、入院しますという投稿があって、また再発したんかなと思ってたけど。
昨日、彼のお友達の投稿で、彼が亡くなったことを知りました。

私が乳ガンの手術を受けたこと、SNSに投稿したら、彼は反応してくれて、私の気持ちに寄り添ってくれた。
向こうの方がつらい治療をしてたから、私から慰めとか、励ましとか、そういうことはできんかったけど。
一生懸命、病と闘いながらも、好きな音楽を続けてる様子とかを見て、たくさん勇気をもらってました。

治療、しんどいこと、たくさんあったと思う。
彼女が欲しい、結婚したい、みたいなこともよくSNSでつぶやいてた。
やりたいことも、叶えたい夢もあったやろな。

それでも、静かに時がきた。
お疲れ様、よく頑張ったね。ゆっくり休んで。
って伝えたい。


私にも、いつかこういう日が来る。
誰にでも、必ず訪れる。


だから、書き残しておこうと思い直しました。
術後2年半、あの時からは考えられんほど、とても自然に生きていられることが自分でも不思議。
何の違和感もなく、乳ガンは今、私の一部。
忘れんように薬を飲んで、半年に一度検診を受けて。
変わらぬ日々が続くことを願いながら、それ以上のことは感じずに、毎日を過ごせている。
2年半前の私には信じられんことやったけど、事実、そうなんよ。

いつか訪れるその日まで、今のような平静な気持ちを保てるかは分からんけど。
そこまでに、どういう感情の起伏があったかを書き残しておくことは、自分と、誰かのためになるかもって思い、再開したん。
ほんまは、ずっと、再開したいって思ってたけど、なかなかきっかけがなかった。
あまり飾らず、今の自分が思うこと、振返って思うことを綴っていきたいと思います。

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