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ハッキリなフランスとぼんやりな日本

前回フランスの体育授業が面白いという話で、第2弾を書こうと思っていましたが、すっかり今日は他のことが書きたい気分w。

12月5日から9日まで、LyonではFete des Lumieres(光の祭典)なるものが開催されています。私も初めて昨夜行ってきました。街のいたるところに36カ所も巨大な光の”作品”があって、歩いてそれを鑑賞していくのです。
語彙力を疑いますが、とにかくすごい!壮大!(笑)
規模、芸術性、音楽・・・街中が光と音と動きと不思議なストーリーにあふれかえります。
人の波もすごいのですが、何しろ美術館などの限られたスペースの中ではなく、街の中なので、日本のお祭りみたいに混んでる場所もあれば、普通に散歩できるような場所もあります。途中、ホットワイン、ゴーフル、ホットチョコレート、スペシャルサンドイッチそして生ガキなどフランスのストリートフードもひしめき合っていて、寒いけど、最高に楽しみました。(今日も、毎日行くつもりだから終わってないんだけど)

折しも、昨日からフランスは国中で年金制度改革を巡ってストライキに突入
我が家では子供の学校の先生がストライキに入ってしまって、あったのは日本語の授業だけ(笑)。さすが先生、日本人!
長女は学校にさえ行きませんでした。二女は、お友達に会いに学校へ遊びに行きました(笑)。
リヨンはそれ程でもありませんでしたが、電車やバスも本数を減らしました。
パリではほとんどの学校も電車も機能していない様子。いつまで続くことやら・・・

というわけで、私が興味を惹かれるのは、フランス人が何にそんなにもエネルギーを注ぐのか??ということ。
街中を芸術であふれさせるような壮大な仕組みを作って楽しむかと思えば、電車を止め、学校を止めて、社会をマヒさせる。
どゆこと???
フランス人は心を動かす芸術が好き。おいしいものが好き。楽しむことが好き。そのためにはびっくりするようなものすごいエネルギーを投入して働く。
決してナマケモノなどではないのです。
一方、自分たちの要求を通すためには、多くの人が大迷惑をこうむるような規模のストライキをする。
なんかうまく言えないのですが、彼らはハッキリ、くっきりと「自分がほしいもの」を知っていて、それに対してハッキリ、くっきり行動し、生きているように感じます。
対して、日本人を比べてみると、もっとなにかぼんやりした、あいまいな感じの中で生きているような気がする。
流行だったり、周りの空気によって、何がほしいのかどうするべきかを決めているので、そもそも本当に自分が何を心から望んでいるのかなんてことは考えてないのかもしれない。

結果、日本人は電車や学校を止めたりしないけど、「桜を見る会」みたいな問題が横行しちゃうわけで。苦笑

めちゃくちゃ話がずれるんだけど、孔子のお話で『苛政猛於虎也』っていうのを思い出します。
孔子がお墓の前で泣き崩れている母親に会う。わけを聞いてみると子供をトラに食べられたっていう。じゃあなんでこんなひどい場所を離れないの?って聞くと、よそに行ってひどい政治に苦しむよりはいいって答えたって話。

要は日本は空気を読んで動く文化だから、為政者がいい方向に向けば、民は最高の国を築いていくだろうけれど、政治が良くない方向に向いていると、容易に血迷うことができる国民性を持っているよね・・・

子供をトラに食べられちゃうよりひどい生活を強いられる状況になってからでは遅いんだよね・・・

フランス人の行動のマネする必要はないけど、彼らの行動は日本人にヒントをくれる気がするんです。
日本人よ、もうちょっと、ハッキリくっきりしてもいいかも・・・

そしてフランス人考察と光の祭典は続きます・・・
くれぐれも日本の皆さん、フランスのマネはしないでください(笑)

電車きちんと動く、機能する日本大好きです!

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