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主婦から副社長へ。

2023年は、飛躍の年になる。

なぜなら私にははっきりと見える、年末の私の姿が。売り上げは15〜25%アップ、二軒目をオープンする話も出ている。去年とは違い、私にはリーダーの品格があり、清潔で品の良い身なりをし、スタッフにも一目置かれる副社長になっている。

実は、9か月前まで平凡な主婦だった。

ホームスクールをしようと思っていたくらい、注力するのは子育てくらいだった。今思えば、教育関連はあまり向いていない。でも学校教育にちょっと猜疑心を持っていたのでやってみようと思っていた。

4月下旬のある日、私の人生が180度変わってしまった。

私が夫の会社で働くことになったのだ。夫はパンデミック直前に独立し、開業した。三か月後にパンデミック宣言、夫のいる業界は一番にクローズを余儀なくされ、再開後も人手不足で大変だった。

パンデミックを赤字を出さずに乗り切り、夫もやっと自分のやりたい仕事ができると思っていた矢先に信頼していた従業員が突然辞めてしまった。医療業界は深刻な人手不足と異常なインフレ、今までトレーニングをして育ててあげていた19歳まで「給料を上げろ」と呆れた強気の態度。もう夫も、お手上げだった。

「もう見ていられない。私がやる。」

こうして私が突然辞めた従業員の仕事をすることになった。医療業界のことは何も知らない日本人妻だし、夫は家に母親がいることを重視していたし、結婚生活を保つためにも夫婦で働くことは避けていた。

もう宿命としか思えない。

この三年間全部自分で抱え込んでいた夫も、ひとりでは無理だと思ったようだ。私の揺るがない決意に反対する理由も見つからない。

こうして私は何も知らないまま受付に座った。挨拶して患者さんをチェックインとチェックアウトだけできればいい。子供達を学校のアフターケアに入れて、朝7時半から18時まで働いた。仕事がわからないから、15時にスタッフが帰った後も18時まで働いた。

家事、子育て、補習校、動物の世話、朝から晩まで1分も無駄にできない怒涛の毎日を送った。そして結果から言うと、あの日から九ヶ月経った現在、私は全てをシステム化して平穏に暮らし、副社長として毎日出勤している。

信頼していたスタッフが辞めた時はどん底に突き落とされた気分だったが、今は人生で最高のチャンスだったと思える。

ここから19歳の従業員にまでバカにされていた何もできない日本人妻が、九か月で副社長として信頼を獲得したストーリーを少しずつお話ししていこうと思う。誰かのお役に立てると嬉しい。


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