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家事分担と鬱から回復したハナシ

noteで「家事分担の気づき」というお題をいただいたので淡々と我が家の事情を書く。
我55歳 夫48歳 息子20歳 (犬10歳♂・猫12歳♀)

息子が生まれる前、つまり25年前は同棲カップルであった。
私は看護師で外資系企業勤務・一方で夫は英会話講師を辞めて司法試験にTRYし続けるヒモガイであった。多分6年ほど。その折は、ヤツは何故かすごく強気で、夜10時に帰宅する我がつくる夜ご飯を「遅い!」と文句言う輩であった。何故か我もそんなものであろうと淡々と家事を行う日々である。

しかしながら、紆余曲折の末、ある日我々はベビーを授かった。
1歳の育休期間を終えて社会復帰した我はもうフラフラであった。ちなみに当時の復帰先は近所のリハビリに特化しているディサービスだった。週1~2の短い勤務をこなせるかどうかドキドキしながらの復帰だった。なんせ保育園に預けている、小さき守るべき人がいるのだ。熱を出せばお迎えに直行、食事も、何を与えていいか分からない、とにかく小さき人の出現で、我々は一気に家族然と化した。小さき人を守るので毎日精一杯であった。

彼が保育園を終える小学校にあがる2年前に一戸建てを購入した。我が夫は子供が生まれたタイミングで何かを諦めたのか司法試験(弁護士)から司法書士試験に乗り換えた。こちらは、無事合格を果たした(取り敢えず、何者かになれて良かったとホッとした)

小さき人は保育園を経て、小学生となり、弁当がいる中学生になり、またもや弁当がいる高校生となった。めちゃめちゃ食には苦労した。なんせ、男子。めっさ食う。その彼もこの春で大学3年生となる(シミジミ)

我は、夜は不得意で疲労困憊となり、比較的朝に強い性質であるので、超早起き(4時とか!!)し夜明けとともに家事労働を行っていた。

朝起きる。⇒洗濯まわす⇒犬の散歩⇒弁当準備⇒夜ご飯準備⇒洗濯干す⇒出勤。をやっていた。当然、平日、家は雑然とする。週末にトイレ・風呂掃除・各部屋の掃除気かけなどをする。土日が休みであれば、一日は休みで、もう一日は家事の日である。

家が荒れると自分の気持ちも荒れる。そこにチビッコギャングがいるともうカオスである。そんな中、ながらく我が夫は、うちの息子の年長者・つまり長男の位置ずけであった。
とにかく物を片付けない、台所も使ったら使いっぱなし。ゴミも捨てない。
そんな夫であったが、年月の流れ(=教育)とは素晴らしいものである。

徐々に(狂ったようにゴミの日にゴミ出しする我に感化されてか、)ゴミはちゃんと収集するようになった。夫はゴミ出しのことを「ゴミアク(ゴミ・アクティビティ)」と呼び、積極的にゴミを出すようになった。

我が寝ていてスルーしていたら洗濯もまわすようになった。徐々に食事に関してもできるようになっていった。

かくして、2024年3月現在、私は夫の作った弁当を持参している。本日で言えば、彼が準備してくれた朝ごはん用のバナナとトーストを食べて、お昼は夫作の弁当を食べた。弁当の中身は、豚肉白菜水菜のすき焼き風煮物・甘めの卵焼き・冷食コロッケ・カツ・雑穀ご飯+奈良漬である。しごく立派。見栄えも味も申し分nothing。

帰宅後は、犬の散歩のあと、入浴剤(今日はヒノキのバブ♡)を入れて風呂を堪能、軽くストレッチをしたあと、テレビを観たり、TiKToKでゲラゲラ笑ったり、カラオケ練習したり(w/x/yを極める!)、猫と戯れる。夫が帰宅後、布団を敷いてくれるのを炬燵で猫と待ってる。突っ込みどころ満載妻である。

現職の我は朝早く夜遅いのだ。大人となった・もと小さき人はバイトやら遊びやらで家にいないので夕飯は不要である。なので、家の家事というイベントに責任を持たざるを得なかったのが残る夫その人であった。

全国のワーキングマザーにお勧めする方法ではないのであるが、いっそのこと家事を「スルー」してみるのも手であると我は思う。
「家事分担」なんて甘い。主要エッセンスを除いて全投げするのだ。残る人がやればよいというスタンスでは如何であろうか。

我はいわゆる恐妻ではない。頼るべきところは夫に頼る。自慢ではないが夫は我のことを可愛いし大好きであると言ってくれている(嘘ではないと信じたい)。関係性は以前よりは良くなっていると感じている。我だけかも知れないが。

数年前、我はあまりに業務が暇過ぎたのがキッカケでうつ症状を発症した。食事ができなくて10キロ痩せた。夫を待つだけの日々が確かにあったのだ。夫は(本当は嫌だったと思うが)嫌がりもせずに、竹輪など買ってきてくれて、時間のある時は鍋料理など作ってくれて一緒に食べてくれた。
あまつさえ、「一緒に食べられて嬉しい」など言ってくれていた。

鬱症状は夫のおかげで回復したのではないが一助となったのは紛れも無い事実である。我はワンコの様に、受けた恩は忘れないのだ。なので夫には尽くす。社会でインカムを得ることもその一環である。

Moneyだよ。奥さん、マネーが大事。マネーで解決だ。(これは看護師あるあるかもだが)

あと、鬱症状回復には竹輪とバナナおすすめ。これはエビデンス有。

#家事分担の気づき

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