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今川義元の敗因他、マーケティングとランチェスター戦略に大判焼き

戦国大名として最強、東の正横綱であり下克上の大名とは比較にならないほど朝廷と近く官位で格上だった今川義元。そしてなにせ大軍。

なぜ信長に負けたのかというとこれはご存知の方も多いと思われますが

“桶狭間の戦い”“田楽狭間の戦い”

狭い隘路の狭間だったことが災いしたのです

⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰⛰ ←山がせまった狭間

兵【義元】兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵兵

 ↑↑↑↑↑↑↑↑↑ 信長部隊

信長兵が今川隊列先頭を目掛けて全部隊で夜に急襲したため局地的に信長軍多数になったのですね

ランチェスター戦略。軍事学から経営戦略になっています

ランチェスター戦略

ランチェスター戦略は、第一次世界大戦時にイギリスのランチェスターが編み出した「ランチェスターの法則」と、第二次世界大戦時にランチェスターの法則から進化した「ランチェスター戦略方程式」をミックスした戦略で、軍事作戦のモデルです。が、しかし、軍事理論でありながらマーケティングと似ている部分があるため現在のビジネスシーンでもよく用いられています。
ランチェスターの法則とは、「戦闘力=兵力の質✕量」という法則です。戦いにおいて「戦闘力」はとても重要です。「戦闘力」を数学的に、定量的にアプローチすることをはじめて論じたのがイギリスの数学者でエンジニアでもあったランチェスターです。ランチェスターの法則では、1位を強者、2位以下をすべて弱者と定義します。
戦力差を算出可能にした第一法則・第二法則

ランチェスターの法則には有名な2つの法則があります。

第一法則は弱者の戦略

第一法則は一騎打ちの法則とも呼ばれていて、一度に一人の相手と戦う一騎打ちをイメージしています。戦国時代の近距離戦をイメージすると分かりやすいでしょう。
竹槍を持った兵士が10人いる側と20人いる側では、20人いる側の戦力が10人残り、10人いる側は全滅。竹槍を持った兵士が10人いる側と銃を持った兵士が10人いる側では、銃の武器効率が高いため竹槍側が全滅。
計算式にすると、戦闘力=武器効率(質)× 兵力数(量)です。兵士の戦闘力が同じであれば、兵士の多いほうが勝つ、というものです。これは中小企業に当てはめると兵力で大手企業に勝てないことが多いため、質(兵士の戦闘力)を高めていくことが一般的にとるべき戦略といえます。
中小企業は数で負けてしまう可能性が多いため地の利を活かし、局地戦(得意分野など)に追い込み、相手の戦力を減らすことが重要です。よって中小企業では、本人のパフォーマンスが上がるのであればフレックスな勤務体系にするなど、個々の戦闘力を上げる内部施策が有効に働きます。
第二法則は強者のための法則
第二法則は集中効果の法則とも呼ばれていて、一人で複数の相手を同時攻撃する広域戦・遠距離戦をイメージしています。近代的な戦いをイメージすると分かりやすいです。
戦闘力=武器効率(質)× 兵力数の二乗(量)
同じ武器効率の銃を持った10人の軍と、5人の軍が戦った場合、戦闘力は兵力数の二乗に比例し、10の二乗−5の二乗=√75=8.66(小数点3位以下切り捨て)(武器効率は同じなので兵士数の2乗のみで計算)となり、小数点以下を切り捨てると8人生き残るということになります。

大手の戦略

1対多の戦いにおいては、そもそも多数に対して破壊力を持つわけですから、わずかの差が非常に大きな戦果の差になります。分かりやすい例を見てみましょう。ビッグ4と呼ばれるApple、Google、facebook、Amazonの4社でも、ある程度の追撃をしますが、シェアNo1を取っていこうという戦い方はほとんどせず特定分野でのNo1を死守する戦略が基本となっています(Googleならば検索など)。よって、強者がとる戦略というのは、弱者が行って成功した戦術を真似し、それを数で圧倒し、膨大な資金によって広域に拡散(もしくは成功を買収する)させます。これは資金の有効的な投資が鍵となります。
人材の確保では、人材獲得サービスを使うことからヘッドハンティングへ。さらに人材獲得のためには企業買収など。とにかく火力(資金力)に物を言わせた攻勢と、代理店や宣伝などを利用して広域の覇権を取るような打ち手が基本です。
この法則から大企業のように兵力(資金や人員などのリソース)が優勢な場合は第二法則で戦うべきで、大企業よりも兵力が劣勢な中小企業は特定分野に特化し第一法則で局地戦を行ったほうが良いということになります。
マーケットシェア理論でシェアごとの戦術を理解する
ランチェスターの編み出した法則を応用し、市場シェアについてのある興味深い数字が算出されています。市場シェアをどれくらい取ればいいのか、という目安です。これはマーケットシェア理論と言われています。
73.9% 独占的になり地位が圧倒的な安定となる。
26.1% トップの最低条件、これを下回ると1位でも安定はない。
10.9% 市場全体に影響を及ぼせるようになり、足がかりの数値とも。
06.8% 市場への影響力を失う、撤退の目安とも。

ランチェスターの法則とは?強者に立ち向かう差別化戦略の実践方法|ferret https://ferret-plus.com/534 @ferretplusより

大軍には勝てませんよという理屈なので 局地優位を作り出す

実際に信長はこの戦い以降はつねに兵力が上の状況で戦い続けています。例外はなし。

ところで

敗戦した今川家は勝った織田家とともに江戸幕府において名門ということで京都の儀礼に通じた「高家」として優遇、珍重されました。吉良家もそれ

やき

そして大判焼きとかどんと焼きとも言われているこれは

今川屋敷の近くの神田今川橋のそばで売られたのが始まりなので、

ルーツの呼び名は「今川焼き」です!

前記事の官軍対幕府軍も政治駆け引きはともかく戦闘では桶狭間に似ている部分がありますね

では。


簡単に言うと

戦力で

A 60人  B 40人

の場合 A対B は四分六ではなく

Aがかなり相当優位


というあたりの法則である

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