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トランスカルトの発生の時を左右する要因

https://www.youtube.com/watch?v=qkcCzIc0j2s&t=2s

イギリスでトランスカルトが生じ始めたのは2015年ころと言われている。

2016 Magdalen Bern レズビアン、ボクサー、プログラマー 物理学専攻の強そうなフェミスト(享年36歳) がセルフIDに反対する動画を始めた。
ペニスがあるレズビアンはいないと。 彼女の動画は貴重なものだとフェミニストに語り継がれている。 JKRowlingが彼女をフォローしたので注目された。

なぜ2015年ころなのか? 時系列を見る。


時系列でまとめ(フランスとの比較)

1960年代 フランス
https://en.wikipedia.org/wiki/Marie-Pierre_Pruvot

https://theheroines.blogspot.com/2017/03/interview-with-m...

ドキュメンタリー映画Bambiのマリー86歳はカルーセル麻紀の友達の友達、元パリキャバレーカルーセルのダンサー 性転換後 ソルボンヌ大学卒業し、25年間公立中学の教師を女性として勤め上げた。

フランスは1960年代にすでに性別適合手術をすれば法的認証は女性だった。カルーセル麻紀は同じ外科医に手術を受けたのに男性のままで悔しい思いをしていた。

https://zagria.blogspot.com/2008/03/marie-pierre-pruvot-1...

She transitioned 1960 with the same surgeon, Georges Burou in Casablanca, that Cocinelle had gone to two years previously. She had to return to Algiers during the troubles to get her birth certificate re-issued, but the Algerian certificate was recognised in France without problems.

Marieは25歳 1960年に手術し、法的に出生証明書は女性になった。

彼女は元男性だと知られずに(Bambiという芸名ではないので) 大学に通い、中学教師を25年勤め上げて、退職後、自分がBambiだとカムアウトした。

2002 イギリス国内で性別適合手術をうけたChristine Goodwinは法的に男性として扱われ欧州人権裁判所でイギリス政府を訴え、イギリス政府が敗訴 

2004 イギリス gender recognition act 2004 いきなり性別適合手術なしの性別変更 診断必要 (それ以前は性別変更できなかった 日本と同じ)

2004 日本 特例法 診断と 性別適合手術必要

2013 DSM-5 でgender dysphoria 精神疾患だが障害ではない

2016 フランス first gender recognition law 手術要件削除とセルフID(診断なし)が同時に施行

2016 Magdalen Berns がyoutuberとなる

2017 スコットランドでセルフIDの話が出る

2018 ICD 11 gender incongruence  精神疾患ではなく性の健康

2022 フランス トランス女性が性別変更まえにできた子の母親と認定
https://www.rfi.fr/en/france/20220210-french-court-recognises-transgender-woman-as-the-mother-of-her-child?fbclid=IwAR1ZKB6_YvxxEmYkrpRuyQE7s3apl8Pk_SEV6kbEFIR_bPE8DxHTxwHqjns


*フランスとイギリスの違い。

フランスは1960年から2016年まで非常に長い性別適合手術の歴史を持っていた。 実に56年間 性別変更に性別適合手術が必要だった。
そのため、transsexual のみ存在すると記憶され、 ペニスがあるのに女だという概念を作ってこなかった。


イギリスは2004年まで性別変更できなかった。変更できるようになったとき最初から性別適合手術は必要なかった。 そのため、女性にはペニスがあるという概念が形成された。 トランスカルトが生じる理由があった。2004年にすぐトランスカルトが生じてもおかしくなかったのに2015年ころから生じたのはDSM-5で障害ではなくなったから。ペニスがある女性になるために障害者になる必要はなくなった。そして2016年のフランスのセルフIDで火がついたと考えられる。(それ以前の歴史がかなり違うのに)


結論; 日本もフランスのように56年間の歴史をつんで2004+56=2060

2060年になれば手術要件の撤廃とセルフIDが同時に可能となるかもしれないが、現在手術要件を撤廃するとイギリスのようにトランスカルトが大発生する。


写真は元男性だと知られずに公立中学で授業を行っているMarie(1974)
transsexual はtransgenderよりも非常に長い歴史がある。 Marieは強く美しくしたたかに生きるtranssexualのロールモデル。

性別適合手術すみのMTFは長い歴史の上に生きてきたと思いたい。

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