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私たちに自由意思はない

音声で聞きたい方はこちら↓

世界の仕組みを知って楽に生きるためのメッセージを
YouTubeで音声でもお届けすることにしました。
音声のみなので、
ラジオのような感じで聞き流してください。

YouTubeを始めるにあたって、
少し体系的にまとめていこうと思っています。

このnoteは、文字起こししたものです。

1.私たちに自由意思はない

まず結論から言うと、
私たちに自由意思はない、ってことです。
まあそう言われてもにわかには信じられないと思います。
私たちは、自分で自由に考えて、
自由に判断して、
自由に行動していると思ってます。

しかも、これを聞いて何が楽になるんだ、
って思う人もいるかもしれません。

「私たちに自由はなくて、
全部決められてやらされてるってこと?!
さらに納得いかないわ」
っていう人もいるかもしれません。

まず、なぜ私たちに自由意思はないと言えるのかってことと、
何でそれが分かると楽に生きられるのかってことを
順番にお話ししていきますね。

2.自由意思はないと言える理由

まず、自由意思はないってことが、
普段感じられることを2つお話ししていきます。

例えば、イラッとしたりとか、落ち込んだりとか、
することあると思うんですけど、
ああ、私こんなことで怒っても意味ないって分かってるのに、
また怒っちゃったなあとか、
落ち込んでても意味ないから
早く気持ち切り替えた方がいいって分かっているのに、
同じことをぐちぐち考えちゃったりとか、
したことあると思うんです。

頭では分かっているのに、
感情をコントロールできない、とか、
後悔や心配の思いを止められない、とか、
皆さんも経験ありますよね。

そうなんです。
分かっていても止められないんです。
ダイエットとかもそうじゃないですか。
頭で分かっていても、思考も判断も行動も、
全然コントロールできてないんですよね。

それが身近で感じられる
私たちに自由意思はないってことの1つ目の証拠です。

2つ目は、すぐできる実験なので、
ちょっとやってみてください。

まずこれから、1分間、目を閉じてください。
そして、その間、絶対に何も考えないでください。

さて、いかがでしたか。
何も考えずにいられた方はいますか?

まず、何も考えちゃいけない、
と思考がやってきたはずです。
そして、次から次へと、
思考はやってきませんでしたか?

あなたが自由に考えているのなら、
自由に考えも止められるはずでしょう。
でも、きっと無理だったと思います。

思考は、
自分で考えているのではなく、
自分の意思とは関係なく、
やってくるものです。

もちろん、行動に移すまでに、
さまざまな思考がやってきて、
全てが実行される訳ではありません。
でも、実行に移すために取捨選択したり、
判断するための思考も、
自分の意思とは関係なくやってくるものです。
それは、1つ前の思考、その前の思考に
反応する形でやってくるので、
自分で考えているかのような錯覚におちいります。

でも実際には、反応としてやってきているに過ぎません。
そして、その反応は何に基づいているかというと、
過去の経験や遺伝により受け継いだ特性です。

3.今のあなたは遺伝と環境によって決まっている

私たちは、生まれた時に、
肉体は既に決まっています。
生まれた場所や生まれた家庭が決まることによって、
接する人を含めた環境が決まっています。
そして、まっさらな状態で生まれた時から、
その肉体の特性によって
入力に対してどのように反応するかも決まっています。
またその反応つまり出力に対して、
周囲の環境から入力される。
その出力と入力の繰り返しが経験です。

つまりどんな経験をするのかは、
自分の持って生まれた特性と環境によって決まっています。
それらの経験が何一つ欠けることなく、
今の自分を作っており、
結果として、
今の自分がどう反応するかもまた決まっているのです。

生まれた時代も場所も両親も、
私たちに選ぶことはできません。
つまり、私たちに一切の選択の余地はなかったことになります。

ハードウェア、つまり肉体が決まっていて、
システム、つまり環境によって形成されたパターンが決まっていたら、
何かを入力した時に、どんな出力になるかは、
決まっている、ということです。

4.自由意思がないことが私たちを楽にしてくれる

そしてこの私たちに自由意思はないということが、
なぜ私たちを楽にしてくれるのしょうか。

まず、後悔をする必要がありません。
あの時こうしておけば、
と思うことは無意味です。
その時に、思い浮かんだ選択肢の中から、
実行したことは、必然だったからです。
それがベストだと思うように、
その時まで生きてきた経験によって、
決まっていたことです。
さらに思い浮かべることができなかった選択肢についても、
悔やむ必要はありません。
例え、今振り返ってその選択肢が思い浮かんだとしても、
過去の時点で、思い浮かべることは絶対に不可能だったからです。

さらに、他の人の行動についても、
責めることはなくなります。
その人は、その時点で
その選択しかすることができない
ということが分かるからです。

そして、未来についても
心配する必要がありません。
私たちは、
その時にベストだと思う選択を
これからもしていくことが分かるでしょう。
そして、それ以外の選択をすることができないことが
分かるでしょう。
そうだとしたら、
どうせなす術がないではないですか。
何を選んでも、
何をしてもしなくても、
どうせそれ以外を選ぶことなんてできません。
思い切った言葉で言ってしまえば、
私たちが、責任を感じる必要はありません。

このことは、逆説的ですが、
私たちを自由にします。
私たちには自由意思がないからこそ、
どうせ起きることが決まっているからこそ、
自由にやりたいようにやっていいということです。
すごく楽じゃないですか?
全て決まっているからこそ、
まるで自由にできるという、
不思議なパラドックスです。
厳密には思考が自動的にやってきて
自由に選んだと思わされるだけなんですけどね。

5.できることは何をしてもいい

でも、こういうこと言うと、必ず、
じゃあ嫌なやつ殺していいんですか、
とか極端なことを言う人がいるんですよね・・・。

結論から言うと、
できることは全て許されていることだから、
何をしても大丈夫です。

逆に言うと、
自由に何をしてもいいと言っても、
良心の呵責からできない、
後先のことを考えるとできない、
物理的にできない、
経済的にできない、
ということは、
今の自分に許されていないということです。
それはどちらにしてもできません。
つまり起きるべきことではなかったということです。

例えば自殺したいと思うくらい嫌なことがあるとします。
死にたいくらい毎日が、辛いって。
でも、怖くて自分では死ねません。
それに残された親や子供のことを考えると
死にたくても死ねない。
自殺が起きない時っていうのはそういうものです。

何はともあれ、
決断さえすればできることは、
何をやってもOKです。
常識はずれなことであろうとも、
わがままと言われようとも、
何でも好きなことをやってください。

もちろん例えば会社を辞めたら
その会社からの給料はなくなるとか、
自分の行動の責任はとることになりますが、
その選択をした責任はあなたにはありません。
あなたは遺伝と環境から、
そうすることになっていただけです。

6.私たちは自然現象のようなもの

私は、いつもこのことを、
自然現象のようなものだ、
と言っています。

火山が噴火するのは、
山が怒って噴火するぞ、と思って
自分の意思でマグマを噴き出している訳ではないですよね。
全ての条件が揃って、
そこにその火山がその姿で存在し、
そのタイミングで噴火した。

私たちの行動1つ1つも、
私たちが自分の意思で起こしているのではなく、
全ての条件がそろって、
私がそれをするということが、
そのタイミングで起きているだけです。

ですから、天気と一緒です。
何が起きても起きなくても、
自分を責めないでください。
誰かを責めないでください。
そして、どんな判断も恐れず、
自由に生きてください。

そしてもちろん
誰かを、責めても、
後悔や心配が起きても、
それもあなたに関係なく、
起こるべきことが起きただけですので、
大丈夫です。

さて、今回は私たちに自由意思はない、
ということをお話ししました。
いかがでしたか?

少しでも楽に生きるヒントになっていただけたら嬉しいです。
これからもこのような、世界の仕組みのお話の音声をあげて行くので、
よかったらチャンネル登録して聞いてみてくださいね!


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