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【連載】息子の日本語教育1~2歳編

仕事復帰のための保育園選び

さて、0~1歳はとりあえず、私は徹底して日本語を話すように取り組んできましたが、仕事復帰を考え保育園に通わせることになり、どんな環境のところにするか悩みました。

プライベートレッスンは息子が2か月からちょこちょこ再開していました。夫が家にいる夜や土日、なんと子連れで生徒さん宅に行ってご家族に見てもらったり!本当にありがたいこと…

なんとか保育園に通わせずに済んでいましたが、1歳7か月から念願の大学非常勤講師職に復帰できることになったので、それを見据えて1歳2か月からローカル保育園に週1日通わせることに。

オーストラリアは週1から預けられるのがすごくいい!
例え専業主婦でも週2日まで空きがあれば預けられます。
お母さんも休む必要もあるから、という配慮のもとです。
フルタイムで仕事復帰すると収入上がっても税金と保育園代に消えてしまうことから、パートタイム復帰を選ぶお母さん(お父さんも!)多いです。

日本もこうすれば待機児童問題も減るし、女性が仕事を続けやすいだろうに…

夫が車通勤で車で送迎できるとは限らなかったので、徒歩圏内の保育園にしましたが、インド系の先生が多かったです。

英語のアクセントが強いうえに早口なので私も理解しにくい、という点で若干不安でしたが、マネージャーさんの印象がとてもよかったのでここに決め、大学の仕事が始まってからは週2日預けました。

日本語のファミリーデイケア(有資格者の先生が自宅で4人まで預かってくれる)もあり入れてみたかったので、車で片道30分の距離でしたが1歳半から週1日だけ利用することにしました。

先生がほとんど日本語だけで話しかけてくれて、日本の遊びに触れたり、日本語を話すお友達もたくさんできました。ラッキーなことに途中から全員同い年のクラスになったので、先生もその年齢のレベルに合わせた日本語のワークをやってくれたおかげでさらに日本語へのモチベーションがアップしたと思います。

結局上記の保育園は息子に合っていたようで、学校にあがってからも放課後やスクールホリデー中に利用し続けました!

1歳、アンパンマンにハマる

1歳過ぎると「う~あ~※%&$#@」と喃語(なんご)でよくおしゃべりしていて「何語で話しているんだろうな~」と思ってました。

最初の意味のある言葉は「パパ」でも「ママ」でもなく、”No!”でした(笑)意思表示に必要ですものね。

1歳半頃に日本に帰国する機会があり、Eテレのいないいないばあっ!とアンパンマンをよく見せていたら、次の言葉は「ワンワン」…ではなく「アンパンマン」でした!私の顔が丸くてアンパンマンに似ているからでしょうか?(笑)
例にもれず、それはもう、ドはまりしました!

アンパンマンについて、この国では賛否両論です。
なぜなら、アンパンマンがバイキンマンをパンチやキックでやっつけるから。そんな暴力的なアニメをまだ物事の良し悪しが理解できない子に見せるなんて!とパートナーさんから了承が得られない、という話もよく聞きます。

実は、私がお伝えしているマザーズ/ペアレンツコーチングでもアンパンマンの事例が出てくるのですが、アンパンマンは決してバイキンマンの人格否定をしないんです。

ただ、悪いことをした行為に対して「また悪いことしてるな?やめるんだ!」と注意するだけ。そこに、子どもが(大人が思う)悪いことをしても人格を否定してはいけない!というメッセージが込められているそうで。

また自分の顔を与えることは、作者のやなせたかしさんの戦時中の体験から生まれたんだそう…自分を傷つけてでも人に分け与えられるなんて、究極のギブ精神…

息子は2歳ごろ、よくふざけて私にアンパンチをしてきたので「痛いよ、やめて」とあまり怒らないようにして伝えました。すると、パンチはするけどフリだけで当てないように。想像の中で戦いごっこはよくしますが、お友達に手を出したことは一度もありませんし、自分のお菓子やおもちゃをお友達にシェアしたりできる子になりました。

ご参考までに…

2歳、ひらがなが認識できるように

一時帰国中に購入して、ひらがな習得にとても役に立った教材をシェアします。

まず、おふろに貼れるひらがな表。絵が描いてあるものの方がいいです。「とんとんとんとん、ひげじいさん♪」と同じメロディーで「あ、あ、あ、あ、あいうえお~♪」とお風呂に入るときに毎日歌いました。

すると、2歳になるころ自分で歌うようになり、絵を指さして「これ、なーに?」が始まったので「ありだよ~あり、の「あ」だよ~」と言うと興味津々な様子でした。そのうち私が「これなーに?」と聞くと、「あり!あ!」と答えてくれるように。

言語習得理論的には、聞く→話す→読む→書くの順が自然なので、文字の習得自体はある程度生活言語が見につく4歳ごろから始めるほうが負担が少ないのは確かです。ただ海外在住の場合、身近にその日本語の文字を見る機会も少ないので、まず学習の動機づけが弱くなります。

5歳前後から現地の学校が始まり英語の勉強ももちろんあって、さらに日本語学校に土曜日通わされて、ひらがなカタカナ漢字…とどんどん宿題が出て…日本語の勉強が嫌になってしまう子たちをたくさん見てきました

日本語はどうしても文字の学習が避けられないので、まず、文字を覚えることに抵抗を感じないようにしたかったんです。

大学院で応用言語学を学んだのですが、絵と紐づけて覚えるとその絵の印象から単語を覚えられるという論文を読みました。

ですから、とりあえずトイレやおふろなど毎日行く場所に、絵とリンクするあいうえお表を貼っておいて、視界に入るようにしておくだけで頭に残りやすくなり、あとで勉強するときに苦労しないんじゃないかなと。

「まだ1歳だし気長にいこ~」とあまり気負わずに試せたのもよかった気がします。

そして2歳過ぎ、トイレトレーニングを始めたけれど、なかなかトイレに行きたがらないときに考えたのが、アンパンマンのひらがな表のおもちゃをトイレの壁に貼って誘う、でした。

「アンパンマンの、あ!しょくぱんまんの、し!」と言いながらマグネットを張り付けていく知育おもちゃです。これで遊びたいがためトイレに行きたがる、と言う点では成功しました!
が、全然トイレ行きたくなくても行くのでトイレトレーニングそのものは失敗…3歳半までオムツが手放せず💦

こちらの公文のフラッシュカードでもよく遊びました。絵カードを見て「これなーんだ?」「ワンワン!」「そうだね!いぬだね~」と言いながら裏のひらがなを見せ「いぬの、い、だね~」みたいな感じです。ここでも大事なのは、基本、本人がカードを持ってきたときだけ遊び、本人が飽きたら終わり。強制すると逆効果ですし、小さい子供は年齢×1分しか集中できないものなので。

結果、ひらがなの習得は大成功!2歳のうちに、文字だけを見てひらがなが読めるようになりました。色々なところに書いてあるひらがなを見つけては嬉しそう。わかるって嬉しい!楽しい!という気持ちを芽生えさせられたかな~と。

日本語に触れるのも決して押し付けず、お母さんと一緒に遊ぶ中で上記のものを取り入れてみると、きっと日本語に興味を示してくれるはずです。

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