【連載】好きこそものの上手なれ!息子の日本語教育 0歳~1歳編
ブログをのぞいてくださり、ありがとうございます!
息子の日本語教育について、これまでやってきたことを書き出しマガジン化してみました。
第二言語習得理論や、コーチングのエッセンスも時折盛り込んでいますが、とりあえず難しい話はおいといて、私の経験やアイデアをシェアすることで、海外で育児をされている日本人の方のお役に立てれば嬉しいです。
はじめに
そもそも、なぜ、お子さんに日本語を伝えたいですか?
単純に、バイリンガル・マルチリンガルにしたいから?
将来、お子さんと意思疎通が図れなくなったら不安だから?
日本のご家族と会話をさせたいから?
子どもに母語(父親の言語も母語)を伝えることにはどのような意味合いがあるでしょうか?
まだ日本語教師として駆け出しのころ、土曜校で2年生のクラスを3年ほど担当していました。
そのなかで、お母さんが日本語で話しかけても英語で返事をする子供たちをたくさん見てきましたし、他の先生も「うちの子の日本語教育は失敗してしまったの~」と仰る方もいて
我が子が日本語話さなかったらさみしいな…
母親が日本語教師なのに、と自分を許せないかも…
と思ってしまいました。
しかし、子どもたちを教えていて強く感じたのは、
子どもは楽しくないと学べない!ということ。
特に片親が日本人じゃなく、今後も現地で過ごしていくであろう子どもたちにとって
「なぜ日本語を学ばなければいけないのか?」の動機づけが弱いと、
ただ、親に強制されて日本語を勉強させられている状態に…
これでは本人にとっても親にとってもストレスでしかない…
息子を妊娠中、日本語のどうやって教えるか悩みましたが、
とにかく強制したくなかったので、
日本語をとことん好きにさせる方針で行こう!
と心に決めました。
この決断は間違っていなかったと思います。
何が何でもバイリンガルに!と気負うのではなく、子どもとの絆を深めるため、一緒に楽しむスタンスで接することで、継続して日本語に触れさせることに今のところ成功しています。
現在10歳の息子とは常に日本語で話します。自分から日本語の本やマンガを欲しがり、わからない言葉について私に聞いたり自分で調べたりして語彙力を増やし、勉強と思わず楽しんでいる様子。
よかったら、参考にしてみてください!
0歳から始めた読み聞かせ
バイリンガル教育については色々な文献が出ていますが、絶対に取り入れたいのは読み聞かせです。プラス要素しかありません。
言語習得が目的というよりは、親子の絆を深めるのにとても重要な時間となります。我が子は10歳の今でも、寝る前に本を読んでほしい、とねだられます…
0歳児におススメなのは、布絵本。ガジガジ嚙んでも破れないし、よだれだらけになっても手洗いできます。手触りが違う仕掛けが色々あるので、指先への刺激が、脳の発達を促してくれます。
オーストラリアではアンパンマンは放送されていません。やっぱりアンパンチが暴力的だからでしょうか?
でも、ひらがなやカルタなどの教材がそろっているので、やはり赤ちゃんの頃から親しみを持たせておくとその後の教材に食いつきやすいです。
海外にも布絵本は色々売っていますが、もし見つかれば、「はらぺこあおむし」の布絵本がおススメ。日本語バージョンや歌もあるので、こちらもあとで取り込みやすいですね。
こちらのシリーズは紙ですが、ページが分厚くて破れにくいうえ、角が丸いのでケガもしにくいためおススメです。ただ、我が子は角を嚙みちぎってしまったので(笑)1歳過ぎてからがいいかもしれません。
一番優先すべきこと
言語習得に関して、赤ちゃんの時期に大切なことは、耳からのインプットをたくさん与えること。とにかく一番耳がいい時期なので、色々な発音を聞き取れるようにするには、色々な言語を聞かせてもいいと言われています。
しかし、マザーズ/ペアレンツコーチングを学んでから言えることは、家族にとって一番大切なのは
子どもをバイリンガルにすることではなく
みんなハッピーでいることです。
パートナーさんとよく話し合って、お子さんの言語習得にどのように関わっていくか話し合い、お互いにとってストレスがないような方法を探ってみるといいと思います。
ご主人が疎外感を感じるなら無理に日本語オンリーにしなくてもいいかと。
ただでさえ孤独な海外子育て。お子さんが日本語話してくれないと不安や孤独感が増すなら、正直にその気持ちをパートナーさんやお子さんに伝えてみてくださいね。
このときに、できれば自分の主張を押し通すのではなく、
まずパートナーさんはどうしたいか聞いてあげたうえで、
それを否定せず
「私はこうできたら嬉しい」と話してみると、
相手を嫌な気持ちにさせずに伝わりやすいです。
また、家事や育児を完璧にこなそうとすると、読み聞かせすることすら負担に感じてしまうと思うので、テキトーに手抜きするのも大事です。
私は離乳食はほとんど市販のものに頼りましたよ!
Happy wife, happy lifeを心がけましょう!
…と、当時の私に伝えてあげたいです。
ご参考になれば嬉しいです!
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