![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109903920/rectangle_large_type_2_3d149fe889569643b30931cc292f90c3.jpeg?width=1200)
【詩】血潮
遥か昔に生きた人と自分を重ねるとき
次第に自分の姿が無になり空となり
やがてすっかり消え果てて
かつてその人が見た光景が見えてくる
そんなときがたまにある
一番分かり易いのは朝方
昇る朝日を眺めるときに
彼の心の声が響いてくる
.
「さよならだ」
.
今日を生きるか死ぬか
そんな彼らの日常では
これが最後の朝日かと
別れを告げたのだろう
.
昔の侍が見たそんな光景を
子孫のわたしが眺めている
それがこの世の血潮の不思議
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
遥か昔に生きた人と自分を重ねるとき
次第に自分の姿が無になり空となり
やがてすっかり消え果てて
かつてその人が見た光景が見えてくる
そんなときがたまにある
一番分かり易いのは朝方
昇る朝日を眺めるときに
彼の心の声が響いてくる
.
「さよならだ」
.
今日を生きるか死ぬか
そんな彼らの日常では
これが最後の朝日かと
別れを告げたのだろう
.
昔の侍が見たそんな光景を
子孫のわたしが眺めている
それがこの世の血潮の不思議
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?