【魂の会話】秋の夜長にふとプチサービスをしてみた。
昨日のこと。
夜になり、リビングのソファに座ってたらいい感じで虫の声がしていたので、ずっと昔生きていたご先祖さまらしき人を呼んで静かに二人で聞いていた。
「東京って分かります?江戸です。」とぽつんぽつんと会話をして、「なんだか懐かしいですよねー」とか言いながら、短いながらいい時間を過ごせた。
「それは刀か。」
わたしの膝に置いた日輪刀のことだ。
「はい。プラスチックって分かります?
ほら、切れない。」
と、手で刃先を握ってみせて、
水柱の日輪刀をシュッと振る。
「良い太刀筋じゃ。」
「ありがとうございます。」
部屋にはわたし一人きりだ。
外に出たらとてもいい秋風が吹いていたので、これは絶対お喜びになるだろうともう一度呼び出した。
「枝垂れ桜か。」
「そうですね。さっきまで風が吹いていたのですが。」
「あ、星ですよ。」
「小さな柿の実が。」
「あ、吹いてきました、ほら。」
ザザーっと秋風が通り過ぎていった。
「ああ、また生きたいものじゃなぁ。」
ご先祖さまらしき人は、大変感激してそう言った。
生まれ変わりとか輪廻転生とか、死んだことないし良く分からないけれど、このお方がもう一度生きることはないのかな?と、思ったけど訊かなかった。
「また呼んでおくれ。暇じゃわい。」
「みなさん暇と言われますが、暇なんですか?」
「もう一度生きてみたいと思うと、なんだか暇なんじゃよ。」
「そうですか。それでは今度は土佐の話を聞かせてください。四国って分かります?」
今まで思いつかなかったけれど、こんなプチサービスもいいもんだなと思った。次は、紅葉でもご一緒しようかしら。なんかやっぱり夜がいいんだよね。
四国行ったことないんだ。土佐って何県なのかな?
魂の会話とか書いたけど、ただの夢か幻かもね(^^)
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