学生インフラエンジニアが感じるその魅力と大切なこと
この記事は「Atrae Engineers Advent Calendar 2024」の21日目の記事です。
昨日は、Yu TANAHASHIさんによる「バックエンドエンジニアがフロントエンドをやってみた」でした!
はじめに
初めまして、2024年6月より株式会社アトラエの組織力向上プラットフォーム「Wevox」のSREチームにて長期インターンをさせていただいている岸真唯子と申します。現在は慶應義塾大学理工学部情報工学科4年生で、グラフの研究をしたり友人の会社のWebアプリ開発などをしています。
今回は、学生の私がインフラエンジニアを選択した経緯から学んだことに関して書きたいと思います。
インフラエンジニアの魅力
「なんでインフラなの?」これは私がインターンをする中で最も聞かれる問いです。おそらく多く連想されるフロント・バックエンドエンジニアと比較したら馴染みがないこと、そして学生という身分の掛け算の属性が非常に少ないことに起因しているのでしょう。
インフラエンジニアにおいては、全体アーキテクチャ理解が必要であることに加え、実態として見えにくい概念を扱うことが多く、その点での難易度は高いと感じますが逆にそこが魅力でもあります。
見えにくいものに対して、自分の中で仮説と論理を組み立て、全体を把握していく過程は私自身学習途中ですが、フロントやバックエンジニアとは少し異なる魅力もあり、この選択をして良かったと感じています。
魅力的な環境とは何か
「何をするか?」という意思決定の次、あるいは同程度に重視したいと思っていることに「どのような環境でするのか」という意思決定あります。少し話はそれますが、私は大学の3年間で大学、サークル、長期インターン、学生団体、私的魅力的な環境の選択、高校生のサマースクール運営、学外ゼミなど、多様な人が属する多様なジャンルのコミュニティを経験しました。
ごく当たり前のことですが、いずれのコミュニティにおいても、類似性の高い興味や目的を持った人が集まるという前提のもとで、その雰囲気やパフォーマンスはそこに集う人や歴史に大きく影響されます。これらの雰囲気やパフォーマンスなどのパラメータは、自分がそれぞれのコミュニティに求めるものにより、柔軟に優先度を判断する必要があり、環境を選択する際の意思決定の最も難しい部分であると感じます。
特に長期インターンおいては、私は、自分が爪先立ちや背伸びしてまで食らい付いていきたいと思えるのか、そして本質的な質問がしやすい環境なのか、といった軸が重要だと感じています。前者に関しては負けず嫌いや好奇心が学習のドライバーとなっている時には、周りに圧倒され、その中で自分との差分を明確化して、もがくことが成長に結果的に繋がると感じているからです。後者に関しても、何をやるのかではなく、なぜそのように考えて、なぜその技術を使って…と"なぜ"を一つ一つの行動に持たせ、自分の中でおよび他者との関わりの中で言語化していく過程に魅力を感じるため重要だと思います。
これらの点を加味して、アトラエで働かせていただいていますが、採用に関わっていただいた方、普段の業務の中で関わっていただいている方には感謝していて、私のような軸を持った学生の方にはとてもおすすめです!
半年間の業務
ここでは、少しインフラ初心者の私が半年間でさせていただいた主な業務を一部紹介します。
AWS RDSのスナップショットが作成された時に、マスク処理を行い、ダンプファイルとして保存する機能の実装
AWSのIAMユーザの作成をTerraform で自動化
Kubernetesのアップデート
KubernetesにおけるCI/CDの調査や実装
他にも、TerraformやDocker、AWS、 Github Actions、Web技術など技術書により同時並行してインプットを行っていました。
学んだこと
このような業務をしていく中で、また今までのインターンを通して学んだことは主に、3つあります。
まず、論理的に説明できるように一つ一つの行動を取ること。これは、普段の行動においても大切ですが、業務の中でより強く感じたことです。'なぜその技術を選択したのか'から始まり、コード一行一行に対してなぜそのように書いたのか。デバックの際に、どこがボトルネックになっているのか等々自分の中で論理的に組み立てることができないと、業務が進まないことが発生しやすい職種なのではと個人的に思います。
次に、常にインプットし、自分の中で線を書いていくこと。
技術分野かつ、初心者にとっては、インプットが重要なことは言うまでもなく、かつ各ドメイン知識を繋ぎ合わせて自分の中で点と点を結ぶ作業を行うことが重要であり難しい部分だと思います。ただ、これにより出来上がる線は一定正解が決まっていることから、初心者ながらその正解を理解し、その後でそれらの枝に独自の知識をつけていくことが重要だと感じます。
そして、仕事は自分で楽しくすること。
これは、今回に限った話ではなく、様々なコミュニティや長期インターンを経て強く感じていることです。もちろん、'仕事がしたくてたまらない!'という状態になればみんなハッピーですが、残念ながらその確率は低いのではと思います。さらに、自分が興味のあることだったとしても、雑用や工数の多いタスクを行うことは日常茶飯事です。サークルやインターンを始め、楽しい仕事があるのではなくて、自分で楽しくすることは特に意識していることです。仕事を自分事化し、楽しむことが何をするにおいてもやはり大切だと感じている毎日です。
最後に
今回は、初心者インフラエンジニアとしての意思決定や業務上重要だと感じることについて書かせていただきました。
長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!