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お肌と栄養素シリーズ②亜鉛


健康な肌の維持と関係の深い亜鉛

今回のお肌と栄養素のシリーズは
健やかな肌と切っても切り離せない栄養素である亜鉛についてお話します!

前回の鉄と同様
日々の診療の中で患者さんを診察していると
亜鉛も肌にとって非常に重要な要素だと感じています。

特に肌の不調としては以下のような症状が出やすくなります。

・なかなか肌荒れが治らない
・いろんなスキンケアが合わなくなってきた
・花粉やマスクなど外的因子にかぶれやすい
・少しのことで痒みが出やすい
・ニキビやニキビ跡がなかなか治らない
・傷が治りにくい
・手荒れがジュクジュクしやすい


亜鉛の肌への働き

亜鉛は肌だけではなく骨や肝臓、腎臓など全身の臓器に深く関与していますが、
その働きの中で重要なのが、


「DNAの合成に関わり、新しい細胞をつくるのに欠かせないこと」

これは傷ついた細胞を修復したり、
新陳代謝をうまく働かせたりする
のに重要で、
この働きによって健康な肌や髪の毛が維持されます。


そしてもう一つ重要な肌との関係は
②「肌の免疫のバランスを保っていること」

特に直接肌に触れるような外的因子に対して適切な免疫状態を保つ働きに関わっています。
これにより亜鉛が不足すると、
必要以上に外的なものに反応しやすくなったりしてしまいます。
以前は使えていたスキンケアがだんだん刺激が出でしまったり
少しのことで痒みが出て皮膚炎になってしまったり。


他にも亜鉛の働きはたくさんありますが、
こういった亜鉛の作用から、
亜鉛が欠乏してしまうと肌が荒れやすく、治りにくくなってしまいます。


また、肌と言えば腸!なのですが、
亜鉛不足だと消化液の分泌が低下したり
胃腸の動きが低下するため、
食欲や消化力が低下してしまうこともあります。


亜鉛を補うには?


亜鉛が豊富な食材は
牡蠣やうなぎ、しらすなどの魚介類
レバーや赤味肉などの肉類
海藻類や豆、ナッツ類、卵黄にも豊富です。

私のお勧めレシピは
納豆に卵黄(全卵ではなく卵黄のみ)、
シラスを入れて
オリーブオイルやオメガ3系のオイルとお醤油を少量混ぜた納豆ごはん!

これはとーっても簡単で栄養価の高いご飯になります!
そしてなにより簡単(^^)←これはとっても大事な要素です。笑


またお酒を飲む方や、忙しい方、ストレスの多い方
亜鉛の消耗も激しくなったり、
吸収効率が落ちたりするので
欠乏しやすくなっています。


そして、肌の不調などがすでに出ている方にはサプリメントを使うことも多いですが、
やはり鉄と同様、摂取過剰にも気を付けましょう。

亜鉛の摂取推奨量は以下になります。

(厚生労働省 日本人の食事摂取基準2020年度版)


これからもお肌について
外側のスキンケアのことだけでなく
色々な栄養素の観点からもお伝えしていきたいと思います!

是非フォローして楽しみにしていただけると嬉しいです😊

自己紹介記事はこちら
https://linktr.ee/MaikoYamasaki


<経歴>
滋賀医科大学卒業後、
形成外科・皮膚科勤務医・美容クリニック院長を経て
自身のクリニック「Maiko Holistic Skin Clinic」を開院。

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