Maiko.Y.V

カナダ人夫、小学生息子、柴犬と暮らしています。本職、NHK,民放各局でアート、教育、医…

Maiko.Y.V

カナダ人夫、小学生息子、柴犬と暮らしています。本職、NHK,民放各局でアート、教育、医療、紀行などのドキュメンタリー番組を手がけるフリーランスディレクター(現在は子育てのため現場は離れています)旅が人生の軸です。今、考えたいこと、伝えたいこと。女の人生、高齢子育て、家業のことなど

最近の記事

旅の記憶。ヨナと走った海岸線

旅が人生の中心だ。旅してないと私はじわじわダメになる。だから、記しておこう、あの日、あの時の旅の記憶を。 2012 アイスランド・レイキャビックのはずれ 宿のお母さん、ヨナさん。ごつごつしたたくましい手のひらに一目惚れ、焼いてくれるパンケーキがあまりにも優しい味がして、私は大好きになった。 ヨナさんと海岸線を車で走っていた。 アイスランドの海、砂浜は黒い。 「アイスランドの黒い砂浜は、とてもきれいだね。」と私がいうと。「日本の砂は、白いんでしょ。わたしにとってはそっち

    • 旅の記憶。あるニッポンジンの痕跡

      旅が人生の中心だ。 旅してないと私はじわじわダメになる。 だから、記しておこう、あの日、あの時の旅の記憶を。 2012 スペイン・カピレイラ スペインの都会に少し疲れて、静かなところを求めているとなんとなく、アンダルシア地方にあるシエラネバダ山脈の中にある「カピレイラ」という小さな村。村というか集落にたどり着いた。 偶然たどり着いたこの村で、小さな宿を見つけ、籠った。もう10年もほったらかしにしていたガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読みふけり、考え、昼寝をし、でたら

      • 旅の記憶。アイスランドの大地が教えてくれたこと

        旅が人生の中心だ。 旅してないと私はじわじわダメになる。 だから、記しておこう、あの日、あの時の旅の記憶を。 2012.Iceland アイスランド。 氷原をあるきまわって、ぐったりとして山の上のゲストハウスからふと見た夕日。 たぶん、一生忘れられないと思う。 それまで見て来た、オーロラや魔女の海や、大氷原と目の前に広がっている蛇行した小川の向こうに広がった、水平線一面に幾十ものグラデーションで美しい光を放っている夕日。 「どうして、世界はこんなにも美しくて切ない

        • 旅の記憶。ストロベリーフィールズ

          旅が人生の中心だ。 旅してないと私はじわじわダメになる。 だから、記しておこう、あの日、あの時の旅の記憶を。 ストロベリーフィールズ 2013.NYC ニューヨーク最終日、貴重なオフ日。朝早くから街にでた。 まずは、ホテルのすぐ近くにある、セントラルパークへ散歩した。 これからとても寒い冬を迎えるニューヨーク。 この日は、秋らしい風がとても心地よく、最高の時期に大好きなこの街にいられるのは、幸せ以外の何ものでもない。 しばらく、ただぼーっと、気持ちよく散歩していた。 で

        旅の記憶。ヨナと走った海岸線

          集団に合わせない自由。幼稚園の発表会で思ったこと

          音を楽しむから『音楽』 年長児の息子の幼稚園の発表会が終わった。 公立の子ども園です。 合奏、劇、合唱の三つのプログラム。 あまり、合っているとは言えないがちゃがちゃとした合奏から始まった。子供達はみんな楽器に集中して、とても楽しげで、そんな様子をみてると、合ってないことなどは別に大切ではないな。楽器ひとつひとつが踊ってるようで、これが音楽。音を楽しむってことか、素敵だな。そんな気持ちでうきうきと見始めたのだ。 劇、子どもたちのコスチュームの可愛らしさや、楽しげな様

          集団に合わせない自由。幼稚園の発表会で思ったこと

          女の人生「子を産むこと」と「キャリア」との二択。

          私のこと、「仕事」か「子供」かの二択 7年前と今と、あまりにも人生の中心みたいなものが変わってしまって、いつになっても慣れているとは言えない。ふと「私は今どこにいるのか?」と思考の中で迷子になる時がある。何が変わったかというと、前は仕事の中で作品を生み出していた、と、今は子を産み育てていること。実際のところ、私は子育ては好きです。でも・・・。あの頃を懐かしく思い出す日は少なくない。まだまだノスタルジックに浸るなんてわけではなく。とても生々しくうずうずする。 かつて私はドキ

          女の人生「子を産むこと」と「キャリア」との二択。