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いただきます ここは発酵の楽園

現在公開中のこの映画「いただきます ここは発酵の楽園」がとても好きで、パンフレットをキッチンに立てかけて料理の士気を高めている。

自分たちで米や野菜を作る里山の保育園の子どもたちの生活に密着したこの映画。とにかく子どもたちが伸び伸びいきいきとしていて、見るからに健康そう。しっかり元気な野菜をたくさん食べることはこんなにも豊かな子ども時代につながるのかと気付かされる。実際にオーガニック野菜の和食給食に変えた保育園の園児の年間平均病欠日数が6.4日から0.6日になり、インフルエンザも激減したというデータも。

そして、生ゴミから「菌ちゃん」を作り出し無農薬野菜を作る吉田俊道さんや、無農薬の奇跡のりんごで知られる木村秋則さんといったオーガニックファーマーの今に至るまでの道のりや想い。良い菌を大事にすること。その菌ちゃんたちがどれほどわたし達の体を強くしてくれているのかということ。何より、菌ちゃんがたっぷり入った野菜やりんごの美味しそうなこと!

私たちの体は私たちが食べたものでできている。やっぱり食卓に取り入れる野菜にはちゃんとこだわりたいし、毎日おいしい味噌汁を作ろうと心に決めて帰ってきた。

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そんな我が家の菌ちゃん生活をちらり。お味噌は家で仕込んだものを使っている。去年は宅配のコープさん(アイチョイス)のキットで作った。分量も測って袋に入れて入っているのでとっても楽だし、初心者でも美味しくできた。ただ、家だと一気に豆を茹でられないので何度も圧力鍋を使っての作業なので、そこは時間もかかるし大変だったかな。

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今年はみやもと麹店さんの味噌仕込み会に参加してきた。あっという間に予約が埋まってしまう大人気の会。これがもう本当に良かった。普通のお家の縁側でみんなで作るお味噌。子どもたちは飽きたら庭でみんなで遊び、初めて会った人たちが何だかもう親戚みたい。ほくほくの大豆を「このまま食べてみて」ともらったら、びっくりするくらい味が濃くて美味しかった。子どもたちもパクパク止まらない。

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味噌だけでなく醤油も仕込んで帰ってきた。ここからできるまで放ったらかしにできる味噌と違って、今から大事に育ててあげなくてはいけない醤油。美味しくできるといいな。

自分が口にするもののルーツを知っていると食べる時の思い入れが全然違う。味噌汁を口にするたびに、あったかかった大豆の感触を手がちゃんと覚えている。そんな風に一つひとつ実感を持って味わっていけることは幸せだな、と思う。

映画の最後に出てきた宮沢賢治の詩。「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」は大人になった今、その後の部分がとても心に響く。そういうものにわたしもなりたい。

(パンフレットに載っていた抜粋バージョンで)

隣で聞いていた兄が「え、野菜少しでいいの!?僕もそうなりたい」・・そういう話ではない。

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