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2024春アニメ お気に

春季は全体的にレベルが高く、豊作だった様に感じました。
裏被り等もあって個人的には、好みの作品を選んでいるところもあったにせよ、それを差し引いて余りある程度には、バラエティに富んでいて良作揃いでありました。
特に音楽系アニメが、多かった印象もあります。
アニメと音楽は、切っで切れないものではありますが、それがメインテーマとなると、そう多いものでもありません。
申し合わせた訳でも無いとしても、時折テーマが集中するのは、不思議と言うか面白い現象ですね。
異世界転生(召喚)系とは違って、音楽はトレンドと言うより普遍的テーマでしょうし、制作の難易度で言えば少し高くなる感じはあります。

それでは、早速お気に(マイベスト)です。


☆☆☆☆☆

響け!ユーフォニアム3

つい先程、最終話が終わったところでありますが、控え目に言っても賞賛の言葉しか浮かばず、10年掛けて漸く区切りを迎えて感慨深いです。
取り敢えず、吹奏楽団を見掛けると、ユーフォニアムを探してしまう程度には、影響力のある作品でした。
(最終話やシリーズ全体の雑感等は別途で後日公開します)

☆☆☆

終末トレインどこへいく?

ガルパンどした?等と言う野暮は言いませんが、最後の最後で万策尽きてましたね。
クール内に収まって、何よりであります。
まぁそんな事は些末でありまして、物語の骨格としてはシンプルなものですが、その味付けが独特で面白かったですね。
荒唐無稽でふざけてる感じでありながら、ちゃんと筋の通ったお話でありました。
人生は不可逆で、西武電車の様に前へ進むだけです。
多分。

ガールズバンドクライ

プロモーションと言えば身も蓋も無いですが、実際のバンドメンバーを声優に起用した、斬新なメディアミックス作品とも言えますね。
主人公の仁菜は、かなりエキセントリックではありますが、自分を曲げない清々しさは魅力でもありました。
それでも自分と向き合って、他者とも正面から向き合えたから、音楽に出会って素敵な仲間に出会えたのでしょうね。
バンドとしては、これからと言うところで物語は終わりますが、その続きはリアルバンドのトゲナシトゲアリが見せてくれるのだろうと思います。
所謂深夜アニメ系では珍しい、東映アニメーション制作のCG作品でありましたが、独特な演出やコミカルな動き等、映像面でも楽しかったです。
内容的にも、一般受けする内容でありますし、作品の舞台である川崎市は市制100年で音楽の街を謳っておりますから、注目ポイントは音楽だけでは無かったりします。

変人のサラダボウル

特殊な設定は付与されていますが、それが活かされる場面は多く無く、岐阜県を舞台としたコミカルな日常系作品でありました。
変人とあるので、ちょっと特殊でもありますかね。
個人的にはダークホースで、化けた作品でありました。
結構、危なっかしい話もあったりしましたが、飄々とした登場人物達が程好く中和してくれるのです。
実際の岐阜の風景も、丁度好い塩梅であったかと思いました。
2つの物語が、時折交わりながらも夫々に進んで行くのも、楽しかったです。

アイドルマスター シャイニーカラーズ

アイマス大好き。
と言う訳で、2季続けてのアイドルマスターシリーズの最新作であります。
一応私は、デレステ(デレマス)Pではありますが、アニメからPになった口でありますから、シリーズのアニメ作品も大好物なのです。
冬季のミリオンライブ同様に、劇場先行公開からのTVオンエアでありました。
物語としては、ユニット毎にクローズアップをして、最後は全員集合のステージで終ると言う、淡白とも言える内容でした。
確かに掘り下げが足りない部分は否めないですが、それでもアイドル1人1人のキャラクターは伝わりました。
動いて喋ってくれるだけで、楽しいものだと思うのでが、一方で諸々への不満が散見されましたから、シリーズ当初とは作品への入口が多様化しているのかも知れません。
CGアニメの第一人者である、ポリゴン・ピクチュアズの制作でありますが、ライブシーンが素晴らしく(動きに微妙な個性が出てる等)、音響もライブ的な味付けで良かったです。
不評なところもあった様ですが、EDで本編挿入歌のインストロメンタルを流す演出も、結構好きでした。

ダンジョン飯

異世界ファンタジーとしては、目の付け所が違うと言うか、異端ではありますが、食と言う世界を問わない根源的なテーマでありますから、受け入れ易かったのは確かです。
異世界毎に理は違うものですが、その何れかでも異端となる様な逸材が、主人公のライオスであるとは思うのですが、その一方で筋の通った芯の正しさを持つからこそ、仲間が集うのでしょうね。
続編も制作決定され、道半ばでもある此処迄以上の困難に直面する事になりそうですが、ライオスと愉快な仲間達がどう切り抜けて行くのか、楽しみでなりませんね。


☆☆

魔法科高校の劣等生 第3シーズン

声優ラジオのウラオモテ

ゆるキャン△ SEASON3

無職転生 Ⅱ
~異世界行ったら本気だす~

アストロノオト

ブルーアーカイブ The Animation

デート・ア・ライブⅤ

この素晴らしい世界に祝福を!3

転生貴族、鑑定スキルで成り上がる

やはり続編シリーズは、何時も言いますが、安定の面白さでありました。
突出しなくても、こうした作品の数々こそが、クールの満足感を高めているのです。
完結や続編決定(TV・劇場)等、夫々でありましたが、作品内容もバラエティに富んでいました。


特別賞

Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ

作品としては、オーソドックスな異世界召喚もので、一応☆1相当かなと言ったところですが、音楽面でちょっとヤバかったので、ピックアップしておきました。
釘宮理恵さんに、ツン抜きのデレ甘キャラソンを歌わせるだけでは無く、OPに据えると言う所業で、初見で軽く腰を抜かしました。
そしてEDでは、DIALOGUE+の中毒性高目で、突き抜けたわちゃわちゃな楽曲の破壊力で、すっかり茫然自失となったのでした。
正直、OPEDを聞く為に、視聴していたところは否定しません。
そして、音楽担当の夢見クジラさんは、他作品の劇伴(転生貴族)やOPの作曲(声優ラジオ)も手掛けていて、注目の作家さんでもあります。


総評

そんなこんなで
豊作の2024春クールでありました。
TBSが新たな枠創設等、キー局のアニメ枠拡大で、裏被りが一層酷くなった印象ですが、録画や配信等を考慮すればおかしな話では無いのでしょうね。
但し、個人的には録画機器は無く配信補完は可能ではありますが、やはりリアルタイム視聴しないと言う事は、そこで選択している訳で、そう言う事であります。
それでも、間違ったチョイスはしていないと思いますし、楽しく時間を過させて戴きました。

作品との出会いは一期一会だと思っていますし、縁があれば例え時間が掛かっても出会えるものです。

さて、来季もまたより多くの、素敵な作品に出会えたら良いですね。

(了)

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