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スカートのファスナーを閉め忘れた話①

私は、スカートのファスナーを閉め忘れるという、ありえないことを3回もしたことがあります。
本日はその第一弾を紹介していこうと思います。

まず、中学生の時にしてしまいました。
私はその時期、ピアノを習っており、1対1で教えてもらっていました。

その日は、ピアノのレッスンの日でした。
めったに私服ではスカートを履きませんが、今日は、なんとなくひざ丈のものをチョイスしました。
(この一瞬の選択が、あんなことになるとは、、、)

私は、いつもとは違うガールズ系の自分に、そわそわしながら、ピアノの先生の家に走ってでかけました。
そして、レッスンの前に最初のあいさつです。
「先生こんにちは、よろしくおねがいします。」
わざわざ向かい合ってお辞儀をします。
(幼稚!!)

そして、ピアノの椅子に腰を下ろしました。
1曲目、指慣らしに用いる練習曲を弾きます。
何回か、曲調を変えて、練習します。

弾いていると、左足の太ももの側面部分に肌色のスリットがちらり、ちらり、と視界をかすめました。
(ん?)
その曲の最後まで楽譜と鍵盤から目をそらせないため、弾き終わるまで見るのを我慢しました。
そして、弾き終わり、改めて確認してみました。
見間違いではありません、スカートのファスナーの部分が、がんあきでした。
そうです。
フックはかかっていましたが、案の定ファスナーを上げていなかったのです。
びっくりしました。
スカートの下に、黒パン、ショートパンツなどは、履いておらず、ごりっごりにださいパンツが顕わになっております。
なんてことでしょうか。
スカートは股がすーすーするものなので、空気孔がもう1個あっても、気づかないようです。

私は、さてどうしようかと考えを巡らせました。
レッスン時間は、30分です。
開いていることに気づいた時には10分ほど経っていました。
あと20分の間、ほっとき、ずっと開けっぱは、絶対に避けなければなりません。

まずは、先生がスカートのことに、気づいているかどうかです。
ちなみに、先生は私の右に座っており、左側にがんびらきがあるので、まだ気づきにくいでしょう。
最初の挨拶の時点で真正面に立たれていたため、そこで気づかれていたのならアウトですが。

すぐに閉めるべきなのですが、それは嫌でした。
もし先生が気づいていなかったら、
(開いとったん?)
と思われて、結局気づかれるのですから。
または、先生があえて触れずに知らないふりをしてくれているというという可能性も捨てきれません。
(うわっこいつファスナー閉め忘れてるよ、はずかし!)
とか思われていたら、私が慌てて閉める様子に、
(ぷぷぷ)
となるでしょう。
ここは、クールに閉めるタイミングを見計らっていかなければなりません。

先生が、よそを向いてくれれば!
しかし、すぐには、指を鍵盤から離しても良いタイミングと、先生が、よそを向くタイミングがかみ合いません。
某恰好のまま、1曲ほど、弾きました。
頭は、スカートの事でいっぱいです。
しかし、なんと幸運のチャンスが到来いたしました。
先生が横の棚にあるメトロノームを取りに席を立ったのです。
すかさず、ファスナーを上に上げました。
音をたてずにそおっと。
成功です!
もしかしたら、先生は気づいており、閉める機会をくれたのかもしれません。
真相は分かりませんが、とにかくラッキー!
その後は、何の気なしに時が経ち、レッスンは終了しました。

先生が、本当に気づいていなかったのか、素知らぬ顔をしていたのか。
(お願いだー、気づかなかったと言ってくれー)
ピアノが終わった後、もし気づかれていたら、と考えながら帰路につきました。
この通りでもファスナーをかっぴろげて、足の付け根の太ももとパンツをまる見えにして歩いていたと思うと、背筋が震えます。
誰にも気づかれていないことを祈るばかりです。

ズボンのチャックが開いていた時の方がまだましです。
(と言うとズボンのチャックも閉め忘れたことがあるように聞こえるかもしれませんが、、、あります)
だって、ズボンの場合は、まだチャックの下に同じ色の布がかさばっているじゃないですか。
まだ、気づかれにくいし、ゾーンを見せてしまうことはありません。
それに対して、スカートの方は、ファスナーが閉まっていないともろ出てしまいますから。

ピアノの先生は、女性でした。それがせめてもの救いです。


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