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私にも幸子さんついてたんじゃ。

最近、珍しく本を読みました。
それは、「夢をかなえるゾウ 2」です。
※ちなみに、「夢をかなえるゾウ 1」は読んだことがありません。

ストーリーを軽く説明すると、
主人公は、34歳のお笑い芸人(修行中)。
そして、その相方となるのはゾウのガネーシャ様。
ちなみに同居(同棲)しているのは、貧乏神の金無幸子さん。
その他の登場人物は、釈迦やの死神やの、神様仏様パラダイスです。

ガネーシャ様とコンビを組んだ主人公の西野は、(リアル)ゴッド・オブ・コントという年末のお笑いコンテストの優勝を目指します。

が、西野には貧乏神の幸子さんがついています。
幸子さんは、貧乏素質のある西野が本当に好き。借金なんぞすると、貧貧(ビンビン)するそうです。
でも、この幸子さんが後半、とっても鍵になるんです。

一方、西野は、夢をかなえるゾウのガネーシャとコンビを組んでいます。ガネーシャは神界一おもろいらしいです。
優勝してしまったら、幸子さんはどうなるのか?
この相反するストーリーも展開を面白くさせていきます。


あまり書くとネタバレになるので、書きませんが、
なぜ、この本の感想をここに書き留めようと思ったか。

それは、普段本を読まない私が、ある種の巡り合わせというものを信じるのであれば、クライマックスシーンに出てくる、幸子さんの一言、一言が
まるで私に言っているかのように、心に響いたのです。

「勤太郎さん(西野)は、『いい人』になろうとしていませんか?」

「『いい人』というのは、他人を喜ばせるのではなく、他人から嫌われたくないという気持ちから、自分の欲求を押さえつけてしまう人です。でも、そういう人が何かを手に入れることはありません。なぜならーーー自分の欲求をおさえ続けることで、どんどん『やる気』を失ってしまうからです」

夢かなえるゾウ2 より

自分で言ってしまいますが、器用貧乏な私にはとても痛いお言葉です。幸子さん。
でも、本当にそうだなと思いました。
さらにもう一撃。

「このままずっといい人を続けるつもりですか?そして何かを成し遂げることもなく、今の生活を続けていくんですか。勤太郎さんは、こんな生活をするために、会社を辞めてまで夢を追い始めたんですか?」

「勤太郎さん。何かを手に入れるということは、何かを手放すということです。そして何かを手放す覚悟のない人がーーー成功することはありません」

夢かなえるゾウ2 より

ちなみに、幸子さんは、先ほども紹介したように、貧乏素質がある人が大好き。でもその人がその人らしく生き、幸せに成功することを教えてしまうことなんかすると、めちゃくちゃ体調が悪くなります。
でも、幸子さんは全てを知っている。西野の誰にも見せない努力も。
だからこそ、西野にアドバイスしたんではないかと。

すみません、私が幸子さんに真髄をつかれすぎて重要人物のことを全く話していませんでしたが、

「自分のしらへん場所は、思いもよらんかった色んな経験をさせてくれる。つまり、そこは自分が一番成長できる場所やねん。せやから、憧れる場所に飛び込んで、ぎょうさん経験して成長した人間が、自分にとって一番向いていることを見つけたときーーー自分にとっても、お客さんにとっても、最高の状態を生み出すことができんねんで」

夢かなえるゾウ2 より

と、話すのはガネーシャ。

「せやから昔の偉い人らは、みんな口をそろえてこう言うんやで。
『やりたいことを、やりなさい』」

夢かなえるゾウ2 より


社会人になってからと言うと私は、進むべき方向に迷い、
でも、だからこそさまざまな経験をし、横幅を広げてきた感覚です。

しかし、どこかまだまだ自分はいるべき場所にいないんじゃないか、という疑問がつきまとう日々を過ごしてきました。

なのに、現状を打破できない。
そんな葛藤する私に対しては、まさにガツンときた内容でした。
(2から読んでよかった🙏)


次に進む心の準備がどうしてもできなかった。
だけど、色んなパーツがはまって、はまって、そろそろまた歩き出せそうです。

発言じゃなくて、行動で示さないとですね。笑

また進捗報告をこちらにしに来ます〜。
では!




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