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不要な物を整理したら、プライドも捨てられるかな。

玄関の掃除をすると良いことが舞い込んでくる。とよく聞く。
家の内側と外側をつなぐ場所だから、綺麗にしておくといいよ、と。

最近仕事で落ち込んでいて気分が停滞気味。
今日も会社を出てとぼとぼ歩いていたとき、
ふと「そうだ。玄関の掃除をしよう」と思いついた。
もうこれは理屈抜きに一刻も早くやるべきだ、と思った。

早速夕飯の後、1階にいそいそと降りて行き、掃除をはじめた。
まず、土間を掃く。やっぱり埃や砂利が溜まっていた。
その後、シューズボックスを開け放ち、捨てるに捨てられなかった物たちをどんどんゴミ袋へ入れていった。

レインコート、折り畳み傘の外袋、ボロボロになった靴磨きの布、
娘のサイズアウトした靴が何足も出てきた。
捨てるに忍びないが、履き潰したものはさよならをした。

そして私の靴も3足お別れをした。
その内2足は育休開け職場復帰1年目に買った5cmヒール。
2足とも黒だったから、ある忙しい朝、違う靴を左右1足づつ間違えて履いて出勤してしまったことがあった。
それを保育園ノートに書いたら、お迎えの時に先生が大笑いしてくれたことがつい昨日のことのように思い出された。

でも、もう5cmヒールを私は履かない。
「ありがとう」とそっと言ってゴミ袋に入れた。
そして最後に空っぽになった棚を拭き上げておしまいにした。


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今回私が捨てたかったものは実は物ではなくプライドだったのかもしれない、とふと思う。
仕事で嫌な気持ちになる度に、この嫌な気持ちの根源は何なのだろう。。と考えていた。

つきつめた先にあったのは、凝り固まって、埃をかぶった私の小さなプライドの塊だった。

そんな古びたプライドにしがみついて、毎日毎日傷ついていることがアホくさく思えてきた。
今まで自分が築いてきた(と思い込んでいる)ものをリセットして、一からまた始めたい。
空っぽのシューズボックスを眺めながら、そんなことをぼんやり思った。


でもね。
プライドを捨てるといってもなかなか難しい。
鉛筆削りのカスの様に心の中からカポッと取り出して捨ててすっきり、というわけにはいかない。

だからこそ焦らずにすこしずつ。
プライドの塊を少しずつ削っていって、今の自分にもっと丸をつけてあげたい。
何が出来ても出来なくてもわたしはわたしだから。






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