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最短で似合う洋服に辿り着く。「定番」を味方につけるという買い方

若い時から人並みに洋服が好きだった。
特に社会人になりたての頃には、週末の度にルミネやら新宿・原宿などに出かけて「似合う」洋服を探し回っていた。

当時の自分に「他にもっと趣味を見つけないさい」と一喝したくなるが、やはり似合う洋服探しというものは永遠のテーマな気がするし、より良く生きたいという願望の現れでもあると思うから、むげに否定もできないな。と思う。

ただとにかく当時は洋服探しにかなりの時間を費やしてきた、と思う。

では現在、子供が生まれて30代後半になったからといって洋服に興味がなくなったかといえば、ぜんぜん「ある」。
むしろ若い時には定番だったジーンズやスキニーパンツ、ぴったりしたトップスが似合わなくなってきたので、大幅な路線変更を強いられて、新しい「似合う」探しに余念がない。

ただ、若い時よりも自分の洋服探しの仕方が変わり、昔よりもスムーズに「似合う」にたどりつく手段を得始めたと思う。

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洋服を探すとき、わたしが重要視しているのはその服がそのショップにとって「定番」かどうか、ということ。
これだけ買い物をしているとわかってくるのだけど、ルミネに入っている様なメインのショップたちは、必ずといって良いほど、毎シーズン出す「定番」服というものがある。

「定番」と名乗るからには、それなりの理由があると思う。多くのひとに支持され、毎年購入される、確固たる理由が。
わたしが個人的に感じる理由は以下。

まず、家で洗濯(手洗い)できる。
間違ってもドライクリーニング推奨の服は定番にはならない。

次に、シルエットが完成されている。
定番ゆえに毎年マイナーチェンジを繰り返し、ミリ単位で調整されているのであろう。ぱっと着てぱっとキマる服が多い印象だ。

最後。カラーが絶妙。
ただの白や黒ではなく、ニュアンスカラーの出し方がほんとうに上手。
オートミールカラー、やわらかなクリーム色を帯びたグリーン。
これも定番ゆえに絶妙なカラーを研究されているのかな、と思う。


次のシーズンに一から自分に似合う服を探す必要がなく、いま持っている服が色褪せてきたな、と感じたら、そのショップに赴いて、その定番シリーズの服をまた購入すればいいだけ。

もちろん形やカラー展開はマイナーチェンジされるが、180度変わってしまうということはなく、昨年同様似合う服でいてくれる。
逆にそのマイナーチェンジが気分転換になり、新しい気持ちで袖を通せるのでありがたいとも思う。

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このことを教えてくれたのは4年前に購入した一着のワンピースだった。
それはunitedarrowsの黒のノースリーブのコットンワンピース。
試着してそのシルエットと着心地に感動して購入を決めた。
接客してくれた女性が「自分も持っていて、これは定番服ですから間違いないですよ」と言われたのを覚えている。

そしてそのワンピースは本当に間違いなかった。
シルエットは綺麗なのはもちろん、洗濯しやすく、軽い。どんな旅先でも持っていき、バスタブでざぶっと洗って翌日には着られるその逞しさも最高に心強い。どんなにフル活用しても型崩れすることはなかった。

以来、2年に一度はそのシリーズのワンピースを買い足して循環させている。
毎年、首の形がVネックになったり、クルーネックになったり、素材に麻が混ぜられたりと絶妙な仕様変更を繰り返しながらも、必ずそこにいてくれる安心感は大きい。

初代の黒いワンピースは思い入れが強くて捨てられない。夏の直射日光にさらされてずいぶんと色褪せてしまったそのワンピースは、だから夏の家着や旅先の浴衣代わりに今後も活躍してもらいたいと思っている。

お気に入りのショップの「定番」が自分にとっても「定番」となる。それはとても大きな安心感になるし、最強の時短術ともなりうると思う。
似合うへの近道。30代後半になってすこし身軽になった感じがしている。



もしよろしければ、、、

服の値段に関する考え方は以下にまとめました。
みなさん、同じようなことを考えたり迷ったりされてるのかな、と感じた記事

とはいえ、たまには冒険も楽しいよね。という記事はこちらです。

長い記事、最後までお読みくださいましてありがとうございました。
楽しい洋服ライフを送りたいものです…。

それでは、良い休日を。



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