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アラサーだからこそちゃんと告白して付き合った話(後編)

水族館デートで完全に好きになっていた私は何とかして3回目のデートにこぎ着けたかった。

婚活で2回目まではあっても3回目は難しいと私は思っていて、ここが勝負だと思っていた。

そんな中で彼氏から「今週の土曜仕事休みになりました!やることは別にないんですけど…」と典型的な誘い待ちLINEが来たので「ご飯とか誘っても良いですか?」と送ったところいつものように「ご飯!行きましょう!」とすぐにOKの連絡が来た。

先に言いますが3回目のデートで私は彼氏に告白をしました。

その理由が、デート前日に私はAmazonプライムで「おっさんずラブ」を見ていて、部長の春田への告白シーンを見て、

「部長が同性で部下のハルたんに告白してんのに私が異性でアプリで知り合った男に告白しなくてどうする!」

と思ったから。吉田鋼太郎さんも1人のアラサー女の告白を後押しするとは思ってなかっただろう。

そんなこんなで3回目は彼氏が趣味でやってる野球用品を買いに行きたいとのことで、お買い物デートに。

この日も彼氏が車を出してくれてお昼ご飯はコメダで軽くご飯を食べつつお互いの家族や今までの恋愛の話など。

ご飯を食べてからまずは彼氏の野球用品の店に。私は全く野球の知識が無いので何がどう違うのかも全くわからず暇しそうだなと思いながら付いて言ったものの、結果を言えば

めっちゃ楽しかった。

私が「これとこれって見た目同じだけどどう違うんですか?」と聞けば彼氏が丁寧に教えてくれるし、

「このバッドはこっちより柔らかいよ」「柔らかくないですよ!両方硬いじゃないですか!」

「これ軽いよ持ってみる?…めっちゃ腕プルプルしてんじゃん(笑)」「最近マウスより重いもの持ってないんで」

なんて話して2人でケラケラ笑いながら野球用品の買い物をした。

その後私の父の日のプレゼントを買いに行き、彼氏が「何か今日当たる気がする」と言ってスクラッチを買って当たらなかったりハズレくじを「プレゼントにあげる」と言って渡してきて突き返したり。

3回目で居心地も良くて冗談も言える仲になってた。

買い物が終わって夜ご飯はくら寿司でここでも楽しく喋ってご飯を食べたけど、私はこの後告白することで頭がいっぱいでほぼ記憶が無い。

彼氏が私の家の近くのコンビニまで送ってくれる中で告白する前に予防線を張りたくて、「今他に会ってる女の子とか連絡とってる女の子居ますか?」と聞くと「居ないですよー。俺そんな器用じゃないしモテないし」と即答。

話してるうちにコンビニに着いてしまって、この日運転のお礼に渡そうと思っていたお菓子を「これ車出してもらったからお礼に…」と渡すと「え!?そんなご褒美あるの!?ありがとうございます!」と嬉しそうにニコニコ。

告白しなきゃとドキドキしながら「また会ってくれますか?」と聞くと「もちろんじゃないっすか」と笑ってくれた。


「私は好きだと思ってるんで…じゃあ、また!」

と言って私は車から降りてドアを閉めた。

告白言い逃げ。絶対振られる。でもちゃんと言えた。気持ちがいっぱいいっぱいで振り返らず泣きながら歩いて家まで帰った。

告白すると宣言したTwitterの婚活アカにたくさんの応援のリプが来ていてそれを家で見てまた泣いた。

告白したあとの実況中継もこの婚活アカにしててフォロワーの皆さんにはさぞハラハラさせたことだと思う。

その節はすみませんでした。

告白から2時間ほど経ってから家に着いたらしい彼氏から「今日はありがとうございました!」「告白のことだけど、俺のことどのくらい好き?」とLINE。

私は絶対好き度合いを送って「俺はそんなに好きになれてない」と振られると思って号泣しながら「好きな気持ちを数字で表せないです。でも中途半端に好きなら自分から告白したりしないし涙出るくらい好きです」と送った。

少しして、「そうだよね。好きな気持ちを数字で表せないよね」というLINEに続き、

「正直俺も好きです。付き合ってください」

「本当はすぐ言えば良かったんだけど、告白は俺からするつもりだったから告白されると思ってなくてテンパちゃって…」と。
(私が言い逃げして返事する暇与えなかったんだけど)

こうして当時28歳の彼氏と当時26歳の私のアラサー2人は私から告白をして彼氏から「付き合ってください」と言われて付き合い始めました。

おしまい!

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