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エンジニアとして仕事受けてたはずが、もはやエンジニアではなくなってきた件


今日は突然の思いつきnoteです。

最近、以前にも増してクライアントワークで受けてる仕事の幅が広がってきて、改めて業界によって必要なスキルや働き方がまちまちだな〜と感じてるので、自社サービスも含めてそれぞれの状況を雑多に書いてみることにしました。

一括りにIT職と言っても求められることは本当に幅広くて、こんな多種多様な仕事があるのに、どこかしらの側面だけを見てエンジニアになって、一部の業務をやったくらいで「自分はエンジニアに向いてないかも」とか悩んでる人もいそうな気がしたので、これからIT業界を目指す人や、キャリアチェンジを考えるエンジニアの参考になれば幸い!な気がしてる。

元はと言えば私はシステムエンジニア(バックエンドメイン)を名乗っていて、そういう仕事をしていたはずなのに、ここ1、2年であれよあれよと道を外れに外れてしまったと思います。そんな好奇心旺盛な私が体験してきた業務知見が誰かの役に立てばいいんだけど。

(ちなみに今、10本くらいのエモnoteが書きかけで止まっているので本当はこんな思いつき書いてる場合ではないw)


では早速本題ですが、今日紹介するのはこんな業務です👇

① Web制作(一般)
② Web制作(芸能寄り)
③ Web系サービス開発
④ システム開発(SIer寄り)
⑤ 企画・技術顧問
⑥ 資金が潤沢でない会社の自社サービス
⑦ コミュニティの運営


前提

色々書く前に、あくまでこれから書くことは私の主観であることを理解いただきたく、私が得意とするスキルセットを持ってない人も当然いるだろうし、逆に私が苦手でやりたくないと思う仕事を得意とする人もいるだろうから、「仕事の良い悪いを示しているわけではない」ことをご認識くださいませ。

「へ〜まいどるはこんな仕事が好きなんだ〜」くらいに見てもらえたら嬉しいです!

そしてあわよくば、私の好きそうなお仕事あったらじゃんじゃん振ってくださいね!最近ちょっとリソースあるよ!笑


* 私のざっくりな経験値
・エンジニア6年目(ただ、途中1年半ほどマーケティング業務に従事)
・メイン技術はバックエンド(Java6〜8系、まぁまぁRuby、ほんのりPHP)
・現在は数社で顧問的なことやったりしつつ自分の会社経営中!

[会社員時代の経歴参考]
・SIerとして請負開発でネット証券、IoT案件に参画(Java、Android)
・法人向けITスクールで講師経験(毎年4〜5月の繁忙期のみ)
・オフショア支社と一緒に自社のeラーニングサービス開発(PHP)
・自社事業のためのLP制作やサイトリニューアル担当
・データ分析、広告運用、SEO、広報PR(広く浅く)も対応
・全体を通して管理職、PM、チームリーダー経験
・ベンチャーでほぼ一人でサービスリリース(Rails)

* わりと好きなこと
・チーム開発
・プロジェクトマネジメント
・大規模システムの開発案件
・データ分析
・言語は強いていうならJava

* そんなに好きじゃないこと
・採用、教育
・こまい案件
・フロントエンド
・デザイン
・人にいっぱい会う仕事w


私が最近やってるお仕事

ここから、この半年くらいのうちに私が関わった大中小いろんなプロジェクトの、それぞれの特徴などを書き連ねてみます。
個人の感想をふんだんに撒き散らしてますので、主観であることをお許しください。

① Web制作(一般)

サイトだったりLP(ランディングページ)だったり、いわゆる静的コーディングがメインのお仕事です。私は主にディレクターだけやってます。

・初回ヒアリング以外、作業は基本的にリモート
・ディレクションから実装、リリースまで1人でも完結しやすい
・メディアなど更新制のサイトであれば運用保守がとれる
・LPなど小規模なものは工数対費用が微妙
・納品形式はソースコード一式かサーバーアップロードのどちらか半々
・リリースまでやるならサーバー知識もある程度必須
・基本的に請負契約(契約云々は今回は割愛しよう!)

今までの経験だと、お客様がシステム開発会社などITリテラシーのある会社の場合は比較的お仕事しやすい印象。
特にシステム系の会社は意外とWeb制作ノウハウがないのと、普段の仕事の単価規模が大きいので変に値切ってくることもなく、協力的なので進捗も合わせやすい上にサーバー準備など内製化してもらえるので業務を切り分けやすい。

非IT企業の場合は会社規模によって理解がピンキリ。内製できるエンジニアがいないためにリリース後にも少額の修正依頼がポコポコ発生したり、小さなプロジェクトだと工数対費用が見合わない気がしている。

せっかくバックエンド系のスキルがあるエンジニアであれば時間がもったいないので無理にやる必要はないかな〜と思うけど、デザインやコーディングが好きであれば副業やフリーランスの空き時間に受けるのはおすすめかも。

もしくは顧客窓口とリリース対応などコアな部分のディレクションだけ対応して、デザインとコーディングは専用チームでまわせるとベスト!(今の私はほぼそんな感じで、実際にコーディングするのは本当に納期がやばくなった時のヘルプのみ。)

※もともとは私の専門分野ではないので基本的に知人に頼まれた時しかお仕事お受けしてません。


② Web制作(芸能寄り)

ここでは、広告代理店が絡む系のWeb制作を指してます。タレントさんを起用するような規模のメーカー、ブランドからの仕事です。

・対面打ち合わせが多い
・クリエィティブ色が強いのでセンス求められる
・現場史上主義
・仕事のノリが体育会系(MTGが夜集合とか現場後の飲み会とか)
・基本的に一発モノなので保守性より外観の動作重視
・イメージすり合わせ、仕様の二転三転が多め
・タレントさん起用案件の場合、各所への調整が大変

CMや雑誌などのPR・キャンペーンとセットでリリースされることが多い案件。

広告代理店が全体的にそうみたいなんだけど、リモートやチャットの文化がまだ浸透しておらず打合せは基本対面、電話もよくかかってくる。(私は電話が苦手なのでこれが結構つらいw)
Web担当も撮影現場に出向いて一緒にクリエイティブを作り上げ、終日の拘束が終わったら皆で乾杯しましょう!みたいな体育会を感じる。

普段ずっとパソコンと向かい合ってるので時々こういう仕事させてもらうといつもと違う新鮮な気持ちでクリエイティブできて楽しいっちゃ楽しい。しかし体育会ノリが苦手だとずっと関わるのはキツい。

ちなみに撮影現場でタレントさん始め芸能関係者に会えたりするので、好きな人には嬉しいかも!可愛いタレントさんが来た時は眼福ですぜ、本当。

③ Web系サービス開発

あくまでクライアントワークとしてのWebサービス開発。規模がピンキリだけど、最近やったものにフォーカスしてみます。

・技術の自由度が高い(初期であれば新しめのフレームワークやツールを導入できる)
・時間や場所に縛られず副業メンバーも動きやすい
・ビジネスサイドの権力が強いと無茶な納期になることも
・請負契約のほうが好まれることがある(最初に予算を決めたがる)

時間や場所の自由度については、そもそも私がそこにフォーカスして案件を受けているからであって、Web系だからどうとかって話ではないかもしれない。

というかどこからがWeb系で何がそうじゃないのか最近よくわからん。Webで動くもの作ってたらWeb系なの?w

エンドクライアントが非IT事業者だとスケジュールや金額始め、開発に関する理解を得ることに結構体力を使う。その分、やりがいもあるしそれが自分たちの価値でもあるのだけれど。


④ システム開発(SIer寄り)

Web系サービス開発との違いはあんまりないんだけど、SIが絡んでる大規模っぽい仕事イメージです。

・全体で数千万〜億単位の仕事が多い
・MTGの時間がやたら長い(営業の人とかも出てきたりする)
・そもそも数年単位のプロジェクト
・Phaseがいくつかに分かれてる
・レイヤーごとに複数社が関わってることも
・工数史上主義
・交渉次第でなんとでもなる←

なんだかんだで私はこの領域が一番得意だし好きだと思う。大きな市場やお金が動く開発プロジェクトの一部にいられるのはやっぱり楽しい。

作業工程にもよるし、私も交渉方針をその時々で変えるから絶対ではないけど、細かい単位で請負契約と準委任契約の使い分けがしやすい。
SIerが絡んでる規模だとクライアント側も慣れてるので顧客折衝スキルさえあれば何かとリスク分散できる。(これについてはまた別note書こうと思ってる。)

ただ、大規模かつ長期で複数社が関わるようなプロジェクトはPMの腕に本当に左右される。私も元々は開発要員としてジョインすることが多かったけど、PMがあんまりにアレだと途中から自分がPMに変わってることが多々あって、最近は最初からPMを名乗り出るようにしてる。まぁ得意・不得意があるからね、やれる人がやったほうがみんな幸せ。

ちなみに、まともにPMできてる案件に出会うほうが稀なので、ときどき良いPMがいる案件だと本当に勉強になって嬉しい。あなたと一緒に開発できるなら本望です!ついていきます!イエイ!という気分になる。私もそう思われるPMでありたい。


⑤ 企画・技術顧問

基本的には社内にIT人材がいない会社さんにアドバイザー的立ち位置で関わってます。実際にはSE業務も一緒にやっちゃってますが。

・いろんな事業のビジネスサイドの話を聞けて楽しい
・事業のIT化を判断をしたりプロジェクトの上流から関われる
・非ITのお客さんであれば採用や教育面でのやりがいがある
・稼働への対価ではなくノウハウ(経験)への対価
・結果を出すことが全て!

個人的にはプレッシャーと自己肯定感のバランスがちょうど良くて仕事としてすごく面白いと思ってる。けど、コミット価値が個人のスキル(というよりは経験?)によってしまうので、どこかで限界がくるし、まだまだ自分では足りないと思ってて今はセーブ気味。

これからもっとたくさんの事業に関わってみたいと思うけど。

ちなみに私のスキルセットとしてマーケティング業務もできるので、要望によってはデータ分析や広告運用をすることも。あとは社内のIT教育とかも。合わせ技でいろんな価値を発揮できるのは楽しいかも。


⑥ 資金が潤沢でない会社の自社サービス

私の場合は、「資金が潤沢でビジネス的にも技術的にもやりたいことがなんでもできるような自社サービス開発」をしたことがないので、あえて「資金が潤沢でない会社の」と限定させてもらいました。

・ビジネスサイドとのコミュニケーションが必須
・開発以外のスキル(マーケや広報など)も身に着ける必要がある
・小規模チームであれば何かと自由ではある
・意外と好きなことができない(お金がなくて)
・開発だけに集中できない(リソースがなくて)
・何でも屋さんになれる←

良くも悪くも、お金がないってことは人やスキルのリソースも限られてるということで、とにかく「何でも屋さん」になるには適している環境。
自分で自分の成長をデザインしていける人なら楽しいし、やりがいがあると思う。

誰かに教わりたいタイプの人には向いてないかもしれない。


⑦ コミュニティの運営

これは仕事ではないけど、複数コミュニティを運営してきた所感も書いておこうと思います。自社サービスとちょっと似てますが。

・進んでる感がないとダレる
・全員のコミット量を一定にしづらい
・ビジネス思考の土台づくりができる
・マーケティングの勉強にもなる(実際に事業をするよりも市場の反応を気軽にキャッチアップできる)

そういえばこんなツイートもしてたけど、テンション・モチベーションの管理って少し軽んじるとすぐ空気に出てしまうので注視していきたい所存。

さいごに

一言にIT職、エンジニアやPM、ディレクターと言っても本当に仕事って様々なんですよね。
そんなこと、私も自分で仕事受けてみるまでわからなかったし、やったからこそ今は好き嫌いを判断できるようになったんだと思います。

さらには仕事の種類だけでなく、雇用形態なんかも掛け合わせると仕事のグラデーションってめちゃくちゃ細かい。それを知らずに、闇雲にキャリアに悩んでる人、意外と多いんではなかろうか。

と、いうことで!?

きたる【令和元年10月2日(水)】、渋谷で「色々な雇用形態のエンジニア」について語るLT会をやります!!👏
(全てはこの宣伝のためだった!?!?笑)

まだイベントページはできておりませんが、すでに場所は抑えてありますので続報を乞うご期待!

私も会社員、個人事業、経営者と、いろんな立場を経験してきたので何か参考に持って帰ってもらえる話ができればと思ってます。


ちなみに私は最近、あんまり自分のことを「エンジニア」だと思うのは辞めようと思ってる。
エンジニアであることは一つの大事なアイデンティティではあったけど、私が本質的にしたいのは社会をよくする(と私が信じられる)事業であって「エンジニア」を名乗り続けることではないから。

もちろん好きだからエンジニアリングはこれからもし続けるんだけどね。

職業としてのエンジニアだとかプログラマである必要はないのかもしれない。

この数年のツイートを見返すと、やっぱりエンジニアリングは大好きなんだけど。


同時に、昔から経営者をすごく尊敬している。

そんな立場に自分もなっているということに、もっと誇りと責任をもって立ち向かおう!


そんな思いつきnoteでした!

いただいた応援の気持ちは、私が良いなって思ったコンテンツへの応援の気持ちとして次に繋げます☆+*