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婦人科入院と手術〜さよなら卵巣嚢腫6cm〜

今、病室。

手術前後、慣れない環境で緊張もしているし、後からだとこの時のことを思い出せなさそうなのでタイムリーに起きた出来事をできる限り書いていく。

時系列に沿って赤裸々に書いているから、痛い話が苦手な人は見ない方が良いかも。特に手術前後の話はスキップ推奨。

でも、これから手術受ける予定で流れを知りたいって方はぜひ。あくまで細かいところは病院によると思うけど、自分も入院するまで色々な不安があってブログ探しまくったからわかる。これは必要な情報だ。

少し長いけど、どんな日々を過ごして元気になれたのか参考になれば。

そもそもの病気発覚と、手術決断までの話はこちら↓

10/6(水) 14:00 入院手続き

総合受付で事務周りの案内をされた後、パジャマのレンタルのためにアメニティショップへ。

ここは病院とは会計が別らしく、後日請求書が送られてくるらしい。

ちなみにタオルや日用品のセットもあったけどシャワー1回しか入る予定ないし高かったのでやめた。

その後は病室に移動して看護師さんにオリエンテーションを受ける。

病棟は結構綺麗で体温計や血圧計がタブレットのカルテと連動してるのでかなり効率良い。

腕に名前と番号みたいなバンドをつけられて囚人のように管理される。

と、ここで問題発覚。輸血する可能性があるのに私の血液型がバンドに書いてないと。術前検査の項目に漏れてたらしい。

ってことで不意打ちで予定外の採血をされる…。なんか辛い。ちなみにAB型です。

それから、夜飲まないといけない経口補水液などを売店に買いに行ってあとは病室でゆっくり。

できると思ったのも束の間、主治医の先生、麻酔科医の先生、オペナースが順にやってきて挨拶と当日の説明などをされる。

そうこうしてるうちに看護師さんが夜勤に交代し、同時刻に夕飯。腹ペコだったので嬉しい。タンドリーチキン、そこそこうまい。

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夕食後に下剤をお茶に入れてごくごく。ビビりながら飲んだ。

その後は22時に消灯するもひたすらYouTube見たりして暇を潰し、1時前にウトウト…

10/7(木) 3:00 お腹下す

はじめての下剤だったこともあり、意識しすぎてたのか微妙な腹痛があってなかなか深い眠りに入れず、ついに下痢のような痛みで3時に覚醒。

一度トイレに行くが出ない…

しばらくしてまたトイレに行き下痢…

ちょうど看護師さんが来たのでお腹痛いと伝え、様子見ることに…

その直後また我慢できずトイレで下痢…

この辺でやっとスッキリしてようやく寝るモード。

たぶん最後に見た時計が4:18でハッと起きたのが6:23だったので2時間弱は寝た。

耳栓してたのに、自分のいびきが煩くて起きた。

10/7(木) 7:00 浣腸

看護師さんがやってきて朝の検温、血圧測定、酸素濃度チェックをして手術着を渡される。

血栓防止のために履く着圧ストッキング、思ってたよりキツくない。

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そして、ここからはもう水分も摂取NGとなり浣腸という拷問…。

もう夜中に全部出てしまったと思うのだけど念のため。

VIO脱毛でOを人様に見せることには慣れてるけど、何かを差し込まれることは慣れてない!

「うぉッ」って変な声出た。痛くはないけど、精神的にしんどかった。

もう下痢がそこまできてるのに、それから2〜5分待機してから出す。トイレに篭るも、座ってしまったら即出そうなのでしばらく足踏みして気を紛らわした。

とりあえず水しか出なかったけどスッキリして終了。

あとは手術室に向かうだけだ。

10/7(木) 8:45 いざ、手術

手術のことは、正常な精神状態で思い出せるようになるまで時間がかかった。怖かったし痛かった。

まず手術室に歩いて向かい、オペナース達に挨拶しつつ同意書の最終確認などをする。

そこで眉毛のアートメイクに指摘が!アートメイクには微量の金属が入ってるから電気メス使うと火傷する恐れがあるらしい。あくまでリスクってことで大丈夫だったのだけど。MRIも撮れなくなるし、これからアートメイクは辞めようと思った次第。

てかあのお兄さん気づくのすごいな…もう消えかかってるのに…

手術台に寝かされると、心電図をつけられて「ありゃ、不整脈出ちゃってますね、緊張かな?」と心配される。元々不整脈持ちで動悸しがち人間なので想定内。にしてもひどいリズムで脈打ってた。ト、ト、ト………ツットト!

その後、点滴をしていくがまたしても事件。

麻酔科医①(研修医ぽい)のチャレンジ虚しく失敗、麻酔科医②(先輩ぽい)がトライしたが失敗、エコーで血管を探すと太くていい血管があるのに途中で何かに引っかかって進まないらしい…

ここで他の部屋にいた麻酔科医③(偉い人)も登場。この辺りで私が苦痛に満ちた顔してたのか先にガスマスクのようなものを口につけられた。

「ミントみたいな匂いがします…眠くなってきました…」と言ったのを最後に記憶がない。

なんかもっとこう、「5秒数えたら眠くなりますよー」みたいなやつかと思ってたのに違った。

10/7(木) 12:00 無事に帰還

「浪川さーん!!終わりましたよー!」と声をかけられ何か質問されてそれにうなづいたら口に入ってたチューブみたいなものを抜かれた。

意識あるけど感覚はほぼないので苦しいとか痛いとかはない。

その後は病室のベッドに運ばれて乗せ替えられたのか?ぼーっとして良く覚えてないけど、その後に激痛がきて「痛い!!」と叫んだ記憶はある。とにかく身体を縮こめたくて「足曲げていいですか!!」って唸ってた。

その後すぐに痛み止め入れてもらい緩和。そこからはひたすらウトウト。

朦朧とする間、看護師さんから「手術中の出血は100mlくらいでしたよ〜」と言われた気がするがそんなことどうでもよすぎてスルーした。

水分が飲めるようになるまで1時間おきに看護師さんが何やらチェックしたり体温測られたりしてたけどあっという間。

そして運命の3時間が経ち、いざ飲み物ごくり。思ったより感動はなし。

そしてスパルタなことに立つ練習をさせられるが血圧下がりすぎて無理だったので諦める。

2回ほど挑戦したけど全然無理だった。

10/7(木) 18:30 術後初夕食

ここで普通にご飯を出されるものの、食べられる気分でもなく、それどころか異様な腹痛に襲われナースコール。

浣腸後に何も食べてないに関わらず便意が。

ここで初めて立ってトイレに向かう。尿管抜けてないので便だけ。下してしまい辛かった。

というか何度か挑戦して歩けなかったのに便意で歩けるようになるとは人間焦ると力発揮するんだなと。

スッキリしたので部屋に戻りブロッコリー少しだけ食べて、バナナは自室に残してもらった。

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その後、歩けたので尿管外してもらいお着替えもして再度トイレでおしっこチャレンジ。

尿は出たけれど、ここで猛烈な吐き気に襲われ看護師さんの介助のもと嘔吐。痛み止めの副作用らしい。

ちなみに尿管抜くときは激痛とかないけど気持ち悪い感じ。ベッドでフッて息吐いてる間に抜いてくれる。

そういえば経験者ブログにはあまり書いてなかったけど卵巣の手術でも性器出血あり。術後は勝手にナプキンされてたけど着替えの時に自分で持ってきたナプキンに替えさせられる。

でもまぁその出血より他が大変なので気になるほどじゃない。

10/7(木) 21:00 トイレと嘔吐

尿管入れてたから尿意を感じにくいらしく、寝る前にもう一度トイレ行くよう言われる。

自分で身体を起こしてみるも、また嘔吐。看護師さんに助けられながらベッドで全部出す。と言っても何も食べてないからお茶しか出ない。

その後トイレには無事行けたものの、吐き気がひどいので看護師さんに言われて痛み止めの点滴を中止。

代わりにカロナール錠剤を飲んだ。

それからは頭が結構ハッキリしていて、これまでボーっとしてたのは痛み止めのせいだったのかな?などと思う。

おかげさまで寝付けなくなったが吐き気がないのは気分が良い。

10/8(金) 6:00 また朝が来る

3時前までちょっと覚醒してたけど、なんだか久しぶりに継続的にぐっすり眠れた。

気分も前日よりずっとよく、スマホも触れるくらいまでに。

夜中にトイレ行った時、刺すような痛みがあって膀胱炎になっちゃったかも?と思ったけど朝になったら平気だったので安心。

朝の検温では37.3°、まだ少し熱っぽくて動悸があるが、自分の足でトイレは行くことも慣れてきた。でもみぞおちの気腹痛がしんどい。気腹痛ってのは手術中にお腹に入れてたガスが出てくるせいでなるんだけど(私の場合は主に肩や溝落ちだった)触ると本当にポコポコ空気が出てる感じがしてビビった。

その他、血圧測定と採血もして朝ご飯まで少し休む。

前日に中止してもらった痛み止めも少なめに再開してみた。若干気持ち悪さはあるけど横になってる分には平気かな。

7:30に出てきた朝食も、おかずだけ食べられた!普通に美味しいので完食したいのだけど、普段朝ご飯食べないのと溝落ち痛いのとで断念…。

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必死に撮ってるので写真の質はすこぶる悪い。

10/8(金) 9:00 廊下散歩

今日はたくさん歩いた方が良いと言われていたのでトイレついでに廊下をテクテク。

点滴にしがみつきながら、爺さんになったかのような足取りです。

少し歩いたら肩がめちゃ痛くなってきたので病室に戻り、PCを取り出す。そこまでは元気だったがPCのコードとか色々接続してたら疲れ果ててしまいベッドへ。まだ道のりは長い…

そういえば、術後は先生や看護師さんがやってきて「ガス(おなら)出ました?」と何度も確認される。普段から快腸の私、術後すぐからオナラもあり、今朝はお通じも。なかなか出ない人が大半らしく謎に褒められる。よくやったぞ私のお腹。

10/8(金) 12:00 昼ご飯

それからはみるみる回復。痛み止め減らしてもらってるので若干お臍が痛むものの耐えられるくらい。それより動いた時の肩の痛みがつらい。

清拭もしてもらってパジャマからパジャマに着替え。寝汗もかいてたのでスッキリ。

そして昼はビーフストロガノフ!豪華じゃん。

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昼ごはんの後はお散歩がてら売店に出向く。ナプキンが足りなくなるので買いに行ったが、棚の1番下にある…。屈む体制がまだキツい私には拷問…。なんとか手に取って買えたのでよかった。

その後疲れたのか部屋に戻って1時間ほど昼寝した。

10/8(金) 18:00 夜ご飯

今日はそれなりに動けて充実した気分。仕事で色々きてた連絡もなんとか返せた。

夜ご飯もおかずは完食!そういえば昨日残したバナナも食べた。

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同部屋の人は誕生日だったらしく、ケーキが出てたみたい。(盗み聞き)

夜はドラマやらライブ配信動画を見て過ごす。

10/9(土) 入院最終日のはず

昨晩23時ごろ就寝して6時にお目覚めという規則正しい生活。しっかり眠れた。

起きがけの痛みなどは全然ない。トイレに動いたりした時に少し痛む程度。

4人部屋のうち2人が今朝で退院したのでとても静かである。

ところで今日は土日だから看護師さんが少ないのかな?いつもより人が来ないしご飯出てくるのが心なしか遅い。(文句ではない)

なので今日は検温なし、朝昼ご飯食べて点滴とおさらばして午後はシャワーだ。

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10/9(土) 14:00 シャワーは人権

3日ぶりのシャワー!傷口が痛くないのか?と心配したものの、さらっと水がかかる分には全然平気。気持ちよくシャワーを終えられた。

久々の洗髪でサラサラになった髪、ベタつかない肌、最高の気分である。

今日はもうゆっくり過ごしつつ明日の帰り支度を進めよう。

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10/10(日) これにて完結

退院日!ラスト病院食はパン。

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そして朝から主治医の診察を受ける。

手術は無事成功、チョコレート嚢胞は骨盤にも癒着してたけどちゃんと剥がれたそう。経過も良好なので、これからは内膜症の治療のためピルを飲む。

あっという間に診察とピルの説明も終了。

ということで、晴れて帰宅だ!ちなみに日曜なので会計も後日。食い逃げみたいな気分だけど後でちゃんと払う。

本当にありがとう病院の関係者の皆さん。

日常生活での不安や緊張はまだある。家のベッドは病院みたいに角度変えて痛くない姿勢を探ったりできないし。

それでも数日ぶりとはいえ、やはり家は心地よい。病院の安心感も強いけれど。

帰って最初の食事は鮨!ありがとうスシロー。ありがとう夫。

もう腹の中におかしな血の塊が入ってないのだと思うと心が軽い。しばらくは安静にしなければいけないけど、来月には近場に旅なんかもしたい。

健康はいつだって奇跡。自分の体をまずは大切に。

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