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今この瞬間を楽しむ


決めたら行動が速い、のがわたしと夫。

先月のこと。ふと、この1年間の東京生活を経て、あまりに使う機会が減ってしまったので、もう手放してもいいんじゃないか、という流れになった。

それは、夫が大好きで大好きで、就職してからこれまで何台も乗り換えて楽しんできた「車」のことだ。

夫が大好きなのを知っていたから、まさかこんな流れになるとは思っていなかったのだけど、あっさり手放そうという話になった。

やっぱりそのくらい日本の首都東京は、公共交通機関だけで暮らせる便利な街ということなんだと思う。

わたしたちの生まれ育った田舎も、静岡の浜松、北海道の札幌、旭川と夫の転勤で暮らしてきたどの街でも、必ず車は必須の相棒だった。

だから、東京へ引っ越す際にも駐車場のある物件を見つけたのだけど、いざ暮らし始めてみたら、車を運転してマンションを出て行く方が徒歩より時間がかかる、と確信した。(まず小さな駐車場から車を出すことがひと苦労だし、わたしには狭い路地をすり抜けていく運転技術が無いとあっさり降参。)

何より、田舎と比べて維持費もバカにならないのが最後の決め手。

決断したら即行動。何件かの買取業者に見積もりを取ってもらい、1ヶ月も経たないうちに手放した。

住む環境が変われば、自分や家族にとって大切なもの、大切な価値観さえも、いとも簡単に変わってしまうものなんだな、と改めて思った。

北海道では、車中泊しながら道内を一周するぞー!くらいにハマっていたキャンプも、東京ではまったくしたいと思わなくなって、夫がコレクターのように収集したキャンプ道具も、ほとんど手放した。(商売上手な夫がメルカリでほとんど売った)

飽きっぽいと言われればそうなのかもしれないけど、転勤族って、いつも期限つきの生活だから、今この瞬間を全力で楽しもう!という熱量がどうしても強くなる気がする。

北海道では、毎週末のようにキャンプをして、お盆休みや秋の連休は、愛車のハイエースで車中泊の旅に出た。

もうキャンプしたいと思わないのは、きっと一生分のキャンプをし尽くしたんだね、とわたしたち夫婦の中での見解が一致している。

そういえば先日、たまたま仕事でお会いした、全くわたしのことを知らない方に、わたしのことを一目見るなり

「⚪︎⚪︎(名字)さんは、肌ツヤも良くて、なんか人生楽しんでるって感じがしますよねー!」

と言われて、思わず笑ってしまった。

今この瞬間を楽しむことしか考えてないことが、顔にも出ていたのか、と。

ときどき、楽観主義すぎで無計画な自分のことを、大丈夫か?と不安になることがあるのだけど、結局昔から、なんとかなってきているんだよなぁ。

わたしは運がいいな、とか、ご縁に恵まれているな、とか、人生なんとかなる!と思っているんだけど、その思い込みが良い方向に発揮されているのかな、なんて思う。

過去を悔やんでも、未来を心配しても、結局わたしたちがコントロールできるのは「今」しかないのだから。

みんな、今、にとことん全集中したら良いんじゃないかな。










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