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小説未満 新作小説創作途中中継だよ③

具体的に読者像をイメージして、その人に語り掛けるように書いたらよいよというアドバイスを読んだ。
この小説を読んでもらいたい人って誰だろう?と考えたときに一番に思いつたのは、中学生の自分自身だった。
ちょうどファンタジー小説が好きで、自分も小説書いてみたいなって思っている年頃だった。
読書で物語の世界に没頭している時間が好きで、こんな風に誰かの心を奪うような物語も自分も書けたらって思っていた。
そのアンサー物語というか、30代の私が、14歳くらいの私に向かって、「こういうファンタジーはどうかな?」って挑んでいる感じ。
こどもっぽいのはいやで、少し大人の背伸びはしたくて、でも難しすぎず、読んでいるといろんな感情が湧き上がって、考え事をしてしまうような。
そんな力のある小説を書きたい。
いま、シンプルにそう思っている。


またまた創作途中中継です。
思いつくままに物語を書いていく中で、当初想定していたよりも世界が広がっていく感じがして、そろそろきちんとプロット書かないと収集つかなそうと思って、途中まで筆を進めて、「頭の整理のための洗い出し」「ざっくり年表」、「物語として切り取る部分」を考えてみた。


書きなぐりの物語の途中、かけらの文章と、「ざっくり年表」、「物語として切り取る部分」

前回かいたのはここまで


「先日も国境近くで諍いがあったからな。大ごとにはならなかったが…」
「さようでございますか…」
「わしの代でできることはもはや限られているのかもしれんなぁ…」
グランディン王のそばで控えていたフィリッポが、国政についての込み入った話をしそうだと察して、「では、わたくしはこれにて」と言ってその場を去ろうとした。
「いや、待て。お主もこの話に関係がある。エラディンの横に座っててくれ」と引き止められて、フィリッポはエラディンの横の席に座った。
普段、そのような話をグランディン王からされることなどないのだろう。フィリッポは驚きを隠せないようで、また、落ち着かないのか足を小刻みに揺らしている。
「実は、あと数年で王の座を退こうと考えている。ワシが退くも退かないにしても、そのうちに何者かに殺されるかもしれぬしな」
「そんなことは、ありえませぬ」
「いや、ありえる。そんなことを考えるまでに、状況は深刻なのだ。たしかに国を大きくすることはできたかもしれぬ。しかし、その過程で犠牲に多くの恨みをかっている。いつ後ろから刺されるかわからぬしな」
グランディン王を、そこまで考えさせてしまうほど、自分の働きが足りなかったのかとエラディンは反省する。
「現在の務めをはたせぬわたくしは、勇者の職を辞するしかありません」
自分の職務の成果が出せなかった不甲斐なさからエラディンは、たまらず言う。
「まあ、待て、まあ、待て。結論を急ぐな。いろいろ考えたんだが、わしのこれまでのやり方で、国が長く繁栄していくとは思わない。ジャーニマー国のこれからを率いるには、わしとは異なる新たなリーダーシップが必要だと思うのだ。遅かれ早かれ、マトラッセに王位を継承することになる」
マトラッセとは、グランディン王の三番目の息子である。王位継承の順序で言えば先に候補として上がるのは1番目や2番目の息子たちであるはずだ。それなのにどうしてというエラディンの疑問を表情から読み取り、その訳を説明する。
「まあ、わしが息子たちを説得したとして、その後の兄弟間での争いが起こらないということもないとはいえないだろう。その懸念も織り込んだうえで、これからのジャーニマー国を治めていくにふさわしい器の持ち主を考えたときに浮かんだのがマトラッセだった」
「その王の意向はすでにマトラッセさまに?」
「もちろんだ。ゆくゆく後を引き継ぐことを視野にいれて、すでに内政にかかわってもらっている。そして、そのマトラッセからお主らの力を借りたいという要望がある」
「マトラッセさまが・・・わたくしに?」
 それはどういうことを意味するのだろう?
「さよう。マトラッセの力になってほしいのだ。それにあたり、エラディン、お主の言うように勇者の職は降りてもらうことにはなる」
「やはりそうなのですね・・・」
やはり、自分は勇者の職を下ろされてしまうのかとエラディンは落胆する。勇者の職を得た者がその職を下ろされる前例はなかった。
「それは、恥ずべきことだと思うかもしれない。しかし、勇者の立場ではできなかったことをお主には期待したい。元、勇者だからこそできることがあるし、またこれからを担うマトラッセの助けになってほしい。そして、フィリッポもピソ職人としての仕事以外にも担ってもらいたい役目があるのだ」
グランディン王は、エラディンに勇者職を降りることと、フィリッポに担ってほしい新たな役割があることだけを伝えて、その詳細は翌日にマトラッセに会って直接きいてほしいとだけ伝えた。

グランディン王と別れて、フィリッポの工房にもどった。寝室のベッドでは少女が眠ったままだ。
寝顔をのぞき込むと、痛みに顔をゆがめているかのような表情で眠っており、額にはうっすらと汗が光っている。タオルを少し湿らせて、汗を拭いてやった。
「苦しそうですね、病気なんでしょうか」フィリッポが心配そうに尋ねる
「いや、私も、状況がわからない。一晩眠らせてあげてこの子が目覚めたときに、何か食べさせてやろうか」
「そうですね、幸いにもここはピソ工房。ピソならいくらでもありますしね」
エラディンとフィリッポは少女の様子を少し観察してから、居間で晩酌をすることにした。
旅の様子の話と、グランディン王が語っていたことについてどう思うかについてフィリッポと語った。赤ヴァイリーの瓶が1本空くころに、ふたりとも雑魚寝で居間にて眠りについた。
眠りについてから、そこまで時間が経っていないまだ夜が明ける前に、フィリッポは起き上がり、窯の火を入れ、朝のピソづくりを始めていた

ーーーあたまの整理のためのメモーーーーー

ーーーざっくり年表ーーーーー

ーーー物語として切り取る部分をどうするか塊で検討ーーーー

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