見出し画像

“名も無き家事に気づかない”夫が当事者になったキッカケ

独身シェアハウス時代は「名も無き家事に気付かない側」だった私。

その後、結婚が決まり、夫との共同生活が始まりました。そこで一変、私が

「名も無き家事に気づく側」になってしまったのです。

お互い一人暮らしは経験済みですが、どちらかと言うと、当時は夫より私の方が気づいて先回りしてしまうようになりました。だからと言って、彼は家事をやる気が全く無い訳ではありません。

これから長く続く夫婦生活。このままだとまずい・・・

過去に"気付かない側"だった私の思考を参考に、些細な2つの変化を起こしました。きっかけはゴミ捨てです。

①一時的に先走らないようにしてみる

担当制ではなかったので、手が空いていて、気づいた人(=ほぼ当時は私)が先走ってやったり、お願いしてやってもらっていました。

まずは、「お願い」しなくてもやってもらいたかった。

なので、先走らずにゴミ捨て以外の家事をやるようにしてみました。すると、私が気づくタイミングからは、やや遅いですが(なので多少、出勤前バタつきますが)、自らゴミ捨てしてくれるようになったのです。

②お膳立てしない(自分で分からないことを調べてもらう)

それまでゴミをまとめる機会が少なかった夫は、悪気なく毎回

「なんのゴミの日だっけ?」

と私に問いかけていました。それに普通に回答したり、あやふやな曜日はスマホで調べて回答していましたが、ふと立ち止まり考えました。それからは、

「私もまだ覚えていないんだ。区の名前とゴミ回収で検索したら書いてあるから、確認してもらえる?」

と返答するようにしました。私に聞いた方が早い。でも、あえて彼にその役割もやってもらうようにしたのです。

すると・・・私が完全に各種類のゴミの回収日を記憶していないと認識し、それ以降は、自分の意思でゴミ回収日を記憶して、出すようになってくれたのです。もちろんゴミ袋セットなど一連のことまで。

祝・当事者昇格!!

私の先回りは、夫の負担になっていたかもしれない

彼も悪気は無かったのですが、私のお願いや、御膳立て無しでやると、彼がその家事を主体的に捉えてくれるようになりました。それぞれが自分からの意志を持って調べてやる方が、明らかに相互にとって気持ちの良いことがわかりました。

今振り返ると、この効果、ビジネスや子育てでも同じように言われています。

例えば、親が子どもに「〇〇しなさい」(外的要因)と言う言葉。言われないと歯磨きしない、褒めてくれないと勉強をしない・・・状況を生み出すデメリットと言われています。
反対に、誰に言われなくても、褒められなくても掃除をする、自分がやりたいから勉強するようになると、親や周りの目がなくても子どもが自走できます。自分の動機付け「内的要因」で動くことと言い、そんな状況を目指すと良いそうです。(当時の私はそんなこと知りませんでしたが)

「外的要因」はこの場合、「ゴミ捨てして」と言う私のお願いの一言。彼が言われずにやれていたゴミ捨てさえ、これで負担に感じさせてしまったかもしれません。


軌道に乗ったら、二人が先回りをしあう

その後、主体性を持って夫が家事をやれるようになる事を目指して、しばらく私は色々な家の事において先回りしないで、待ってみたり、一緒に調べてやると言うことを心がけるようにしました。
彼が、仕事をするように家事をやってくれるようになったのは、これが効いた気がしています。

そして軌道に乗ってから現在まで、お互いが”先回り”しあっている状態です。空いている時間、出来ることをやって済ましておくスタイルが出来てきました。そして、その状況に依存しすぎないことも心がけています。

もし、いつか、子どもたちが共同生活を始めて、自分ばっかり負担が偏っている・・・と悩みを抱えていそうだったら、「お互いが先回り出来る状態を目指して、一時的にあえて気が利かない状態を試してみたら?」とアドバイスしたいと思っています。

おしまい⭐︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?