見出し画像

やはりドイツリートって面白い。

無事に音楽実験会「Eine Kleine Musikchemie」が終わりました。

「シューベルトと調性」に主に焦点を当て、
調性の特性についての紙を挟んだり、曲のイメージをプログラムに載せたり、色々な試みをしてかなり手応えを感じつつ、
一点の曇りもなく楽しかったです。


家に帰ってきてから、
今回やったことにより気づいた色んな項目について書き出し、
それぞれ深めたところ、本当に沢山の気付きがありました。

自分が曲から読み取った音楽をどうやれば演奏に素直に反映できるのか、
同じ曲を抜粋してさらに深めたり、
シューマンの曲から今度は何を学んでいくのか、
子音と母音の余白の使い方の引き出しを増やしたり、
どういう表現をしていくことが良いと思うのかについても研究不足な部分もありつつ、一つ一つの要素を別々に具体的に理解してきて、
めっちゃくちゃやれることばかりでもうワクワクが止まらない。


歌以外にも、そもそも今回はFAZIOLIを使用したけれど、
ドイツリートとFAZIOLIはどこまで親和性があるのか?
作曲家によっては多分合わない可能性もあるし、
ホールの選び方も演奏家としてもっと知ることが必要だし、
どういう魅せ方を自分はしていきたいのか、
宣伝広告は誰か人を雇ってお願いする、
またはそういう団体に属するのが良いのか、
もう考えることとやれる事が沢山で、
やっとそれに気付けた事が嬉しいです。

音大時代に学びたかったけど学べなかったことを、
自分自身で進んで企画して実行して振り返ることで、
こんなに一気に気付いて学べるだなんて、初めて知りました。

当時の師匠が「一人前にもなってないのに演奏会したがる子が多いのよね」と言っていたけど、
「ただ演奏する」演奏会は確かに良くないけれど、
そこから何を学びたいかを自分なりに試行錯誤し、
何を聴いてもらうのかを考えた演奏会(私の場合は実験会)は、
0.2人前だろうが半人前だろうがどんどんやった方が良いのだと思いました。

来年の初春にまたやろうと思うので、
それまでに今回の実験会の録音を動画にしたり、
Instagramなどを使用して広告を学んだり、

演奏家、音楽家として成長する部分と
ビジネスマンとして成長する部分が、
それぞれ必要なんだと思います。

そして、改めて1人だけでは出来ることは少なくて、
みんなと一緒に進んでいくことが真の成長に繋がるんだと理解しました。

燃えてます。2023年冬。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?