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【ドキっとする歌詞】好きな歌リスト-(日食なつこ編)

初めまして。note初投稿です。
タイトルの通りに好きな歌を雑に書き並べていこうと思います。

ファンの方に多少なりとも「わかる~!」と思っていただければ幸いです。

それ以外の方にも「こういう曲があるんだなぁ。」程度でもいいので、愛する歌手のことを知っていただけるきっかけになればと。
ほーん。ちょっと聴いてみるか。」までいくと大変喜びます。

普段こういった投稿をするような趣味は無いし、読書もろくにしないし、文才も恐らくありません。語彙も貧弱。
オタクの書き連ねだと割り切って文章の下手さには目をつぶっていただければと思います。

今回は、今一番推している日食なつこさんの曲を紹介させて下さい。
最近は嵐の二宮さんが各所で激推ししていて話題にもなりましたね。


ハマったきっかけ

初めて日食なつこさんの曲を聴いたのは数年前、当時のパートナーが運転していた車内。

助手席でスマホをいじりながら適当な会話をしている中、ろくに働いていない脳に引っかかる声とメロディー。
「これ、なんて人の曲?」それがきっかけでした。

きっかけを通り過ぎて彼女の曲を聴き漁るにつれて感じるのは、歌詞に溢れる独特な感性と考えさせられる結論付け。

君が好きだよ」とか
一緒に頑張ろう」とか
押したり引いたり手を繋いだりしてくれるキャッチーなJ-POPらしさがやけに少ない。

肩にポンと手を乗せられ「で、どうする?」と、解決策を与えるでもなく去っていくような。
そんな鋭利な歌詞にドキッとさせられることが多い。

かと思いきや、儚く脆く美しい情景を切り取ったような曲もあったり。

のほほんと日常を過ごしている私が普段まったく気にせずスルーしてしまう心情や風景を書き記してくれる、そんな歌詞に惹かれてハマっていきました。

こういう曲って歌う人によっては「何言ってんだこいつ」ってスルーされがちだと思うんですよね。

でも日食なつこさんが歌うと妙な説得力が生まれる。
声に凄みがある。ピアノがその説得力を後押しする。
媚びもせず、応援歌のようで別に応援もしていない。
きっと彼女は応援歌として曲を作っていない。

ただ、聴いた私の後ろめたい部分を照らしてくる。

この人が歌うからこそ」、そんな不思議な強みも彼女の魅力だと思います。

個人的な話ですが、日食なつこさんが世代被りの大学の先輩だと知ったことで勝手に親近感を抱いたのもハマったきっかけの一つです。


好きな曲

ここから本編

今回は日食なつこさんの特に好きな歌(2023年12月時点)を5曲選出しました。

本当は歌詞のワンフレーズなりを引用しながら語りたいところですが、その辺は大人の事情でグレーな匂いがするので引用無しで書き連ねていきます。

歌詞の解釈などはあくまで私の主観です。
解釈違いや見当違いなことを書いてるかもしれません。
ご容赦ください。

ヒューマン

この人の歌で一番好きな曲。
そして最もドキッとさせられた曲。

もう辞めたい。どうして自分を人間にしたんだ。

という問いに対して、

神様はきっとお前を信じて人間という役職を与えた。周りのみんなだって私だってきっとそうだ。その通りにみんなでここまで生き延びてきた。で、君はどうする?

と、言い残す歌。

決してその先の道を示すわけではない。

周りを懐中電灯で照らして見せてあげた後、電源をオフにした状態でその懐中電灯を目の前に置いて去っていく。

そんな歌詞がたまらなく好きです。


必需品

まだ私が日食なつこさんの曲を聴き始めた程度の頃に知った曲。
その頃にたまたま友人に日食なつこさんのライブに誘われました。(蒐集行脚@岩手県公会堂)

普段ライブに参加することが無いので、1曲目の「99鬼夜行」の内臓まで響くドラムの音量に圧倒された記憶があります。

中盤のMCパートで、
「今回のアルバムは色々な物への擬態をテーマにしていますが、次の曲はある種ワタシ自身に擬態したような、思い入れ深い一曲です(確かこんなことを言っていた気が)」
といったような触れ込みの後に歌ったのがこの必需品という曲でした。

完全に初見の曲でした。
N○Kの教育番組チックな特徴的メロディーの前奏。どんな歌詞なんだろう。

『洗剤が切れた。買ってこなくちゃ。』
『歯磨き粉が切れた。買ってこなくちゃ。』
『牛乳が切れた。買ってこなくちゃ。』
僕の電池が切れた。

あっ、やられた」と思いました。
4コマ漫画の最後のコマで急に実写が写りこんだような衝撃さで、何より自分に刺さる歌詞でした。

私自身も分野は違えど、クリエイティブ職でおまんまを食べています。
そのせいか、2番の歌詞が特に響きます。

才能、買って来なくちゃなぁ…。


夕闇絵画

日食なつこさん本人が語る、この曲にまつわる話の歌詞エッセイを読んだことでハマった曲。

(日食なつこファンの方に是非読んでほしい。私はこの曲の他に、「ダム底の春」「√-1」の歌詞の印象もガラッと変わりました。)

『グレイ・オレンジ』と歌詞から始まっているけど、初見の時はなんともセピア調で霞がかっていた曲という印象でした。

メロディーは素敵なんだけど、なんとなく情景が抽象的というか。(今まで読書をしてこなかった個人の感想です)

ですがこの記事を読んで彩度が、解像度がグンと上がりました。

なんて美しい風景なんだろう。
そしてたまらなく、切ない。

見る必要がない、見たくもない、さまざまな雑景に取り囲まれながら、本当に覚えておきたい景色というものはそれでも目の奥に1枚の絵画のように強く焼き付くもの。出遭えたことはきっと幸福なのだ。たとえそれが手の届かない絵画だったとしても、この目で眺められただけで、きっと。

'夕闇絵画' Official Music Video 本人固定コメントより引用

この曲は彼女なりの「春」をつめこんだというコンセプトの「はなよど」というミニアルバムに収録されているのですが…これを春の曲として置くかね日食なつこさん。あんた最高だよ。


四十路

誰も指し示してくれない宇宙への道ならば、俺たちの手で描いて踏み進めていこうじゃないか。

日食なつこ公式サイトお知らせ『「四十路」MVドキュメンタリー公開&配信リリース決定!』本人コメント より引用

この曲、とにかく歌詞が強い。強すぎる。

日食なつこさんにしては珍しく、道なき道を進む人への応援歌。…応援歌?
「で、どうする?」なんてもんじゃない。歌詞に殴られている気持ちになります。

ちょっとでも楽する方向に顔を向けようとする自分に「違うだろ?」と諭してくる。不安定な感情を後押しするようにメロディーがどんどん盛り上がっていく。

混沌とした感情が暗闇の中で増大しつつある中、
ラスサビ前の一番の盛り上がりで

「ちゃんと怖いか?ちゃんと不安か?」

と、その感情に背後からスポットライトを当てて壁に影を映し出される。

道なき道を歩む挑戦者に贈るエールのような歌。そう、まさにエールだ。

立ちはだかる壁を越え、冒険心に突き動かされ進み続ける全ての人へ、この曲を賛同と激励の気持ちに代えて贈ります。

日食なつこ - '四十路' Official Music Video 概要欄コメントより引用

共に戦おう。戦場は違えど。


音楽のすゝめ

やられた」と思った2曲目。

日食なつこさんがとあるフェスで味わった感動をサビに込めたというこの曲。

その後、コロナ禍で不要不急のコンテンツが制限され続ける中、
「音楽を手放せるわけがねえ!」
と、再び訪れるべき夜明けに向けて立てられた1本の旗のような曲。

音楽ってこうやって楽しむべきもんだよな!というHowTo音楽な歌詞がひとつ、ふたつ…と続いていきます。

「神!」「好きすぎてしんどい!」なんて脳の溶けた現代語を使いがちで拗らせオタク気質な私には色々と刺さる歌詞です。

…なーんて油断しながら聴いてると、7つ目あたりからちょっと様子が変わり始めるんですよね~この曲。

初見の時は9つ目まで聞き終わった時点で一旦曲をストップし、音楽のすゝめの1つ目から読み直す羽目になりました。

確かに、音楽って人の命そのものなんだなって。
本人もコメントしている通り、「音楽を楽しもう」というコロナ禍を経て行き着いた決意表明のような曲ではありますが、人生賛歌のような一面もあるかと思います。

サビで何度も繰り返す「短い」というフレーズもニュアンスが変わって聴こえてきました。拗らせオタク特有の深読み考察かもしれませんが。

MVも美しくておすすめの1曲です。


終わりに。

ここまで、私の大好きな日食なつこさんの曲の中から5曲紹介させていただきました。

今回紹介した他にも、「√-1」「ダム底の春」「やえ」「vip?」、嵐の二宮さんがテレビで激推ししていた「廊下を走るな」や同じくニノさんがXで激推ししていた「開拓者」など、素晴らしい曲がたくさんあります。

日食なつこという素晴らしいアーティストがあなたの耳に届く小さなきっかけになってもらえれば幸いです。

こんな長い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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