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善玉菌が作り出す「酢酸」を摂れるKOMBUCHAがすごいって話。


最近、腸活界隈でブームになりかけている「KOMBUCHA(コンブチャ)」をご存知ですか?

昆布茶とよく間違われますが全くの別物で、腸内環境を整えるうえで必須ともいえる「酢酸」を摂れる発酵ドリンクです。(「さくさん」と読みます。)

酢酸?KOMBUCHA????
きっと今、頭の中「?」だらけですね。笑

まずはこの「酢酸」がどんな働きをしているのか、詳しく解説していきますよ〜!

酢酸の働き

酢酸は花粉症などのアレルギー症状の抑制、便秘改善、抗炎症作用、疲労回復、アルコール分解・・
いろんな作用があると話題になっていますが、身体の仕組みを勉強してきた私としては、もっと言いたいことある〜!!とやきもき。

主なキーワードは2つ。
あとでわかりやすく説明するので、今はふーんと思いながら飛ばしてね。

  • 腸のバリア機能について

  • ポリアミン


病は腸のバリア機能低下から始まる

人はたった1つの受精卵から始まり、受精卵の中でたくさん細胞分裂をして人の形となります。
このとき、1番最初に作られる器官が腸なのです。

脳が死んでも体に損傷がなければ生きていられるのは、腸が生命維持の役割を果たしているから。

「この世に脳のない生物はいても、腸のない生物はいない」というのは腸活界隈では有名な話。

さて、全生物において最も重要な器官「腸」。

ほとんどの病気・身体の不調は、この腸のバリア機能が壊れることから始まります。


腸は2重のバリアで護ってくれてる

腸は、私たちが食べた食物の消化と分解の他に、さまざまな病原体や異物に晒される場所でもあります。

なので、敵と戦うための免疫細胞が1番密集してる器官でもあるんですね。

さて、そんなセキュリティー万全な腸の中身をのぞいてみると・・・

第1のバリア、ムチン層。

ムチンと呼ばれるネバ〜ッとした物質が腸壁を覆っています。(腸壁以外にも、鼻腔や目の粘膜も)

これは、ウイルスや異物が腸壁にくっつかないように、ジェルのような物質にくるんでガードしてくれてるわけです。

しかしこのムチンは、加齢や添加物の摂取、腸内環境の乱れによって分泌が減っちゃうんですね。
(意外ともろいやんけぇ・・)

※全ての添加物でムチンが減少するわけではありません。
一部の添加物によるムチン減少が2015年の研究結果で報告されています。なのでわかったのはわりと最近なんですね。

ちなみに便秘の人の殆どがムチン不足と言われています。また、ムチンは目の粘膜や鼻腔にもありますので、分泌が減ると、ドライアイや喉の渇きにも影響してきます。

なんだか最近、目が乾燥すると思っていたらムチンが減っていたのね・・・なんて人は花粉症の一歩手前かもしれません。

第2のバリア「タイトジャンクション」

腸壁の細胞と細胞をミチッと繋ぐ役割をしている「タイトジャンクション」です。

ムチンの分泌が減り、普段は接触することの少ない病原体や異物が腸壁に直に接触するようになると、もちろん大火事です。

しかしなんとか持ち堪えるタイトジャンクション。

そこへ追い討ちをかけるのが、小麦に含まれる「グルテン」、牛乳に含まれる「カゼイン」、コーヒーに含まれる「カフェイン」たちです。

これらはなんと、タイトジャンクションを緩めてしまう作用があるんですね。(やめてぇ〜〜)


タイトジャンクションが緩むと、腸に穴が空いている状態に。本来身体の中に入ってはいけない異物がじゃんじゃん入りこみます。
(これをリーキーガット症候群といいます)

これにより、アレルギーを発症しやすくなったり、異物が血液にのって全身を駆け巡り、身体中あちこちで炎症が起き、病気へとつながっていくわけです。

目のタイトジャンクションが壊れれば花粉症や緑内障に、皮膚なら手湿疹やアトピー性皮膚炎に、脳なら認知症に、子宮なら不妊症に繋がるとの研究結果が報告されています。(こわい!)


さぁ、このバリア修復したいですよね?

腸のバリアを修復するために必要なモノは?

第1バリアのムチン
第2バリアのタイトジャンクション。
修復するために何が必要なのでしょうか?

実はまだ研究段階で、明確な情報はありません。

ですが、このバリア修復には乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が作り出す「代謝産物」がキーになっているのではないかと研究が進められており、いくつか論文も出ています。

この代謝産物が具体的に何かと言うと、短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸菌、プロピオン酸)やアミノ酸、ビタミン、ポリフェノールなどです。

↑酢酸が出てきましたね!

マウスを使った実験では、酪酸や酢酸の働きによってムチンの分泌が増えたり、細胞の代謝がUPすることでタイトジャンクションの修復がみられたそうです。

ただこれはあくまで、マウスを使った実験であり人の生活環境化ではありません。

冒頭でも述べた通り、バリア機能の低下は食生活の乱れや加齢から起きるものなので、食生活の改善なしには健康は得られないと私は思っています。

「ポリアミン」が裏で糸を引いている!?

ポリアミン・・・?
初めて聞く方も多いのではないでしょうか。

ポリアミンは、全ての生物、食物に含まれています。もちろん人間の身体にも。
細胞分裂する際に生まれる物質だからです。

ポリアミンの説明はめちゃくちゃ難しいので簡単に書きますと・・・

人間界でいう、お掃除ロボットルンバです。笑

人間が欲望のままに美味しい物を食べている間、実は身体の中では、細胞はどんどん汚れて劣化しています。

その汚れた細胞をせっせと綺麗にして、細胞が元気に働けるようにしてくれてるのがポリアミンちゃんなのです。

健気すぎる・・・まるでシンデレラ(T_T)

ですがこのポリアミンにももちろん寿命があり、体内のポリアミンは年をとるにつれて減少し、中年期になると1/10にまで減ってしまいます。

ポリアミンが減り、お掃除が行き届かなくなると・・もちろん身体の中はゴミ屋敷に。

細胞が正常に動けなくなることで太りやすくなったり、糖尿病、高血圧、ガンetc...様々な病気へと繋がっていくわけです。

ですが幸いにも、全ての生物、食物にポリアミンが含まれているため、食事から摂取することができます。

特に多く含まれるのは、発酵食品。
微生物たちが細胞分裂を繰り返しているため、ポリアミンが豊富に含まれているんですね!

ただ、これで若い頃のようになんでも食べてOK!という訳ではありません。1/10にまで減ったポリアミンを食物から補えるほど摂取することはできませんからね!

普段から正しい食生活、生活習慣が基盤にあってこその健康食品ということを忘れずに♡

発酵食品の中でもコレがすごい!

さて、そんなこんなで身体の仕組みをわかっていただけたでしょうか?
ココからが本題です。笑

先程、腸のバリア機能を修復するためには、現在明確な方法は確立されていないものの、腸内の善玉菌が作り出す「代謝産物」が重要という研究結果が出ているとお話しましたね。

この代謝産物には、鎖脂肪酸(酢酸、酪酸菌、プロピオン酸)やアミノ酸、ビタミン、ポリフェノールなどがあります。

で、KOMBUCHAはというと、酢酸、アミノ酸、ビタミン、ポリフェノールが含まれているんです。(すげぇい!)

つまりは、善玉菌が代謝した産物をまるっと飲めちゃうわけです。
言わば、天然のバイオジェニックス!

巷では「乳酸菌生産物質」という名前でこれらを含んだサプリが販売されているわけですが、それの自然食品ver.と言ったところでしょうか。

サプリのように高濃度ではありませんが、身体にとって嬉しい成分なのは間違いありません。

※バイオジェニックスとは、腸内細菌が生み出す代謝産物を摂取すること。

ちなみに、この酢酸を含む食品は他にもバルサミコ酢や黒酢などのお酢がメインです。
(KOMBUCHAをめちゃくちゃ発酵させるとお酢になります。)


それともう一つ。
短鎖脂肪酸の中の「酪酸菌」は、ぬか漬けにたいへん多く含まれています。
こちらも天然のバイオジェニックスと言えますね!

巷では空前の麹ブームですが、私のイチオシは短鎖脂肪酸である酢酸とポリアミンがたっぷり含まれた、KOMBUCHA!ついでに酪酸が含まれるぬか漬けも!笑


お家で簡単に作れる自家製KOMBUCHAワークショップ

さて、最後にちょこっとだけ。

記事を書いている私、パーソナル腸活アドバイザーのまいちぃによるKOMBUCHAワークショップのお知らせです。

腸活をする上でとっても嬉しいものがたくさん入ってるKOMBUCHAですが、実はお家で簡単に作れちゃいます。(゚ω゚)わぉ

材料はとってもシンプル。
茶葉、お砂糖、酵母菌の3つだけ。
しかも、半永久的に作れちゃいます♡
なんてコスパの良い♡

工程も至ってシンプル。
難しいことは特にないのですが・・・
元気な酵母菌を使わなければ、美味しいKOMBUCHAを作ることができません(T_T)

元気のないまま作ると、ほんとにただ酸っぱいだけのKOMBUCHAになってしまい、飲むのが辛くなる人もいるほど。笑

私の講座では、「自家製コンブチャマイスター」の資格を取得し、発酵理論からみっちり学んだ知識を活かして、元気な酵母菌を使ってワークショップを開催させていただきます♡


基本的にはオンラインにて、エリアによっては対面も可能です。

料金等は現在設定中ですので、情報のリリースまでお待ちください。


KOMBUCHAのワークショップが気になった方は、まいちぃのInstagramをチェックしてね♡

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