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オットのこと

※この投稿は、インスタグラム
@mai_phytotherapy と連動しています


この前オットと仕事の話をしていた

「簡単なプロジェクトがきたら、2pmにタイムアウトできるから嬉しい。難しいプロジェクトがきたら、学べるから嬉しい。結局いつもどんな時も嬉しいんだよね」(ニュアンス)と言っていて、ほぇ〜!と感心した

また別の日。在宅勤務をしているとあるあるなのだけれど、同じ部屋にいてイヤホンなし、要するに、会議内容も全部聞こえてしまうことがある。この日は明らかに やらかしてしまった、と私なら自分でジャッジする会議の後、彼の反応がおもしろかった

全く抗うことなく、素直に自分の至らなかったところは認め、改善することにエネルギーを注ぐ。そしてこんな状況でも、ユーモアを交えながら自分の良い点もしっかり見つけ、認めていた

これを自然にやっている彼を目の当たりにしたとき、ブレイン・プログラミングという本の言葉が浮かんだ

「何をやってもうまくいく人には、どこの国の人であろうと一つの共通点がある。困ったことが起こっても、おもしろおかしい面を見つけ出すコツを身につけている」

本当にそうだと思う

2年前オットは、日本語は挨拶程度、ほとんど話せない状態で、私と日本で住むために移住してきてくれた

憧れの会社でのインベストメントバンカーのキャリアを捨て、1年間だけ日本の語学学校で学び、仕事を見つける計画で。

「希望の仕事にアクセプトされなかったら、コンビニでも何でも働いて、日本で一緒に暮らせる方法を探すつもりだった。期限は1年。覚悟を決めるため、貯金から毎月最低限暮らせるお金×1年分のみ引き出して、来日した」と仕事を掴んだ後に話してくれた

そんな彼は語学学校在籍中、希望の会社を受験する前、学校などで紹介された色んな職種にアプライし、その全部の仕事に落ちていた

そこには駐車場の管理係さんや、自動販売機の飲み物を補充するトラック運転手さんなどを含んでいる。もちろん日本語能力不足が主な要因なのだけれど、今だから分かるのは、きっとアプライした会社のなかには彼にとっての居場所はなかったからだ

落ち続ける状況のなかでも、彼は毎日楽しみながら前だけを向いてトライしていて、私は不安になった時期もあったけれど、この頃はなぜだか信頼しきっていたことを覚えています

結局彼は希望の金融業界を自分で受け始めた後、覚悟を決めた期限=来日してちょうど1年になる数日前に、ヘッドハンターの方が紹介してくれた第一志望の会社で金融コンサルタントのポジションを掴みます

合格通知がくる1日前、もちろん母国の貯金から送金すれば良いのだけれど、日本にあるお金は2万円だったそう。1年で決めきると覚悟を決めていた彼は、これが最後のチャンス‥と祈っていたと合格した後に聞きました(実際その後、送金手続きを調べて慌てます笑)

この世界では覚悟を決めた人にパワーをおくってくれるもの。人には居場所がある。いまの場所が違っても誰しも輝ける場所はあること

わたしにとっても、それを強烈に実感した出来事でした

もちろん後から考えると、様々な運も重なってのことでした

コロナ禍が始まったばかりで、やっと来日できるようになった外国人は学校などに所属している人だけ、意図せずライバルが少なかったこと

合格した会社は海外案件が多く、金融の知識や外国語能力を評価し、日本語能力は大目にみてくれたこと

そして、たまたま第一志望の会社はインドネシア案件が多い会社で、インドネシア人が欲しかったらしいこと‥

でもそれも、どんなに周りの人に「コロナがおさまってからにしたら?」「仕事のキャリアを捨てるなんて」と言われても(私もどちらかというと当時はそちら側だった)、自分で決断して覚悟を決めた彼だからこそ巡ってきた運だったんだな、と感じています

この場合、彼の能力はわかりやすいものだったけど、わたしのまだ見ぬ才能もなんだか咲く場所があるんだと信じられる

つい最近、彼が日本で仕事をし始めて1年記念をお祝いしました。日本語は彼にとって第4ヶ国語。2ヶ国語目ならまだしも、使いにくいったら、ありゃしないよね。いまも勉強中だけど本当に尊敬しています

仕事はM&A案件ばかりで私には分からないけれど、最近アフリカのPJ Save the beesが一つ入って、私はここぞとばかりに、なぜミツバチが大切なのかを語りました。彼にできる方法で貢献してるんだなと実感して嬉しくなった出来事です

自然の摂理や法則

私も色んなことを手放して自分に還るなかで、起きた出来事を意識的にそう捉える余裕や気づける余白があることも 一つの理由だと思うけれど、実感する場面も増えてきました

本などを読んで、頭で理解しているのとは違う。出会う経緯からまるっと7年経った今に至るまで、目の前でそう理解せざるを得ない出来事をどんどん起こしてくれる頼もしいオット。これを自然にやってるからすごい

大学生だった私達、月日が経ち、いまもこうして一緒にいれることに感謝します。私たち7年記念日おめでとう!7年を振り返って書いたジャーナル、そのままにInstagramとnoteに

.. Mai(My) little laboratory
わたしのちいさな実験室

instagram @mai_phytotherapy


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