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「できた!」 だけが学びなのか? : 入学式で学んだこと・気づけたこと。

【 学校をつくるプロジェクト No.6 】

こんにちは!
気づいたら、前のコラムから1ヶ月ほどが過ぎてました。

来週で息子は7ヶ月。
食べるの大好き!
体重はもうすぐ10kgの大台.... そりゃ重いわ〜

おすわりだって上手にできるように!
(なぜか片足を上げて、新幹線の座席に座っている 笑)

こどもは成長していますが、母はというと.....

1月は、おっぱいが足りなかったのか、夜 2時間おきに起きるようになりヘロヘロ。
睡眠不足からくる疲労?ボケ?で、
「自分ってこんなにできない人だったけ...?」と落ち込む日々。
「こんなはずじゃなかった〜」と何度も失敗に凹み、涙も流して食いしばって過ごした思い出の1ヶ月。

2月の頭に卒乳をしたら(助産師で卒乳ケアも完了)、一気に思考がクリアになりました!!!!!!

しかも、息子もまるで飲んでいなかったかのようにあっけなく愛着がなくなるという...笑

お互いにいいやめ時だったな〜、と息子の自立を喜んでおります。

さて、前置きが長くなりましたが、10月からはじまったこのアールサン小学校入学式、無事に?!終了しましたので、今日はそのレポートをお届けします!

実は、やること盛りだくさんのイベント準備。

こちらは前日に姉妹で最終リハーサルの様子。

しっかりものの姉が確認しながら進めていました。

校長の挨拶も、しっかり練習♪

そして当日....

「10時から?!早いよーーーーー!」と朝起きるのが苦手な文句タレだった校長もしっかり集合し、準備開始(笑)

会場の装飾
受付のリスト準備
おやつと飲み物のチェック
机の配置確認
マイクチェックに、スクリーンチェック などなど

たかがイベント、されどイベント。

「あー、これもやってない!」「時間ない!大変だ、急ごう!」と、イベントを1回するにも様々な準備があることをしっかりと経験していました。

名札をどうやって作るかという細かな部分まで話し合う姉妹。
真剣な顔つきですね!
(髪型は相談して同じにしたそう!仲良し姉妹♡)

準備を終え、近所のうどん屋さんでお昼休憩〜
(校長、さっきの真剣な顔つきとは真逆です 笑)

いよいよ、入学式がはじまる。

さてさて、そうこうしているうちにオープンの時間。
同時にたくさんの人が入って来てくださいました。

受付は姉が行い、校長は名札係。
はじめて会うお友達にも名前を聞き、一生懸命に名前を書いていました。

普段はちょっぴり恥ずかしがり屋な彼女ですが、「自分で聞いて、書く」と任務をしっかりとこなしていました。これだけでも立派な成長ポイント!

気がつくと、関係者含み 総勢30人以上の人が!
(兵庫県以外は、大阪や愛知、さらには東京から見に来てくださった方も!ありがたい)

いよいよ、アールサン小学校 入学式 プログラムのはじまりです!

司会の姉が挨拶をし、いきなりはじまったのは.....

①みんなでダンス

「振りはこの動画を見てください!」って、無茶振り〜〜〜〜(笑)

真ん中でブレイクダンスまで披露してくれたノリノリの男の子のおかげで場が盛り上がり、大人も本気で踊っていました♪

大人もこどもも、笑顔いっぱいのスタートです!

② アールサン小学校の先生紹介・挨拶

先生たちはこの街に住む・関係している大人とこどもたち。

校長がその先生の好きなことをもとに、教科割りを決めました。
またこれが、決めるのが早かった、早かった!
日々の中にある情報をしっかりキャッチしているな〜と関心。

写真好きのものがたり作家は国語
絵を描くのが好きな19才女子と廃材工作好きなパパは図工
体を動かすのが好きなママと身体能力が高すぎる2年生は体育
英語が上手な赤鬼は英語
ギター大好きな若者とピアノ好きの姉は音楽
r3から徒歩1分のところに家があるスケボー好きは保健室の先生
猫好きはいきもの係

身近にいる大人って、こんなにいろんな ”好き” を持っている。

きっとこの小学校、関わる人が増えて行くことで、もっともっといろんな好きを持った先生が増えていくんだろうなと思っています。
私はひそかに、
誰かの”好き”に出会うことで、自分の”好き”を見つけてほしい
と願っています。

もちろん、大人だけじゃなくて、こどもだって先生になれる。

アールサン小学校は、大人もこどももどちらも先生ができて、学ぶこともできるのが特徴です!

つぎはいよいよ、校長の挨拶。

思わぬアクシデントが発生.... 

と思いきや........
ドン!!!!!!!!  と大きな音。

見ると、先生紹介を嬉しそうに見ていた校長が椅子から転倒。
スネを打ったようで泣いている。

......... 動こうとしない。

次は、校長の出番。

................  

姉:「次は、みんなの自己紹介です」
と様子を把握した姉は、機転をきかせて、1つ飛ばしてアナウンス。
(校長が一度泣いたら、立ち直るまでにとっても時間がかかるのを知っている)

④みんなのじこしょうかい(きてくれたひと)
⑤みんなでパーティー(おかし)
とプログラムは続いていきます。

校長はというと....
まだ顔を隠して、知り合いのお姉ちゃんに抱っこされてしくしくと泣いています。

⑥たからさがし
会場に隠された小さな黄色いアヒル 3つを探すゲーム

丸見えだったけど、最後まで気づかれなかったアヒルを見つけた時の1枚。
(天井から吊るされた リユースびんを利用したライトの中:パパ作)

そして、手前には、パパに抱かれる校長。ようやく笑顔もみられました。

⑦校歌を歌う

(こちらは、作った当時の写真)

さて、いよいよ終わりに向かう中、彼女はというと....
なんと、トイレにこもっていました。

小さな心の、大きな葛藤。

ここまで準備して来る中で、彼女がいざという時に逃げてしまうところがあるなと気づいた私。

きっかけは私との会話ではありましたが、自分で言い出したこのプロジェクト。
その中で1つだけ、彼女と約束をしていました。

「校長のあいさつ」は頑張ろうねと。
本番で ”できた!” という経験で、自信をつけてほしいなと個人的に願ってのことでした。

カンペも用意して、事前の準備でもバッチリ言うことができたし、よし、いけそうだ!と踏んでいましたが、転倒して泣いてから立ち直れない校長。

約束したし、ひっぱり出すべきか....と、転倒を見てから最後まで、私自身もなんども声をかけに言ったりと、葛藤しました。

でも、同じように、彼女も葛藤していたことでしょう。

どんなことを1時間半も考えていたのか私にはわかりませんが、自分が言い出した企画でこんなに人が集まった様子を見て、いろんな気持ちになっていたんだろうと予想します。

大人だって自分でイベントを企画したことがある人ばかりではない世の中で、自分の言ったことが形になっちゃったら、嬉しさや楽しさの反面、怖さにも襲われることもあるでしょう。
(私だってasobi基地や会社を初めたときは、そう思ったこともありました。)

きっとまだまだ小さな心で、大きな何かを感じていたのだと思います。
その大きな何かの名前がわかっているのか、わかってないのか、それも私にはわかりませんが、小さな彼女の中に『何らかの新しい気持ちや経験』が生まれていたんだろうなと思うんです。

(これまでのいろんな写真。見直して見たら、顔つきがこの3ヶ月で変わった気がします^^)

今までのいろんなプロセスを思い浮かべながら、私はこのまま終わる結論を出し、司会の姉に伝えました。

できなかった、ということの価値。

「挨拶できなかったけど、きっといろんなこと感じているよ」
「できなかったことって、実は大きな学びやね」
「この企画をここまで決めて来たことがすごいよ!」
「自分の言ったことが形になってしまったっていう責任もきっと感じているよね」
「これからが楽しみだね」

これらは、彼女のことを知っているアールサン小学校の先生たちからでた言葉。

できなかったことをこんな風に受け入れる懐の深さがある大人たちの存在。
なんて素敵な仲間たちなのだろうと改めて感動してしまいました。

これは前々から感じていたことなのですが、この人たちといると私自身も失敗を恐れなくていいし、助けてって言うことができてしまう。
(だからこそ、私自身が素でいられて、とってもありがたい。きっとこの街に寄り付く大人たちもそんなことを感じてるんじゃないかなと思う。)

何かができなくても、「おもろいで!」「よーやったな!」と褒めてくれる大人たちがいて、落ち込んでいると誰かが声をかけてくれる。
**
さらに、1人だけじゃなくて、何人もいる。**

いろんな大人の”好き”に出会えて、
自分をまるごと受け入れてくれる大人たちがいっぱいいる。

これって、こどもが育つ環境としてもっとも大事だと思うし、
さらには、学校だけじゃなくて、どこでも作れる環境だと思うんです。

きっとそんな場所では、たくさんのチャレンジが生まれる。
大人だってチャレンジして失敗する姿があることをこどもたちも知る。

そうなると、こどもたちだって概念にとらわれず、自由にいろんなチャレンジができる。
たとえうまくいかなかったとしても、その経験も糧になり、その子自身の成長につながっていく。

そしてもちろん、学校に行っているとか、行っていないとか関係なく!

(入学式前の写真)

うまくできようが、できまいが、どんなことだって立派な経験。
きっといつの日かなにかの役に立つだろうな。

今回は校長から、この街の懐の大きさや私がなぜこの場所を選んだのかという、これまでうまく言語化できなかった気づきを教えてもらえました。

私自身もこのプロジェクトでいろんな ”好き” に出会い、経験して、成長させてもらおうと思います!

こちらは放課後の様子。

入学式では新しい仲間も増えて、
これから大人もこどもも、みんなで成長していけそうです♪

来てくださった方、本当にありがとうございました!
(なんと、区長も本当に駆けつけてくださいました!)

後日談として。

2日後、r3に行ってみると、校長がいました。

でも、いつもと空気が明らかに私への距離感が違う.....

きっと約束したのにできなくって、気まずかったんでしょう。

攻めずにも「舞ちゃんは話してほしかったな〜」と思ったことは伝え、その後もやりとり。
もし、できなかったとしてもチャンスは作っていきたいなと思ったので、「毎月の授業で朝の挨拶をする」というのを2人で約束したのでした。

いつかできる日はくるのでしょうか?!

これからの予定:
さて、今日は図工の授業で、馬とのふれあい&淡路島で公園作り。

私はお留守番しているのですが、どんな写真やレポートがアップされるのか楽しみです♪

3月は、国語の授業で、六間道でカメラと言葉遊び。

3/9(日)10:00〜12:00
” しあわせ ” って何だろう? 〜 写真とことばを使って表現してみよう! 〜

https://www.facebook.com/events/355843581930631

4月:春の遠足(王子動物園)
5月:体育
6月:水族館
7月:海
8月:BBQ+校長の誕生日会
9月:運動会
10月:鷹取山 山登り& ハロウィン
11月:英語
12月:音楽&クリスマス会   と続きます!

日程が決まり次第、お知らせしますのでお楽しみに♪

おまけ:
ちなみにお姉ちゃんの方とは「リトルマーメイド」を一緒に見に行ったり、お出かけしたり、我が子の子守り中におしゃべりしながら彼女の好きを探求中!