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経験したからわかってくれるだろう、はない

みなさまこんにちは、彰子(しょうし)です。
今日の東京も気持ちの良い秋晴れが広がっています。
街路樹には所々色づき始めた箇所もあり、季節の移ろいを感じます。

今日も例の感染症についての気付きを綴っていこうと思います。

私が感染したのは10月後半。
日本全体の流れとしては、感染のピークは落ち着き、全国的に旅行や娯楽を楽しみ、
経済を復活させよう・・という頃した。
一方、感染者が微増しているため、第8波を危惧する声も聞こえていました。

私の周りでは夏の第7波に感染された方が多く、
私が感染した時点では、すでに多くの感染経験者の「先輩方」がいらっしゃいました。

その方々に話を聞くと、みなさん、症状の種類も程度も本当に様々。
一人として同じ症状の方はいらっしゃらない。

それ故に、悲しい思いも経験しました。

私は嗅覚味覚障害に加え、
長引く咳とそれによる酸欠で息苦しく、
常に頭がぼんやりとしています。
酸素飽和度は正常下限ですが、常に過呼吸の感覚でずっと息苦しい。

一方、それを身近な罹患歴のある人に伝えても、
その人が味覚嗅覚障害もなく、咳の症状もなかった場合、
私の苦しみはわからないんですね。
そして、自分の経験した症状だけで、判断しようとする。
「大げさなことを言って」と嘲笑いを受ける。
感染での苦しみに加えて、伝わらない苦しさも味わう。
もう、何重に苦しめばいいんだろう、と悲しくなりました。
つまり、罹患歴があるからわかってくれるだろう、という淡い期待を持ってはならない、と痛感しました

これはこの感染症に限らず、他のどんな経験に対しても同じことが言えます。
例えば、離婚をするかどうかで悩んでいる人が相談者を探している場合、
離婚を経験した人に話を聞いたからといって、参考になることもあれば、全くならないこともある。
逆に、離婚を経験していない人でも、
「離婚された方の心境を想像しよう、少しでも辛さをわかりたい」という気持ちがあれば、
経験者以上の共感力を示し、相談を受け止めることができるかもしれない。

考えてみれば当たり前のことなのですが、
生活していると、案外忘れがちになってしまうもの。
経験しているからわかってくれるだろう、は、空想にすぎず、
その経験だけを頼りに相談すると、自分が傷つくことにもなりかねない

頼れる相談者を見つけるポイントは、
相談者に想像力と共感力があるか、
ということ。

敢えて感染症の話題に絡めることはなかったのかもしれませんが、
ちょうどタイムリーな気づきだったため、シェアしました。

私も今後占星術師として活動する際にはより多くの方の悩みや不安に寄り添えるよう、
想像力を働かせ、一つの悩みにもその方の背景や悩みの程度を慎重にヒアリングし、
共感力をあげていこうと決心しました。

皆様も誰かに悩みを相談されたときには、
ご自身の経験だけで物事を判断しないよう、想像力を働かせ、その方に寄り添ってみてくださいね。

明日からはこの時期らしい寒さになるようです。
気温差に留意しつつ、今日も良い一日をお過ごしください。

彰子(しょうし)

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