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【妄想】コード・ブルー3rd登坂救命センターver.

コンコース

   永瀬・月下・十影が走って現着。
消防隊員「重傷者はここまで上げられません、線路内にいます。」
永瀬「分かりました。」
   永瀬が線路へ向かい、月下と十影も付いていく。

線路

永瀬「神木さん⁉」
神木「うちにも出動要請が来た。レスキューの救助と並行して治療している。思い知らせてやるよ。業界ナンバー1は、俺だ。」

トリアージセンター

大河「あぁ、あぁ」
   大河、オロオロしている。
   藤原・黒須が現着。
大河「藤原、黒須……!」
藤原「救命率ナンバー1の私が、必要だろうと思いましてね。」
黒須「俺は成績上げなきゃ食べていけないですから。」
大河「ありがとうぅぅぅ助かるぅぅぅ……!」
   消防隊長がやってくる。
消防隊長「局所災害時の対応マニュアル通り、登坂の先生に医療指揮をお願いします。」
大河「おう、この昭和の男、大河真澄にお任せあれ!
大河「赤タグはウチ、黄色と緑はミネルヴァ。バイタルの変化に注意しろ! お~い、全員気合い入れてやれよ~!」


二次崩落が起こる――


線路

神木「君、名前は?」
翔「中村翔」
神木「良い名前だな、足が速そうだ。ねえ、それ、見せてくれる?」
   翔、地図を渡す。
神木「翔くん、数はいくつまで数えられる?」
翔「1000」
神木「すごいな! いいか? この道をずっと歩くんだ。一歩ごとに、1数えながら。1000までを2回だ。そしたら、誰か大人がいる。」
翔「でも、真っ暗だよ?」
神木「これ、あげる。小さくて悪いな。」
   翔、歩きだす。
神木「そうだ、その調子……」

コンコース

   患者を担架に乗せて永瀬・月下・十影が線路から上がってくる。
   桐山、処置中。
永瀬「骨盤骨折で赤タグです。土砂が入ってしまったので洗浄するように伝えてください。」
   患者を消防隊員に引き渡す。
桐山「永瀬、手を貸せ。」
永瀬「桐山……!」←次の月下と同時
月下「桐山さん!」
桐山「勘違いするな。俺は俺の仕事をしに来ただけだ。」
   永瀬、桐山と一緒に処置する。
   月下、別の重傷者に声をかけ始める。
   翔、泥まみれになって歩いている。
十影「ん?」
   十影、翔に駆け寄る。
十影「大丈夫? 下から来たの?」
   翔、うなずく。
十影「それ、ちょっと見せてくれる?」
   ペンライトを受け取り「KAMIKI」の文字を見る。
十影「これ、どうした⁉」
翔「助けてくれた先生がくれた。先生、埋まってる……!」

トリアージセンター

   月下、花澤が慌ててバッグを準備しているところを見て話しかける。
月下「花澤さん?」
花澤「こっちも登坂さんにお願いしていいですか?」
   永瀬、処置の手を止めて顔を上げる。
   桐山、意に介さず処置を続ける。
永瀬「月下、どうした?」
花澤「神木さんが、崩落で生き埋めに……!」
月下「私も手伝います。ほら、十影くんも。」
永瀬「お前らみたいなヒヨッコにできることなんか……」
   永瀬に風が吹く。
永瀬「……はこっちにあるんだよ! お前らはここの患者を診ろ!」
月下「でも、神木さんは今、苦しんでいるんですよ⁉ 今こそペイシェントファーストじゃないですか!」
永瀬「そうだ! だからお前はここに居ろ!」
永瀬「藤原も黒須も、線路内で身動きが取れなくなった。今お前がここを離れたら、ここにいる重傷者や、十影でも処置できる人たちはどうする?」
永瀬「桐山、花澤さん、月下、十影。ここは任せる。部長の指揮に従え。誰にでもできることじゃない、お前らだから頼めるんだ。そもそも、神木さんはどうせ、俺と競争したくて線路に降りたんだろ。俺が行かなくて、誰が行くんだよ!」

線路

神木「まさか、永瀬に治療されることになるとはな。」
   永瀬、不安げ。
神木「永瀬、お前は俺に教わっても救命率トップにはなれなかった。必ず復帰して、またお前の顔を踏みつけてやる。」
   神木、永瀬に向かってほほ笑む。
   永瀬も神木に向かってにこっとする。




登坂救命センターとミネルヴァ救命センター、でした。笑笑


画像引用元
https://twitter.com/code_blue2017/status/909775035128152069?s=20


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