見出し画像

傾聴ショック

昨日は傾聴ワークの会というのに参加した。
コーチングで聞くことの大切さは学び、実感しているけれど、「傾聴」というものに特化したものに参加したことはなかった。
たまたまFacebookのコーチング関連のコミュニティでで見つけ、申し込んだ。

10人ほどの参加者で初めましての方ばかりの会。
でもやはりコーチングを学んでいる方がそれなりにいらしたり、傾聴に興味を持っていらしているだけあって、みなさんとても心地よい方ばかりだった。

二人一組になってワークをしたのだが、傾聴だけに言葉を挟まずただただ聞くというのがルール。
「うんうん」は大丈夫。でも「そうなんですか」「なるほど」など言葉になるものはNGとのこと。

持ち時間7,8分ずつ、まず私は話す人からやってみた。
テーマは最近、モヤモヤしていること、困っていること。
Zoomを通して、初対面の人に話すのはなかなかやりにくい。
しかもたいてい私は考える時に目が宙を泳ぐので、相手の人の顔をあまりちゃんと見れない。
それでもって相手の方は頷いているだけなので、独り言を言っているような感覚になる。

実はこれ、普段のコーチング中にも割とある。
私は内省、着想が高く、自分の中で話しながら、ドンドン広げてしまうところがあるので、コーチの方が合いの手を入れずらくなりがちで、一人話し続ける形になってしまう。さすがに一人で話し続けると少し不安になる。でもそれでも話が止まらなくて続けてしまう形になってしまったりする。

今回はさすがに止まらないというわけではなく、ただ一人で話す状況に少し戸惑いながら、自分なりに短い時間内でもどこかになんらか着地しようとした。

そして私が聞き役に回った時。
私は、うんうんと頷いて聞く。
聞いていることを相手に伝えたいから、頭を大きく振り、顔でのリアクションをし、なるべく「うん」というのも聞こえるように出す。
ルールだからそうするのだけど、実際は「そうなんですかー」とか「すごいですねー」とか言いたくてたまらない。
もっと相づちを打った方が、相手の話が進めやすいような気がしてしまう。
そんな不完全燃焼感で終わる。

この傾聴ワークを終えてのみんなでシェアタイム。
それぞれがどんな感じだったかをシェアする。
すると、言葉を挟まずただ「うんうん」と頷くだけでも、心が通じ合ったようだったり、きちんと共感できたり、ほとんどの人がとても良かったと言う。

私は率直に自分の感想を述べた。
話す側の時は、戸惑いがありやりにくい感じはあったけど、ただ強いて言えば、自分自身のことを第三者的に客観視できたような気はした。
でも聞くときは、もっと積極的に聞きたかった。質問は挟むのはグッとこらえる、それはした方が良いのだろうけど、もう少し合いの手は入れたかった。

でもペアの方は自分の話に集中できて、意見を挟まれないのは、とても良かったと、やはり満足そうに言う。
ファシリテーターの方がその相手の方に、もし「そうなんですかー」とか入っていたらどうでしたか?と聞くと、
「あー、もしかしたら相手の反応に影響されて思っていたのと違う方に行ってしまったり、本当には自分の話に集中できなかったかもしれないですね」とのこと。

「そうなんだーー」
カルチャーショックだった。
私以外の人はみんな良かったと言っていた。
私だけちょっとモヤモヤしたようだ。

私が思っている以上に、相づちというのは相手の思考を邪魔するものなのかもしれない。
正直、私は勝手に自分の相づちが、良いものだと思っていた。
いいリアクションをちゃんとしていると思っていたけれど、それは独りよがりだったのかもしれない。
反省。。。

相づちについて改めて考えるとてもいい機会になった。
こんなことでもなければ、もう全く疑うことなく、積極的相づちを私は打ち続けている。それが私には普通で心地よい状態だったのだ。

思い込みって怖い。
もちろん積極的相づちだって上手くいくこと、良いこともいっぱいあるような気もする。
でもそれだけじゃない。
もっと傾聴に徹底するというのがいい場合が間違いなくある。
というか、そちらの方がよっぽど良いのかもしれない。

話を聞くって本当に奥が深い。
有難い経験が出来たことに感謝だ。

しばらく頑張ってこの「傾聴」スタイルで人の話を聞くことに努めてみよう。
これまでの自分の長年のクセというのがあるだけに、ストレスにも感じそうだが、せっかくのこの経験を無駄にしたくはないな。
がんばろー。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?