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女性のキャリアは出産育児で変わる2

つづき。

当時は気づいていなかったですが、海外転職エージェントになんだかあしらわれるような態度をとられていたのですが、そんな中、勝間和代さんの本を読みました。すると ザ!みたいなスーパーウーマンな勝間さんでさえ、19歳で最年少で公認会計士の資格を取っていても、出産後、日本で女性として就職する大変さを味わったとのことだったのです。ですが外資系だと問題ないということが書かれていました。

外資系に的を絞って就活してみよう!

そう思っていた矢先に、登録していた転職サイトから外資系へのスカウトメールが入りました。またベビーシッターさんに娘を預け面接に行きました。

するとちゃんと私自身のことを聞いてくれたのです!!子供のことについての質問はゼロでした!!!!苦節半年以上のことでした。

しかもその場で「その場で決めることは本来無いのですが、最終面接に起こしください」と言われたのです!!

そして1週間後くらいだったと思います。またそのオフィスに行き、ウェブ面談で本国とつなぎ最終面接がありました。もちろん子供のことは聞かれません。そして自分は仕事がしたいこと、旦那さんも子育てをしっかりしてくれると言っているので、出張やもし可能性があるならば本国や別の支店で駐在して仕事をしてみたいことなどを話ました。

「子供がいるのに無理」そんなことは一切言われません。

むしろ女性で活躍している人が多いし、CEOも女、面接担当の部門長も女性でしたので、こんなことを言われました。

「もし次の子を産む機会があったとしても是非続けてほしい」

そこに採用になるともに、近所の認可外保育園に娘も預けられる枠が見つかり、転職活動の幕が閉じました。

(ちなみにその後待機児童の少ない区に引っ越し、無認可保育園を経て認可保育園にも入れました!)

仕事が始まり、自分の時間を自分でコントロールできるってなんて幸せなんだ!と楽しくてしかたありませんでした。2~3か月に1度くらいは海外出張もあり、その間は旦那さんが娘と過ごしてくれていました。やはりテンションがあがる、海外に行くと脳内モルヒネが活性化されるのは仕事でも同じです。最初のころは娘も免疫がなく病気になったりしましたが、夫と半分ずつ面倒をみていましたし、すぐに丈夫になったので、そこまで仕事に穴をあけることもありませんでした。

ところが・・・・

3年ほど働いて、昇進の話も本部と調整されていると言われた面談直後、なんと双子の妊娠が発覚したのです!!

双子は異常妊娠と認定されており、ハイリスクとされています。何もなかったとしても、体に負担がかかるため通常より早めに産休に入る必要があります。なので母子手帳をもらうやいなや大きな病院に行く必要があり、病院通いが増えるため、なるべく早い段階で上司にその旨を伝えました。

その後つわりも激烈激しく、もう終わりましたというような出血などもあり、一人目の時もまあまあつわりが激しかったのですが、とにかく夜中便器と向き合い、出てくるものもないけれど吐き気と戦ったりしていました。

そんなこんなをしているときに日本支社の社長と面談があり言われたのです。

「申し訳ないが、今回は昇進をはっきり言って調整させてもらった。仕事に関しての評価ではない。産後戻ってきたらその時は必ず昇進してもらうように絶対する。申し訳ない。」

と、いうようなことを言われました。その時は「そうやな~。しゃあないよな~」と思っていたし、今でもこの件に関して恨みみたいなことは全く思わないのですが、ただ一つ痛感したこと。

「女性のキャリアは出産育児でストップする。男性は男性というだけでその経験をすることはない。」

と、言うことです。介護などで同じような状況になることはあるかもしれません。でもそれは性別関係なくだれでも同じだけ起こりうること。

女性はもし出産育児にかかわることがあれば、その時は私のように辞めるとか昇進が見送られるということが直接的になかったとしても、産休で少なくとも仕事がストップされる期間があるのは間違いないわけです。

「子供が生まれても続けてほしい」と言ってくれるような、女性が多く活躍しているグローバル企業であっても、出産でストップする期間に女性が不利になることがあるんだなと言うことを痛感したのです。

つづく。。



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