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周りと比べないことの難しさ

周りと比べる必要なんてないよ
あなたはあなただよ
自分のペースでいいんだよ

こんな言葉をよく耳にしませんか?
日本で、世界で生きている人の中で、周りと自分を比べないで生きて行けている人って一体どれくらいいるのでしょうか。
周りと比べないって、とっても難しくないですか?

生まれてから、死ぬまで、人間人と比べてしまうことばかり。

生まれた瞬間から、ハイハイが遅いとか、寝返りがまだだとか、お橋やスプーンが使えるようにならないとか、おむつが外れないとか。
幼稚園や小学校に上がれば足が速いとか、あの子より背が低いとか、
中学高校になれば、容姿に関して、成績に関して、
大学や社会人になれば学歴や収入、人間関係に対して。

世の中には比較できてしまうことばかりが転がっていて、周りと比べないなんて、とっても難しい。
私自身、今まではそういうことに関して精神的に強い方で、自分は自分、できないことはできないし、他人に対してあまり興味がなかったのもあり、冷めたような感情で、人とあまり比べることなく、生きてきていたほうだと思っていました。

そんな私がなぜ人と比べることが難しいと語っているのか。
それは、音楽大学を出てフリーランスになったからです。両親が音楽家の家で育った私は、音楽で食べていくことが難しいことだということはある程度理解しているつもりでいました。ですが実際に大学生という称号がなくなってしまってからは、ひしひしと自分を何と言う身分で語ればよいのかわからないケースが多々有り、そのたびに落ち込んでいます。

音楽大学を出たばかりの人は、一般の就職の他に、音楽教室の講師や受付、小中学校の教員等の仕事につくことがありますが、音楽教室の講師の一つをとっても待遇は様々。前任の講師からの引き継ぎや体験レッスンによってたくさん生徒を教えられる人もいます。集客が思うようにいかず講師業がほとんどない人もいます。たくさん教えて入るけど本当は演奏会がしたいのに、、とジレンマを抱えている人も。そんなときに一般就職した子や中高の同級生で音楽とは全く関係ない大学へ進んだ子が立派な社会人として忙しそうにしている様子を見ていくにつれ、どうしても比べてしまうようになりました。
わかっていたはずなのに、覚悟していたはずなのに、考えていたはずなのに。

早く諦めて就職しないと、人間としてだめなんじゃないか。音楽大学を出たのに一般就職をするほうがだめなんじゃないか。いろんなことを考えて、、でも結局考えているだけで具体的には何も行動に移せていなくて、、。

そんな毎日です。

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