見出し画像

私の殿堂入り映画「タイタニック」

映画「タイタニック」との出会いは5歳のとき。
ヤマダ電機のテレビ売り場でした。
たまたま見た映像に夢中になってしまい、
「帰らない」と言ってテレビ売り場から動かなくなってしまった私に
困った母がビデオを買ってくれました。

それから3時間以上ある「タイタニック」を
何度も何度もセリフを覚えるほど繰り返し見ていました。

そして現在、映画鑑賞にハマり
いろいろな名作と呼ばれる映画を見ましたが、
やはりタイタニックは私の中で殿堂入りで、
こんな完璧な映画は他にないと思っています。

3時間14分の映像で、すべてのシーンが大好きなのですが、
その中でもとくに好きな場面を挙げたいと思います。
でも本当に全部好きです。選びたくないぐらい。

1 サウサンプトン港

現代のローズおばあちゃんの回想から
音楽が入ってきて、どーん!とタイタニック号登場!
ここのシーンは何度見ても鳥肌が立ちます。

そしてローズの初登場シーン。
いかにも高級そうな車から出てくる手。
そして車から降りた女性を下から撮り、
カメラが上がっていくと大きなつばの帽子から
めちゃめちゃに美しいローズの顔が!

一発で「主役が出てきた!」とわかるこの登場シーン
私はもう大好きです。

そしてもう一人の主役の登場シーン。
私がこの世で一番かっこいいと思っている
レオナルド・ディカプリオの初登場シーンも
たまらなく大好きです。

ローズたちとの身分の差が一発でわかる衣装やセット。
かっこよすぎるくわえタバコ。
そしてジャックの初セリフ。
When you got nothing, you got nothing to lose.
(何もないなら、失うものもないだろ。)
かっこよすぎる!!!
こんなかっこいいセリフで登場する主人公他にいますか!?

主役の二人がどんな人間でどんな生き方をしてきたのか、
この初登場シーンだけでよくわかる、
本当に重要でかっこいいシーンだと思います。

そして、タイタニック号に乗り込む人たちの幸せそうな顔。
この後の運命を知っているからこそ、
幸せいっぱいのこの場面がより美しく残酷に感じられます。
私は毎回このタイタニック出港の場面でまず泣きます。
それぐらい、素晴らしい過去編のオープニングだと思います。

2 3等客室のパーティー

ジャックの「本当のパーティーに行かないか?」
から始まる3等客室のパーティーのシーンは
本当に大好きです。
二人の距離がぐっと縮まる素敵な時間ですよね。

ここで演奏されているアイルランド系の音楽が
このパーティーのただただ楽しい雰囲気と
そこにいる人たちの一体感をより強調させていて、
本当に素晴らしいなと思います。

そして何よりもの見どころは
本当に楽しそうにはっちゃけているローズですよね。
映画を見ている私たちもジャックも、このパーティーで
ローズの本当の素の姿を初めて目の当たりにして、
これまでどれほど自分を押し殺して生きてきたんだろう、
と改めて気づく重要なシーンでもあると思います。
ローズがその辺にいる人のタバコをとって咥えるシーンなんかは
何度見てもかっこよくてお気に入りです。

ちなみにいつもこのシーンですごく幸せな気持ちになるのに、
次のキャルとの最悪な朝食シーンで
一気に気分が落ちます。(笑)
キャルもまあ可哀想なキャラクターだとも思いますが、
この朝食のシーンで、もう一気に許せないキャラになりますよね(笑)

3 氷山激突

毎回鳥肌が止まらなくなるシーンです。

二人の甘い甘いラブシーンから一転
一気に突き落とされる感じが、
キャメロン監督の無慈悲さを感じずにはいられません…。

ここのシーンは音楽が素晴らしい役割を果たしていると思います。
見張り役の人が氷山を発見したところからBGMが不穏になり始め、
目の前に大きな氷山がゆっくり近づいてきたと思ったら
ここから一気に映像と音楽のスピード感が上がります。

ここの場面の緊迫感は半端じゃなく、
毎回息をするのも忘れるほどです。
演出の素晴らしさを突きつけられます。

氷山をどうにか回避しようと船員たちが
頑張っているところはものすごいスピード感で
緊張感たっぷりに見せられるのですが、
激突する直前、映像も音楽も今度は
ものすごくゆっくりになるのです。
ゆっくりゆっくり抉られるように絶望感が襲ってきて
私は毎回鳥肌が立ちます。

この緩急のつけ具合が本当に絶妙で、
このシーンの恐怖をより際立たせていると思います。
ここから映画は一気に
パニック系になっていきますが
その後半戦の幕開けに相応しい、心に残る場面です。

4 救命ボートから降りるローズ

この場面で泣かない人っているんですかね?笑
私は毎回号泣です。

「ローズだけでも助けよう」と思っているジャックと
「二人で助かろう」と思っているローズ。

ローズを救命ボートに乗せた後の
ジャックの表情がもう…
ディカプリオさん天才だよ!!!
すべてを物語ってますよね。

「後から行く」という言葉が嘘だということも
永遠の別れだと思っていることも
セリフもなく表情だけで表しています。
天才の演技としか言いようがありません。

そしてジャックより少しだけ精神的にまだ幼いローズ。
ボートに乗る前「え、本当に後で会えるの…?」という
不安そうな顔をしながらも、
結局キャルとジャックの嘘を信じ、言われるがまま
ボートに乗ってしまうローズの純粋さ。

でもジャックの顔を見て、
すべてを察して覚悟を決めるあの瞬間。
これもケイト・ウィンスレットが表情だけで
すべてを表現しています。
「あ、今ローズが一皮むけた!覚悟決めたんだ!」
と一発で伝わってくる演技だなと思います。

レオナルド・ディカプリオもケイト・ウィンスレットも
ずっと第一線で活躍している俳優さんですけど、
この若さでこの演技力を見せられたら、納得です。

そして救命ボートを降りるローズ。
追いかけるジャック。
そしてあの時計台の下で抱き合う二人!
「You jump , I jump, right?(飛ぶときは一緒でしょ?)」

ここで泣かない人ってこの世にいますか?笑
音楽聴いただけでこのシーン思い出して泣けます。

あとここまで来たら「もう二人で一緒に死のう」
となってもおかしくないと思うんです。
でもそうならないのがジャックなんですよね。
どんな状況でも絶対に諦めない。
船が沈む瞬間さえ、生き延びる方法を考えている。
そのおかげで最後ローズは助かるんですから、
ジャックという人間の強さを感じます。

5 ラストシーン ローズの夢

ぐちゃぐちゃに泣けます。

すべてを話し、役目を終えた晩年のローズ。
眠っているローズのそばには数々の写真。
その写真には、ジャックとの約束どおり
馬にまたがるローズの姿。
ジャックがローズの人生を変え、
本当の意味で救ったのだとわかります。

そしてローズの夢。

このシーンが感動するのは、
なんといってもカメラワークですよね。

タイタニック号の中を進んでいき、
あの大広間でタイタニック号で亡くなった
すべての人に歓迎されます。
もうそこに身分の差なんてなくて、
全員が同じ場所に集まっています。

そしてジャックが振り返り、
こちらに手を差し伸べたところで
カメラが横に回り、今まで私たちが見ていたのは
ローズの目線だったと気づきます。

そしてあの時計の前でジャックとローズは再会し、
全員に祝福される…というセリフのないラストシーン。

完璧な映画を見た…と
感情が溢れて止まらなくなるラストです。
ここまで完璧な終わり方があるでしょうか…。

この映画が完璧なのは、
ジャックとローズだけの物語じゃないところだと思うんです。

キャメロン監督がエキストラ全員に名前と背景を与え、
映画の中では実際の乗客を演じている人が
何人も出てきます。

沈む直前まで演奏を続けた音楽家たち、
救命ボートに乗らずに夫と死ぬことを決めた奥さん、
「もっと頑丈な船を作るべきだった…」と自分を責めながら
最後まで船にとどまった設計士さん、
卑怯な手を使って救命ボートに乗り込む人、
船が沈む直前、せめて死の恐怖を感じてほしくない、と
子どもたちをベットで寝かしつけるお母さん…

完璧主義のキャメロン監督だからこその演出によって、
あの船の上にいた1500人は、
本当にそこで生きて、死んでいったんだということを
この映画では痛感させられます。

だからこそラストシーン、
海に沈んでいった人たちがみんな幸せそうな表情で
ジャックとローズを祝福していることが、
それはもう堪え切れないほど感情を揺さぶってきて
涙が止まらなくなります。


以上が私が完璧だと思う映画「タイタニック」の
特にお気に入りの場面でした!

最初に言った通り、すべてのシーンが好きなので
これ以外の場面も名シーンばかりです。

私のタイタニック愛は伝わりましたでしょうか?笑

これ以外の映画の感想も
ぼちぼち書いていけたらな、と思っています。

ありがとうございました!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?